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愛されたスター、セルジュ・ゲンスブールのマジキチ伝説

「私はすべてに成功したが、人生に失敗した」——歌手、作詞作曲家、映画監督、俳優としてあらゆるメディアを挑発し続けたフランスの伝説的人物セルジュ・ゲンズブール(Serge Gainsbourg) の逸話の数々を、映像と画像で振り返ります。(一部、閲覧制限のある動画がございます。ご了承ください)

更新日: 2014年05月17日

melodienelさん

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アニーは棒キャンディが好きなの・・・(中略)
大麦糖の飴がアニーの喉を通る時、彼女は天国に昇る気持ちなの♪

人に教えられて初めて、この歌詞が含む裏の意味を知った少女歌手フランス・ギャルは、何週間も引きこもることに・・・

ジェーン・バーキンとのデュエット。

聴けばわかります・・・

イギリス、スペイン、スウェーデンなどのラジオで放送禁止になったのみならず、フランス本国のラジオでも夜11時前に流すことが禁じられました。

バーキンの前にはブリジット・バルドーと付き合っていたゲンスブール。バルドーとともに「ジュ・テーム」を録音していましたが、いろいろあってお蔵入りに。

バルドー・バージョンは1オクターブ低く、深遠なエロティシズムを感じさせます。

男性が女性を後ろから抱きしめる新たなダンスを考案、「デカダンス」と名付けますが「人目を惹こうとする、ひどい悪趣味」とこき下ろされました・・・。

ジェーン・バーキンはこの歌を振り返って「宗教的な聖歌」と言っています。

シングル「レモンの近親相姦(Lemon Incest) 」は、セルジュお得意の天才的言葉遊び。Un zeste(皮)とIncest(近親相姦)をかけています。

「永遠に愛の行為をしない私たちの愛は 最も稀で、最も刺戟的」と歌う、実の娘シャルロット。

革命の歌だから、革命的な音楽であるレゲエにアレンジ。「コンサート会場に爆弾を仕掛けた」と退役軍人たちに脅迫される騒ぎに発展。

ゲンスブールは、果敢にもステージから

「私は屈しない!ラ・マルセイエーズに本来の意味を再び与えたのは誰か!私と一緒に歌ってくれ!」

と呼びかけました。

・・・そしてなぜか数年後には、退役軍人も飲み仲間に!

高額な所得税へのプロテストとして500フラン札(日本でいえば一万円札のような高額紙幣)を燃やしたゲンスブールですが、大多数のフランス国民にとっては金持ちの悪ふざけにしか見えなかったかもしれません。

絶えず屁をひるという無情の不幸に見舞われたエフゲニー・ソコロフ。設定とは裏腹に、19世紀的言葉遣いがふんだんに鏤められた、きわめて文学的な作品でした。

『スカトロジー・ダンディズム』というタイトルで日本語にも訳されています。

青みがかった映像に、少女エロディー・ブシェーズの瑞々しい美しさが光ります。

1984年のアルバム、LOVE ON THE BEATで披露した姿。カバーフォトはウィリアム・クラインによるもの。

パリ、ヴェルヌイユ通りにある旧ゲンスブール邸。今も訪れる人が後を絶たず、壁がすごいことに。

モンパルナス墓地にある墓には「リラの門の切符切り」にちなんで地下鉄の切符が無数に。

墓の前で、彼愛用のタバコ「ジタン」を吸う人も。

私が自分に対する悪意だと思っていたことが全部、結局は感受性の強すぎる、恐ろしいぐらいロマンチックな人間の自己防衛だったと分かったのです。人には見せないけれど、優しくて感傷的な人だったのです。後日、彼は自分のことを「偽の意地悪」と言ってましたが、本当ですよ・・・

——ジェーン・バーキン
(『ゲンスブールまたは出口なしの愛』より)

スキャンダルの後に残されたのは、この上なく美しい作品の数々。

文中の主な発言、できごとは『ゲンスブールまたは出口なしの愛』(マガジンハウス)およびフランス版wikipediaなどによるもの。

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melodienelさん

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