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乙一に学ぶ究極のシナリオ理論!たった4つのコツ

乙一独自のシナリオ理論をまとめてみました

更新日: 2012年06月25日

maoruさん

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はじめに

物語を書く際にあなたはどうやって書いていますか?プロの作家は何らかの法則や決まりごとを見つけそれを使用している場合が多いです。
天才でもない限り、まったく決まった理論や方法もなく長編を書くことは難しいでしょう。

ここでは人気作家である乙一が執筆時に使っているプロット理論を紹介します。

1.シナリオ理論はツール

まず最初に大切なこと。
理論で物語を作ると、没個性的で型にはまった作品になるという考えは間違いです。

理論や技術によってオリジナリティがなくなるのではないか、という危惧は自分も抱いたことがある。しかしそれは杞憂だった。学んでみると、シナリオ理論は道具でしかないということがわかったのだ。

出典ミステリの書き方

鉛筆やボールペン、パソコンのワープロソフトとおなじように、物語の紡ぐためのツールの一種なのだ。

出典ミステリの書き方

と続けています。

2.プロットは4つのパートからできている

小説は文字が連なってできている一本の線だ。

出典ミステリの書き方

始まりから終わりまでスッーと引かれた一本の線を想像してください。
それはあなたの作ろうとしている物語です。
しかしそこに何の起伏もなければ読者は読むのやめてしまいます。
飽きさせないよう盛り上がりを作り、読者をひきつける必要があります。
その盛り上がり(あるいは下がり)のポイントを把握するため、乙一はプロットを書き、そのプロットを4つのパーツに分けています。

それをA.B.C.Dで呼ぶことにします。

3.物語の変曲点はa.b.c

そしてこの4つのパーツには、3つの境界が存在します。つまりAからBへ転換する部分、BからCへ転換する部分、そしてCからDへ転換する部分です。

abcはそれぞれ、ABCのパートの一番最後に位置する一つのシーンとしてとらえて欲しい。物語を左右するイベントがそこで発生する。abcにおいて、物語は重要な展開を見せる。数学の曲線における変曲点とも言える。

出典ミステリの書き方

そしてこの中には

1章
A「登場人物、舞台、世界観の説明」
a「問題の発生」

2章
B「発生した問題への対処」
b「問題が広がりを見せ、深刻化する。それによって主人公が窮地に陥る」

3章
C「広がった問題に翻弄される主人公。登場人物の葛藤、苦しみ」
c「問題解決に向かって最後の決意をする主人公」

4章
D「問題解決への行動」

出典ミステリの書き方

が入ります。
それぞれの章の尺は均等にするように心がけましょう。
これを考えながらプロットを作るだけで、だいぶ違うものになるでしょう。

4.重要なのはb、そしてC

安達寛高として脚本を担当した「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜」

このbとCはカタルシスを生むのに必要な要素を含んだパートです。

カタルシスとは 俗に音楽や文学、演劇などの連続性のある芸術作品において、あるポイントを境にそれまで準備され蓄積されてきた伏線や地道な表現が一気に快い感覚に昇華しだす状態や、またその快い感覚のことを正式用法の「抑圧からの解放」になぞらえてカタルシスと表現することも多い。

bとCでは下記のことが起こる必要があります。

主人公には不幸が訪れなければならない。その不幸は事故などといった突発的なものではなく、小説のアイデアが内包している諸々の問題でなければならない。その結果、主人公は苦しみ、場合によっては過去のトラウマと向き合わされる。テーマを掘り下げるチャンスでもある。ここで読者に対してストレスを与えておくことで、四章において問題が解決されたときカタルシスが発生する。

出典ミステリの書き方

おわりに

このシナリオ理論は、もともとハリウッド映画のシナリオ執筆法を参考に作ったものだそうです。
映画を見るときは、この4つのパートと3つの変曲点を頭に入れて映画を観ると勉強になるかもしれません。
小説を書こうと思っている方、あるいは既に書いていて行き詰っている方はぜひご参考に。

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