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オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」の舞台 アースルーリンドのお国事情

アースルーリンドと呼ばれる架空の国についてまとめてみました。

更新日: 2014年01月26日

catanriさん

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アースルーリンド、概要

アースルーリンドとは、架空の大陸エルデルシュベインの中央に位置し、周囲を樹海と高い崖で覆われ、大陸の国々から「幻の国」とされている国の事を言う。

国をぐるりと取り巻く崖。

その外に位置する樹海には、国を追われた盗賊らや秘密結社等がはびこり、彼らは金銀宝石。
そして美形の住民。と、お宝だらけのアースルーリンドに、崖を乗り越え入り込んでは、略奪を繰り返し続ける。

かくして、アースルーリンドの騎士達は美形が多いが、それは強く、住民を盗賊の略奪者から、守護する事を使命としているのであった。

アースルーリンドの国は、北領地[シェンダー・ラーデン]、西領地(シュテインザイン)、東領地ギルムダーゼン、南領地ノンアクタル、そして中央テールズキース。と、5つの小国から形成されている。

中央テールズキースには当然、王城があり、身分の高い者らが多数暮らす地である。

他の、北、西、東、南にはそれぞれ、小国を収める大公が居て、その地の王と変わりない程の権力を持っている。

がしかし、この四国はアースルーリンドを取り巻く、崖と隣接しており、常に盗賊らの略奪を受けている為、小国独自の軍隊(地方護衛連隊と呼ばれている)を抱えている。

地方護衛連隊はその国独自の連隊である為、一口に地方護衛連隊と言えど、北、西、東、南で、統一の規則がある訳では無い。

地方護衛連隊の長は、小国の王である地方大公が務め、地方大公は軍隊と共に広大な小国も治めている。

が、頻繁に訪れる賊は時に組織立ち、一国の軍隊に匹敵する場合もあり、こういう時は中央テールズキースに在る、近衛(王立)軍が、要請に従って出動する。

更に東南に位置する他国、シュナイザーは密林が薄い事から、崖を抜ける道を見つけてはアースルーリンドに再三攻め入る。

軍隊の侵略には即、近衛軍の出動要請が出される。

最後の火消し役なので、この近衛が敗れる事があれば、アースルーリンドと言う国は侵略者の手に、落ちる。

それ故近衛は、教練と呼ばれる王立騎士養成学校出身が義務付けられ、時に実力のある者はその身分がどれだけ卑しかろうが、特待生扱いされ、近衛に配属される。

「腕に覚えがあれば近衛は出世の、最短の近道」

と呼ばれるのはこの為であり、強ければ、身分がどれ程低くても近衛では認められる。
一介の農夫が戦功を讃えられ、貴族に成る事もあるのがこの、近衛である。

貴族とは全て過去に民を守護した事を讃えられ、領地と宝を与えられた騎士達であり、その中でも「大貴族」と呼ばれる身分の高い者らは歴史が古く、代々騎士たる誇り持ち名家の名にかけて鍛えあげて来た猛者達で、育ちがそれは良く、気品はあるがその中身は、幼い頃から戦いを叩きこまれて来た、精鋭達でもある。

この近衛は、右将軍、左将軍に統べられ、それ以下は准将、隊長らと、小隊に区分されて行く。

アースルーリンドの特殊事情、『光の国』と『光の民』古代種『金の蝶』

アースルーリンドが他国から「幻の国」とされるのは、深い樹海と崖に隔てられ、交流が一切、無いためであるが、実はアースルーリンド特有の、『光の民』との交流にある。

別次元に存在しているこの、『光の民』住む『光の国』は、アースルーリンドだけにたまたま回路が繋がっているようで、古くからこの異次元の国に、紛れ込んだ者達が、『光の民』の始祖とされている。

『光の民』は元は人間の、迷子だったんですね。

この異次元の国はしかし、その西の端に高い山脈があり、この中央に光の柱が通っており、この光の柱に、群れ集うのが光竜。

その光浴び、光竜達は叡智あり奇跡を起こす能力(ちから)持ち、この『光の国』では「神」と讃えられていた。

が、国に住む人々の貧しさ、病、諍いを見兼ねて、一匹の竜がその、黄金の鱗を与えた事から、『光の民』の始祖が出来上がる。

その鱗には、病を癒す力があり、鱗ある所で諍いは消え、植物は良く実り、人々は幸福をもたらすその鱗を、それは大切な宝とした。

やがてその竜に習い別の竜達が、各地の村落に鱗をもたらすように成り、広大な地に点在する民達は次第に、鱗を通じ光の力をエネルギーとし、自分の能力を高め、奇跡を起こす能力(ちから)を得る。

そしてやがてその能力(ちから)を、正しく使えるようにする為、光の塔と呼ばれる訓練機関が作られた。

光の塔を中心とし、『光の民』達は集い、国が出来、法律もここで作られるように成った。

やがて光の塔ある中央は、光の柱から、直接光を取り入れる術を学び、光溢れる場所と成り、それは周囲に広がり、今や光の薄い場所は、僻地と呼ばれる辺境のみ。

がそれでも濃すぎる光である光の柱には誰一人入る事叶わず、光竜は今では『光の民』と成った住民達が、変わらず尊敬し、頭を垂れる、彼らの国の“神”である。


が、次元が交差するアースルーリンドに、『光の民』達は幾度か訪れ、光竜が自分達を導いたように、彼らもアースルーリンドの始祖達の、それは貧しい生活を助けていた。

当時地上を蹂躙する牙持つ獣から、身を護る為地下道を多数整備したのもアースルーリンドを訪れた『光の民』達である。

が、『光の民』達は力の源である光をこの、アースルーリンドに導く事が難しく、ウルトラマンのように、光尽きると能力が使えずただの人間になってしまう為、長時間の滞在は難しかった。

逆に(まだお話に書いてないけど)アースルーリンドの民が『光の国』へ行くと
その光が強すぎる為、幸福に満たされその肉体を必要としなくなって霧散し
魂のみと成って漂ってしまう事が多々あり
中には全て満たされ、人間である事を止め、花、樹木、鳥や蝶に成ってしまう者迄居て
「人間の姿のまま」『光の国』に居続ける事」
が、アースルーリンドの住民には難しく
この為『光の国』へアースルーリンドの住民が来る事を、『光の民』は著しく制限したのであった。

また、かつて人間だった『光の民』だが
光の中に居る事によって、脳の活性化により超能力が
そして細胞の活性化で、成人男女の身長は2メートルを、超えるのが普通。

皆が光を帯びて神々しく、とても美形が多い。
(元がアースルーリンドの住人で、アースルーリンドは美形の宝庫なら
無理無いかもですね)

また高い精神性を持っているので、普通の人間からしたら
神のよう。

けれど、『光の民』も古代種が有り
この『金の蝶』と呼ばれる古代種は身長も普通。

例えアースルーリンドでも、光を呼び寄せ光の力。を使う事が出来るが
その能力は非常に低い。

まだ、『光の国』に光が満ちていない時代の種なので
どこに居ても、光の源と回路を保ち、光を引き寄せる事が出来る。

ただそれに能力の大半を使っているので、他の能力は申し訳程度。

現代種は、光満ちる『光の国』に産まれ
周囲に在る光を自らに自由自在に取り込んで
これを使い、大変難しい事も軽々行う。

空間移動。
物の変形等。

その能力は絶大だが、光無い地では
今ある光の力を使い果たせば、能力無いただの人間に
成ってしまう。


『光の王』が降臨する前、アースルーリンドに降りる『光の民』の軍は
『金の蝶』と現代種の、混合軍だった。

『金の蝶』はアースルーリンドにも光をもたらすが
その光も現代種が使うと、あっと言う間に消費してしまう。

能力の高いもの程、光を多く使うので。

また光は、周囲の環境(草・木・岩)等に溶けやすく
結界を張り続けなければ、環境に溶け込んで吸収されてしまい
一旦溶けてしまえば、取り出す事はほぼ、不可能に近い。

なので、アースルーリンドで濃い光を保ち続けるには、強烈な結界を必要とし
『光の民』が生活するだけの光を確保するのは
とても大変な事なのである。

光竜

光竜は、『光の民』を作った『光の国』の幻獣だが、彼らは『光の国』のほぼ中央
山脈から真っ直ぐ天に突き出る“光柱”を食事とする竜の姿をした生き物で
大変大きく、空を飛ぶ翼で光の柱の周囲から光を得ている。

光の柱の中央は、光竜といえど光が濃すぎる場所なので
その翼で巧みに、取り込む事の出来る周囲の光を食し、生きている。

この光が在れば、体温調節も自在、空気の薄い山脈の上でも
自ら酸素を作り出し周囲に漂わせる事も出来
彼らは光を食べる事により、どんな場所でも生息可能だが
食事のし易い、光柱在る山脈に好んで居住している。

大変濃い光は、一瞬にして生き物の細胞の結合を解き、肉体を霧散させてしまう程で
光竜とはいえ子供は、濃い光にさらされると肉体が消滅してしまうから
親たちは慎重に、光の柱への近づき方と食事の方法を教える。

子孫の残し方も特殊で、竜同士固い愛を交わすと結晶が生み出され
それを子供として、一つの命として生み出すのはお互いの
“愛”が決め手と成る。

つまり結晶が卵にあたり、孵化させる為温める行為が
結晶に愛を注ぐ行為と成る。

片方が誕生を望まなければ、その結晶は子竜には成らず
石のまま。

そんな、孵化しなかった結晶は多数あり、時には太古の結晶に“愛”注ぎ
孵化させる竜も、居るという。

なので特定の“周期”と言う物は存在しないし
交尾が行われる訳ではない。

また光竜は、アースルーリンドの地を訪れた『光の民』に話を聞いた人間に
度々次元を超えて呼び出されるが
『光の国』とアースルーリンドを結ぶ空間の亀裂は小さく
光竜が肉体事アースルーリンドに行こうとすれば
体の大きな彼らは、空間に大きな裂け目を作ってしまい
その影響がどう及ぶか解らない為
竜達は決して本体をアースルーリンドには、送らない。

一般には精神回路を開き、その回路を通じ、交流を持つ。

だがその回路を伝い、光竜の意識の多数が、アースルーリンドの人間に降りれば
降りた分だけ人間は光竜の能力を、使う事が出来る。と言われている。

だが『光の民』ですらままならぬ、巨大な光竜の能力を
人間が使う事等出るはず無く、ほぼその身を光竜に差し出しはじめて
望む奇跡を起こせると言う。

竜達は、降りた人間を死なせる事が望ましくないので
あまり人間と交流を持ちたがらない。

だが黒髪の一族を祖先に持つ「左の王家」の始祖は昔
『影の民』に滅ぼされかけた時、その身を持って光竜をアースルーリンドに降ろし
力使い『影の民』を退けた。

この時黒髪の一族は全力でこの、光竜を降ろした女性を支え
彼女は後の「左の王家」へと続く、子孫を産み出した。

そしてその子等は光竜に応え、母に習い幾度も光竜をアースルーリンドの地に降ろし
その力で持って『影の民』を撃退。

ついに『光の民』が産みだした『光の王』を迎え、完全に次元の彼方へ
『影の民』を封印する事が出来た。

その光竜の名はワーキュラス。
「左の王家」は代々この竜と心寄り添わせ
彼らの家族の一員として、ワーキュラスはこの一族を見守って来た。


が、光竜を降ろす事は精神的にも体力的にも大変負担がかかり
近年の「左の王家」は皆が尻込みし、一族よりワーキュラスを
追い払おうとする風潮の中、ディアヴォロスだけがこれに応え
過去の「左の王家」の栄光を取り戻している…。

そして『影の民』

やがて交流が減った頃、『光の国』で反乱が起こり、逃亡者達はアースルーリンドに降り、身を隠し人間として生活を始め、その内アースルーリンドは、流刑地として、『光の民』の罪人が送られる場所と成った。

が、罪人の中の知恵者が、力の源を、人間の苦痛に変え能力(ちから)を使う方法を編み出す。
かくして『光の民』の罪人が、現在『影の民』の、始祖と成った。

『影の民』達はアースルーリンドの住民に襲いかかり、苦痛、悲しみ、怒りと言ったエネルギーを引き出し、その人間を乗っ取ってその力を吸い取り自分のものとする。

一時、『影の民』はアースルーリンドを蹂躙し、『影の民』に国土を乗っ取られそうに成った時、時の金髪の一族の長が『光の民』を呼び出し、『影の民』と戦いその勢力を激減させた。

幾度もこの勢力のやり取りが続き、ニ度目の『影』と『光』の大戦の後、『光の民』の優れた能力者がとうとう、『影の民』を別次元に閉じ込め、封印し、アースルーリンドから一掃した。

が、別次元で獲物無く、『影の民』同士で喰い合うしか無く、次第に『影の民』達は、瘴気と呼ばれる“気”をアースルーリンドに飛ばし、人に乗り移り、その人間に悪行させて人を苦しめ、それを力とし、闇の世界の勢力争いで優位に立つように成り、『影の民』達はこれをこぞって習い、封印を幾度も揺さぶっては隙を作り…もしくは隙を、見つけては瘴気を飛ばし、今も人間達を苦しめ力と変えている。

そしてアースルーリンドの国も、『光の民』の中で最も能力(ちから)の高い、『光の王』を国に迎える事で、古い封印の貼り直し、その後の封印の強化を務める事と成った。

『光の王』はアースルーリンドの王族と婚姻で結ばれる事により、この地に光もたらし、その統治中能力(ちから)が使えるのである。

この婚姻は非常に重要で、婚姻が成立しないと、幾ら『光の王』と言えど十分な力の源の光が得られず、能力(ちから)が使えず、アースルーリンドに降り立っても封印を維持、出来ないんである。

出来ないとどうなるか。

瘴気飛ばし力を蓄えた、『影の民』の本体が封印破って再びアースルーリンドに、来ちゃうのである。
元は『光の民』と言えど、長いこと人を苦しめる事を能力(ちから)として来た為、今や醜く変形し、まさしく魔、化物と化している彼ら。

どれ位強いのかは、封印破って来ないと分かんないが、長年閉じ込められていたので、飢えた狼がご馳走めがけ飛びかかる勢いで、住民を襲うのは間違いない。


この『影の民』の中で、現在の時点で最も力が強い。と言われているのが、『闇の帝王』の二番目の息子、『闇の第二王子』通称『闇の第二』。

一応『影』の世界で、父、『闇の帝王』の地位を継いでるのは『闇の第一王子』、つまり長男らしい。
が実質力があるのは二番目の王子だそうだ。

そして父親、『闇の帝王』はどうなったか。
まあ…『影』の世界で色々あったらしく、姿を消した。

一説には、『闇の第一王子』が『影』の世界を統べる為、父親をはめたとか。
が真偽は分からない。

何分異次元の、『影』の世界の出来事なので。

西の聖地と東の神聖神殿

東領地ギルムダーゼンと中央テールズキースの堺目にあるのが
東の『神聖神殿』

この神殿には各地に点在する封印の、大元の『大封印』が在り、この『大封印』が破られれば、各地の封印も簡単に解けてしまう。
故に神聖神殿隊と呼ばれる、『光の王』の、護衛の末裔たちが大封印を、守っている。

神聖神殿、それに隣接する彼らの生活の場である『光の里』は、アースルーリンドに在りながら結界で護られ光満ちる場所で、神聖神殿隊達もこの結界内では、能力(ちから)が使える。

また、人間の軍隊で『神聖神殿隊付き連隊』があるが、この連隊は
アースルーリンド各地に散らばる、小封印の見回りが専門で、様子がおかしい。と地元から連絡を受けると、まずこの神聖神殿隊付き連隊の隊員騎士が駆けつけ、簡単なものなら彼らが修復し、手に負えないものは神聖神殿隊に出向いてもらう。

神聖神殿隊はだが、光の結界の外にある封印の修復の場合、十分な能力(ちから)が使えないので、人間の神聖神殿隊付き連隊に補助してもらう事と成る。

神聖神殿隊は、『光の王』の護衛の末裔なので、『光の民』と言えど中にはとんでもない性格だったり、荒っぽい奴も居るわけで、神聖神殿隊付き連隊の隊員騎士は、柔軟な対応が出来る能力を要求される。

また定期的に小封印を見回る為、アースルーリンド中を行き交うので、乗馬が巧みである事、更に簡単な封印の修復が出来ないと。なので
神聖呪文を覚える頭が必要とされる。

馬鹿では務まらないと言う事で、基本軽そうな明るい性格の男が多いのが特徴だが、中にはとんでもない変人も間々居る。


さて。東の神聖神殿を先に記述したが、対と成る西の聖地は、中央テールズキースに隣接する西領地(シュテインザイン)に在る。
故に神聖騎士の長はこの西領地(シュテインザイン)の最高身分の大公であり、同時に西領地(シュテインザイン)護衛連隊の、長も兼ねている。

西の聖地は、神聖騎士達が常駐する広大な屋敷。

その背後に続く、崖に囲まれた土地に、『光の王』の末裔達の住居がある。
やはり『光の里』同様、光の結界に包まれた場所である。

この『光の王』の末裔達の子供達の憧れが、神聖騎士に成ること。

しかしこれも厳しい選抜によって選ばれ、ほんの一握りの者しか、神聖騎士に成る事は許されない。

なぜなら西の聖地周辺には多くの次元の歪みから、『影』の瘴気が湧き出
神聖騎士達はここで『影』の非常に濃い瘴気と、常に戦わなくてはならず、大変厳しい戦いで、高い能力と精神力を要求されるからだ。

この神聖騎士達は皆、『光の王』の末裔なので、アースルーリンド王家の人間との混血でありながら、非常に洗練され、性格も素晴らしい者が多い。

故に騎士の最高峰と、アースルーリンドに住む『光の民』の末裔たちだけでなく
人間の騎士達もが尊敬し、仰ぎ見る騎士達である。

『神聖騎士』在中の広大な屋敷の、背後に続く崖に囲まれた場所には、それぞれ四つの家柄とその一族達が住んでいる。

この、アースルーリンドにありながら『光の国』同様に暮らす、『光の民』の末裔たちは
厳しい戒律で人間との接触を極限に減らしている。

理由は、『光の民』の放つ光は人間に快く、また大変長身で美形ばかりの彼らに惹かれ
恋焦がれやがて振られて自殺する女性が、多数出た為である。

なので、人間の女性と関係を持った場合、彼らは生涯添い遂げる事を覚悟しなくてはならない。
万が一禁を破れば、幾ら『光の王』の末裔といえど、彼らの中では、罪人と成る。


東の『光の里』が、どちらかと言えば明るく開放的なのに対し
西の聖地。
は厳しくストイックな崇高さを保っているのは
やはり西の聖地の、『光の王』の末裔たちのほうが、能力(ちから)が高いためかもしれない。

人間の地で暮らす彼らは彼らで、その高い能力故に制約が多く、大変なようだ。

それ故、『光の民』を、アースルーリンドの住民が気軽に見られるのは、『光の王』が戴冠した後、封印の貼り直しに護衛を連れ、アースルーリンド各地を回る時くらいだろう。

中には殆ど人間に近い、能力(ちから)の低い末裔も居るようだが、彼らは末裔らの中では
『劣っている』
と見られ、人間からは
『人外の能力(ちから)を持っている』
と敬遠されているようだ。

末裔でも、その血が薄い者等は、人間達の世界で暮すものも居る。
またそういう者達は、末裔たちと人間の、橋渡し役を受け持つものが多い。


…種が違っている。と言う事は、なかなか大変なことなんですね。

光の塔

『光の国』にある光の塔とは、『光の民』の超能力者の、一番レベルの高い大学のような場所だが
アースルーリンドにある光の塔とは、アースルーリンドに降臨した
『光の王』の住居を指す。

王宮の奥深くの高い場所にあり、最上階は崖に囲まれ、容易に他者が侵入できない造りに成っている。

王宮からも、巫女達の護る光の間を通らないと、光の塔へは入れない。

そして、塔の階下は『光の王』の護衛達の部屋、その最上階に、『光の王』とその花嫁の住まいがある。

花嫁は、『光の王』降臨の10年前には王家から選出され、『光の王』はその姫の成長を
巫女らを通じ逐一見守っている。と言われる。

であるから、選出された『光の王』の花嫁は、王とほぼ初対面に近い状態で出会っても
ほとんど例外なく、王を心から愛するように成る。
と言われている。

アースルーリンドで『光の王』は、人間とほぼ同じ寿命で没するが、生まれた子供は
西の聖地で暮らす事と成る。

『光の王』の他に、アースルーリンドでは人間の王が存在する。
人間の王は国を統治し、『光の王』は『影』を異次元へ閉じ込めておく事を
使命としている。

が、『光の王』は国の最高命令者で
『光の王』の命が下れば、人間の王もこれに従わざるを得ない。

人間の王があまり馬鹿げた命を下すと、『光の王』がこれを正す。と言う事は
間々あるようだ。


『光の王』が没した後、王が張った封印は10年程は保つが
早急な降臨が待たれる。

なぜなら『光の王』の没した後、『影』達は封印の効果の落ちる時期を狙い
活発に動いて、封印を破ろうと試みるからである。

現に過去、『光の王』の没した後一度、神聖神殿の大封印に亀裂が入り
『光の国』から軍が派遣されて封印の護りに付いた事もある。

大封印が砕ければ、『影』本体が出る。とあって、大変緊張した状態だったようだ。

が、『光の王』とは、『光の民』達にとっても
最高の能力者で無いと務まらない。

王。と言っても世襲制で無く、『光の国』の光の塔随一の能力者が
この『光の王』に選出される。

が、『光の王』と成るには、選出されてから花嫁が成長する10年の間
『光の王』として身につけなければならない事柄を、大変厳しい修行でこなしようやく
アースルーリンド降臨の準備が整う事と成る。

つまり、『光の民』だからと言って誰でも気軽に成れるものでは無い。

これゆえ、選出時には一人では無く、他にも一、ニ名候補が選ばれ
万が一に備えている。

大抵これらの、『光の王』次点候補者達は、降臨時『光の王』護衛の長と成り
『光の王』の大きな支えと成る事が多い。

(だが過去、この候補者がその優れた能力に溺れ、反乱を起こし大被害をもたらし
結果罪人と成ってアースルーリンドに逃げ延びそのまま、『影』と成った例もある)

こうした、長い年月をかけ、『光の王』降臨の準備が、整うのである。

また花嫁も早期に選出され、『光の王』はこの相手と時間をかけ深く関わっているので
花嫁に万一の事があっても、簡単に代わりは見つからない。

これだけ大掛かりな準備を経て、『光の王』はアースルーリンドに降臨し
花嫁を迎える事でアースルーリンドの地に光をもたらし、光の力で
『影』を封じる封印を再生し、統治期間維持しているのである。

封印の維持。って実は途方もなく、大変な事だったりするんですね。


そして軍隊では、光の塔付き連隊。
と言う隊があるが、この連隊は『光の王』とその護衛達の、直属の人間の部下であり
彼らの世話、そして封印の貼り直し等であちこち王が出向く時の
色々な手配等を受け持っている。

連隊の騎士は『光の王』が降臨した時から、王の部下と成り
『光の王』の命で動くので、幾ら人間の王でも、彼らを従わせる事は出来ない。

光の塔付き連隊騎士は、礼儀正しく、神聖呪文に通じ、また歴史を深く知り
敵である『影』にも通じて無ければならず、高い知能を要求される。

が同時に、『光の王』の軍なので、剣術にも長けて無ければならない。
だが大抵は、知能派と武闘派に別れるようで、この両者を兼ね合わせている者は稀なようだ。

ただ、共通して言える事は、光の塔付きの騎士達は凡人より突飛な思想を受け入れ
そして同時に礼儀が重んじられる儀式が多数行われる中、礼節に非常に長けた者で無くては
務まらない。

…つまり、堅苦しい事も耐えぬく忍耐力が要り、他の連隊の騎士には
絶対無理。
とも言える、適応するには大変努力の要る連隊である。

なので他の連隊騎士から言えば、光の塔付き連隊騎士は
『物好き』で『奇人変人』だと言うのが、通説である。

中央(テールズキース)護衛連隊

「幼い頃」で、中央護衛連隊長の座をかけ
ディアヴォロス左将軍派のギュンターと
ムストレス准将派のグーデンとが争っていますが

地方護衛連隊の中でも、中央護衛連隊は特別と言えます。


なぜなら中央護衛連隊統治管轄には、王宮があり
公領地と呼ばれる、王族や大貴族達の住居の多数在る
特別な土地があるからです。

中央護衛連隊長は、その配下に

公領地護衛連隊
宮中護衛連隊
城下街護衛連隊

と、特殊な部門の連隊を持ち
これらを統べています。

公領地護衛連隊は、公領地と呼ばれる特別地域に多数点在する
王族、大貴族等の住居の治安を任されています。

当然、大きな城が多く、その財産も他より多いため
盗賊の垂涎の的。

お宝がわんさとある地域ですから、その治安に当たる公領地護衛連隊の責任は
非常に重いとも言えます。

また同時に、城に居るのは大抵がご婦人。
身分高く、気位の高い、ヒマを持てあましたご婦人ばかりなので
若い騎士が群れる護衛連隊を
用事も無いのに呼び出したりします。

なので公領地護衛連隊騎士はまず、我が儘な身分の高い大貴族等のご婦人の
相手が務まらなくては成らず
機転がきき対応上手、更に腰が低くなくては務まりません。
大貴族ご婦人の、御用聞き兼暇つぶし的役割が大きいからです。

しかし、ちゃらちゃらしては居られません。
盗賊が出たりしたら、身分高い五月蠅く偉そうなジジイがわんさか出ては
文句を言いまくるからです。

(ただ、ヒマな時ご婦人の機嫌を取っておくと
こういうとき五月蠅い旦那を丸め込んでくれたりするようです)

公領地護衛連隊長には
大抵、とても感じの良く頭の回転の速い、利発な美青年が選ばれます。

反対に、宮中護衛連隊は
身分が高く、顔が良ければ務まる。
と言われています。

宮中、ですから、本来王宮の護衛なので
「それでいいのか?」
と言う基準ですが、王宮護衛は、他にも
光の塔付き連隊の、腕自慢等が配備してるので

中央護衛連隊配下の宮中は
主に王宮内で、ご婦人のご機嫌伺いをしてればいい。

と言う、男性にとっては夢のようなお仕事なんです。

勿論、連隊ですので、一応教練(王立騎士養成所)出身者で
剣もそれなりには、使える者。と言うのが条件にはあります。

公人の護衛のような公務を頼まれる時を別にして
宮廷に出入りする、身分の高い美女を口説き放題の
どれだけでもサボれる連隊なんです。

戦いの苦手な王族等も、この連隊に所属し
体面を保ちます。

ですので、ヘタをすれば上司の、中央護衛連隊長すら身分が低いと見下し
言う事すら聞かない、それは偉そうな男だらけの連隊です。



逆に城下護衛連隊は、スパイのような役目で
王宮付近の城下に、どんな人物が出入りしているか。
を常に監視、把握する役目。

絶対馬鹿には務まらず、頭が良く、腕も確かな人物が条件です。

大抵彼らは所属連隊を明かしませんので
一般では誰が城下護衛連隊の騎士か
知る者は少ないようです。

また、中央護衛連隊騎士の通常業務は
中央テールズキース領地内の見回り。

ここは、中央護衛連隊長が直に、指揮を執っています。
長としては、一番気兼ねない部隊かもしれません。

この中央で万一不祥事(盗賊に襲われるような)事があれば
すべて中央護衛連隊長の責任と成るので
代々の中央護衛連隊長は皆、役職を受けると
苦み走った凄みが出る。と言われていますが

こんなバラエティに富んだ連隊配下を持っていたら
無理無いかもしれません。

幼い頃の時代ではギュンター。
その後のファントレイユらの時代では、シャノンが務めています。

どちらも長に成る前は、軽い感じの美男でしたが
中央護衛連隊長に成って暫く
渋みが滲み出るようになりました。


中央護衛連隊長については、他の、北、南、東、西は
それぞれの領地の大公が
護衛連隊長も兼任しますが

この中央護衛連隊長だけは特殊です。
なぜならこの領地の一番身分の高い者は国王だからです。

しかし、国王が指揮する隊は、近衛連隊。

ですから、この中央護衛連隊のみは
推薦で選抜されます。

配下に宮中護衛連隊
公領地護衛連隊とあり、それぞれの長は
どこに出しても恥ずかしくない家柄の、身分の高い男達。

なので、その上司である以上、ある程度の身分は必要とされます。

が、身分があっても盗賊にしてやられるようではいけません。
この中央護衛連隊長も、近衛同様、勝つ事を要求されます。

従って、突出して強く
更にまた、部下達をまとめ上げられる能力の高い者であれば
身分が多少低くても、選出されます。


身分より、実績第一。と言う事ですね。

『風の民』

『風の民』は、ファントレイユが護衛してる王子、ソルジェニーのお話に、チラと出て来る一族です。

西領地(シュテインザイン)に接する国を取り巻く崖の外側に暮らす一族で
風吹きすさぶ崖近くのでこぼこした岩場、洞窟や、僅かにある草原と
大変厳しい環境で暮らす、少人数の民族です。

しかもその崖を下った先の樹海には、盗賊達が多数居を構え、アースルーリンド目がけ
しょっ中押し寄せて来ます。

そう、彼らの生活の場を通って。

それ故、『風の民』は小さな子供ですら、短剣を使い戦う事が出来ます。

崖で鍛えられた強靱な足腰。
俊敏で機敏。

『風の民』は数が少ないので、仲間を大変大切にします。
そして、『風の民』の一族は女性ですら、戦士なのです。

彼らは騎士らと違い、独特の戦法を使います。

アースルーリンドの王は再三、『風の民』に国の民に下るよう
要請を出しましたが、『風の民』はこれを拒否。

昔は、アースルーリンドの王は『風の民』に兵を差し向けた事も、あったようです。
が、女子供から、一族を上げての戦いぶり。
多数の騎士を敵に回しても、一歩も引かぬ気概。

その素晴らしさにアースルーリンドの王も彼らを国の民に下すのを諦め
対等の“国”として国交を交えるようになります。

そして今では王子の戦術講師として
王子を一定期、『風の民』の暮らす崖へ、預ける程の親交ぶり。

王子は『風の民』に、親交の証として、数々の贈り物を携え
『風の民』へ使者として訪れ、そのまま彼らと暮らしながら
戦術を学びます。

まあ…歴代の王子が皆、『風の民』の優れた戦術を、身に付けられたとは言いません。
『風の民』も、やる気の無い相手に真剣には、教えないようです。

無理もありません。
自然の中で鍛えられ、崖の足場の悪い中での訓練。
ヘタをすれば大怪我をするからです。

『風の民』は女、子供でも、たった一人で多数の敵に囲まれても
これを全て下す。

と言われる程の手練ればかり。
これを身に付けるには、並大抵では身につきません。

『風の民』は厳しい自然の中、一族の者達と暮らす内
自然と身に付くようですが。

ローランデを教えた剣の講師も、『風の民』の戦術を
身に付けていた。と言われています。

なので、ローランデの戦い方は『風の民』に近いです。

王子、ソルジェニーは作者ですら「大丈夫か?」
と思う程世間知らずだわ性格は良いは…。

けれど真面目に『風の民』と訓練を受けてるので
実はとっても、強いんですね。


アースルーリンドの王が、多くの貢ぎ物を王子に持たせ送り届けるのは
『風の民』のお陰で、彼らが暮らす場所から盗賊は
来ないからです。

『風の民』は好むと好まざるを得ず
アースルーリンドの西領地(シュテインザイン)の
国境警備の役割を、果たしているのです。

勿論、ぐるりと取り巻く崖の外の樹海には、大陸エルデルシュベインの
多数ある国から追われた賊達が、それぞれ徒党を組んで暮らしています。

彼らは普段、樹海を抜けた大陸の街道を通る
商人や裕福な旅人を襲います。

アースルーリンドは厄介な崖を超え、超えたとしても、賊に鍛えられた
それは強い獰猛な美形の騎士達がそこら中で国を守護していて
賄賂を送ってお宝を売ってくれそうな売国奴が殆ど居ない中
お宝を奪い取らねばならない、盗賊達にとっては非常に困難な場所です。

しかし困難を乗り越え、宝や美形の子供をさらう事が出来れば
大変、大きな儲けと成ります。

ですから、野心的で強い盗賊達は、皆アースルーリンドを目指します。

また、樹海には「紅蜥蜴」と呼ばれる、大陸の国々に多くの使徒を抱える
秘密結社の基地があります。

結社は数々の国の、退廃した王族や貴族達と通じていて
彼らはアースルーリンドの宝や美形の子供を好みます。

盗賊達はアースルーリンドで盗んだ宝や美形の子供を
「紅蜥蜴」に売ります。

幻の国、アースルーリンドの宝玉は大変価値が高く
美形の子供達もそれぞれの国の貴族達に「紅蜥蜴」を通じ
高値で、売られて行きます。

各国の有力な貴族達に、望む物を提供する事で
「紅蜥蜴」は絶対的な権力を誇っているのです。

更に、「紅蜥蜴」は大変大きな結社で
各国の王子達が何とか壊滅を図ろうとしていますが
結社を敵に回した王子や王国が逆に
滅ぼされてしまうのが、現状です。

かくして、盗賊達は「紅蜥蜴」お抱えの商人達に高く買って貰うため
今日もアースルーリンドを、目指すのです………。

アースルーリンドの騎士たち

近衛。後中央護衛連隊長と成る騎士。
身長198
金髪に紫の瞳。

身分はあまり高くなく、西領地(シュテインザイン)の南よりの崖の多い不作の土地の領主の三男坊。
(ちなみに男ばかり五人兄弟の三番目)
が、両親とは兄弟中唯一血の繋がり無く、母の妹の子で、実母は早々に自殺に近い事故で他界。
父親は不明。
が、顔がくりそつで後に直ぐ、判明した。
父の方はギュンターの存在を知らず、それは驚いたようだ。

こんな生い立ちでありながらも、男ばかりの兄弟、叔父に揉まれたせいか、顔の割には大層男らしいし、負けん気が強い。

美貌の外見のお陰で、盗賊に狙われる日々。
故に、逃げ足も喧嘩も強くなった。

後にとんでも無い相手に惚れ、周囲を巻き込むはた迷惑で一途な、大恋愛をする。

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空想の世界の人物と日々ロクでも無い会話中。


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