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夢の扉、芋エネルギーは日本を救うだろうか?

芋を効率的に栽培し、それを燃料とする発想の芋発電。このところテレビで紹介される事が増えて来たが、隠れたコストや収益性など、考察してみたい。

更新日: 2012年11月21日

takuramixさん

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芋発電が、TBSテレビの「夢の扉+」にて紹介されたので調べてみた。

もう少しこの研究内容が詳しく紹介されているものが無いか検索してみたところ、エコロジーオンラインというところで概要が紹介されていて、分かりやすかった。

栽培法は画期的だと思うのだが、燃料としてはどうだろう?

新しい栽培法には驚いた。日光を当て過ぎないという発想は面白い。番組では低コストで高い収穫を実現出来る「三角棚栽培」を紹介していた。この理屈が非常に面白いのだが、日光を当てすぎないという点にポイントが有るようだ。

化粧品会社に勤務している時に

「紫外線は人間だけじゃなく、植物にとっても有害だということを知るのです。人間は紫外線を浴びると体内でメラニンを合成することはよく知られていますが、植物も同様に防御機能でリグニンという物質などが働き、光を弱めて吸収しています。そのため、わずか3~5%の太陽光しか光合成には利用されません。」

という事実を知った事で、

「棚をマンションのように多層に重ねて、光を分散させてやればいい。当然、下の棚には光が届きにくいので、比較的弱い光でも育つ作物で、なおかつ日本全国で栽培可能なもの。そうやって探していくと、現時点で最も優れていたのが芋だったのです」

という発想に結びついて行く。この点が画期的で、実際に収穫量を大きく増やす事に成功しているという。

しかし、その他の点については特筆すべき点があるように思えない。

木質チップの代わりになると言っても、「従来の木質チップよりも安い値段で芋燃料チップが製造出来れば」と語られるのみで、安価に効率よく芋燃料チップを作る方法には触れられていない。(今後の課題なのかもしれないが…)また、バイオエタノールにするにも同じ問題がある。

見落とされているコストがあるのではないか?

芋燃料チップの製造について、芋をスライスして乾燥させる行程についてのコストが無視されたように番組放映がなされた点には大きな疑問を感じた。

番組では高校生の「芋発電プロジェクト」にて生徒達が手作業で芋をスライスしていたが、ここのコストはどの程度に見積もられるだろうか?さらに、これらを天日干しで乾燥させていたが、これも広い面積や労力が必要とされるワケで、これらのコストの問題は実験レベルでは気にならないだろうが、実用化するとなれば規模が大きくなり解決すべき大きな問題となるだろう。

特に、乾燥行程では天日干しという天候に左右される方法で行われるとは考えにくい。そうなると乾燥する為にエネルギーが使われるという本末転倒が発生するのではないだろうか?

それとも、各農家がこうした事を手作業でやるという事を想定しているのだろうか?このあたりの疑問が取り残されてしまう。

テレビ放送では種子島の高校生が行った「芋発電プロジェクト」に多くを割いているが…

教育の題材としては素晴らしいと思う。しかし、番組の内容では鈴木教授の指導通りに栽培されたように見えてしまって残念だ。生徒達の工夫やそこで発見された事などが紹介されると良かったのだが、そのような側面は無かったのだろうか?高校のブログにそういった話題が掲載されているかと期待したのだが、見当たらなかった。

鈴鹿では熱電変換素子による発電実験も行われていた。

場外*放射能ネタに飛び火(やっぱり…)

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takuramixさん



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