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原子炉廃炉費用・・・・いったい いくらぐらいかかるの?

実際に解体が始まっている、東海原発出力16.6万kwの場合、解体に約350億円、廃棄物の処分に約580億円、合わせて何と約930億円もの見積もりがなされています。

更新日: 2011年05月16日

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廃炉費用・・・・ほんとはいくらかかるの?

実際に解体が始まっている、東海原発出力16.6万kwの場合、解体に約350億円、廃棄物の処分に約580億円、合わせて何と約930億円もの見積もりがなされています。

日本原子力発電(電力会社9社が出資する企業)によると、標準的な原子炉1基の解体から放射性廃棄物の処分までに必要な廃炉費用が、2002年6月の段階で約550億円といわれていました。これだけで現在52基ある商用原発をすべて廃炉にするとなると、約3兆円かかることになります。これは東海第二原発・出力111.1万kwをモデルにした試算で、モデルでは解体費用が388億円、原子炉圧力容器などの放射性廃棄物の処理・処分費用が157億円、合計で545億円という見積もりを根拠にしています。
 しかし、実際に解体が始まっている、東海原発出力16.6万kwの場合、解体に約350億円、廃棄物の処分に約580億円、合わせて何と約930億円もの見積もりがなされています。 初めての廃炉処理ですから、いろいろなことを試しながらやるにしても、あまりにも見積もりがいい加減にすぎるのではないでしょうか。実際に100万kwの原発を廃炉にするのにはどれくらいの費用がかかるのか。今稼働中の原発すべての解体費用は? それに伴う積立金はいくら必要なのか? そして、我々の負担は、どれくらい増えるのか、とてつもないツケがまわってきそうです。

核燃料再処理の場合・・・・半分だけね?

使用済み核燃料の処理・再処理をめぐって、2003年に電気事業連合会は費用の見積もりを今後80年間にわたり総額18.8兆円と試算しました。

使用済み核燃料の処理・再処理をめぐって、2003年に電気事業連合会は費用の見積もりを今後80年間にわたり総額18.8兆円と試算しました。 
 うち再処理事業費用が11兆円,高レベル放射性廃棄物処分に係る拠出金は2.6兆円。見積もりは,今後40年間までに発生する使用済核燃料のうち,約半数の約3.2万トンを六ヶ所再処理工場で再処理,残りの約3.4万トンは中間貯蔵にまわすという想定で行われています。
18.8兆円のうち,MOX燃料加工費用,ウラン濃縮工場バックエンド費用は,燃料加工に関わるのでフロントエンドとし、中間貯蔵費用も再処理に直接関る費用ではないので今回の措置の対象からははずすようです。したがって、このバックエンド事業の対象は,15.1兆円となるようです。
 この、MOX燃料というのは、原子炉でプルサーマル*を行うための燃料です。現実には、そのプルサーマルの試験を行おうとすると、データ改ざんなどの不祥事も重なって原発地元で反対運動が起き、試験すら行えない状況が続いています。

負担者はだれか

15.1兆円については,電気利用者から徴収することになるそうです。

15.1兆円については,電気利用者から徴収することになるそうです。これまでに発電した分の処理費用、2.7兆円については、これから特定規模電気事業者(民間の発電事業者)の利用者からも徴収するという仕組みだそうです。つまり国民すべてが負担するということでしょうか。これまで、さんざん原発の低コストを訴えてきたのですから、電気事業者が負担してもおかしくないとはおもうのですが、このあたりで電力会社も本音が見えてきました。
例えていえば、大食漢が自分勝手に(制止の声も振り切って)これまでさんざん飲み食いしてため込んだ代金請求を、今店に入ってきたばかりの新しいお客(特定規模電気事業者*)にも一緒になって払わせようとするようなものです。しかも、こうした理不尽な仕組みが、「電気の安定供給」ということを錦の御旗に、まかり通ってしまう状況は、恐ろしいといわざるを得ません。

予測不能 未来へのツケ

基本的に未来の世代に大きな負担を強いることには代わりありません。

現段階の技術では正確な試算が不可能な費用もあります。将来費用が高騰しそうなものとして、例えば、高レベル放射性廃棄物のガラス固化体やTRU(超ウラン)廃棄物の地層処分の費用です。この技術は世界でもまだ確立したとはいえません。なんとなくこんな風にできるという構想はあるものの、実証されていませんから、今の段階で経費を見積もってもその妥当性を判断することは困難だとおもわれます。特にTRU廃棄物については、まだ何の制度もできていません。どこまで地層処分にするのか,放射能レベルも決まっていないのに正確な見積もりが出せるとは思えません。
 そもそも、これら廃棄物の処理が本格化するのは、数十年後、放射能レベルをある程度下げてからのことです。「タイムラグ」があると表現されていますが、その間の物価変動のみならず、社会情勢の変化は想像の域を超えることでしょう。基本的に未来の世代に大きな負担を強いることには代わりありません。

今は「資源」、でも将来は「ゴミ」・・・明らかに含まれていない費用。

今回の試算にはウラン濃縮過程で発生する劣化ウランや再処理過程で発生する回収ウランの処分費用は入っていません。

今回の試算にはウラン濃縮過程で発生する劣化ウランや再処理過程で発生する回収ウランの処分費用は入っていません。将来再利用することを考えて「資源・資産」ということになっているようです。しかし、再利用するためには、そのための技術開発・設備投資に六ヶ所村の再処理工場に匹敵するような巨額の投資が必要になるはずです。しかも、利用できるU235の密度は低いため、再利用される割合はきわめて少なく、その分コストはかかります。技術的な困難も相当なものになるのではないでしょうか。結局は廃棄物として処分することになる可能性が高いと考えられます。今回の試算には、廃棄物として処理する費用はもちろんのこと、貯蔵するための費用も見積もられているのでしょうか。

再処理をしてつくられたプルトニウムのMOX燃料は、一度きりの使用で使用済みになります。しかし、そのMOX燃料をさらに再処理するとすれば、別タイプの再処理工場が必要になり、その建設費用など含めると費用は30兆円ほどにもなるというのです。
 使用済みのMOX燃料は、再処理後の高レベル放射性廃棄物ガラス固化体に比べると発熱量が6倍ほどにもなり、50年間冷ましたガラス固化体と同レベルにまで冷ますには数百年はかかります。(朝日新聞より)その間、必要となる保管に関わる費用は、今回の試算には含まれていないようです。この使用済みMOX燃料も、将来のために「資源」として貯蔵するというのでしょうか。
 それにしても、たとえ百年間にしても、半端な年数ではありません。今から百年前、日本はまだ明治時代でした。ご存じの通り、日清戦争や日露戦争に明け暮れて、先進国に追いつき追い越せの軍拡競争をやっていた時代です。いまから百年後、いったい日本はどうなっているのでしょう。そんなときまで確実にツケを残すことを私たちはすでに行っているのです。

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