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北九州監禁殺人事件の全貌【松永太・緒方純子】

北九州監禁殺人事件(きたきゅうしゅうかんきんさつじんじけん)は、2002年(平成14年)3月に北九州市小倉北区で発覚した監禁、殺人事件である。主犯は松永太と緒方純子。

更新日: 2014年07月29日

win-winさん

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北九州監禁殺人事件

北九州監禁殺人事件(きたきゅうしゅうかんきんさつじんじけん)は、2002年(平成14年)3月に北九州市小倉北区で発覚した監禁、殺人事件である。

事件名

北九州監禁殺人事件

事件の概要

人の弱みにつけこんで監禁をして金を巻き上げ、拷問と虐待によってマインドコントロール下に置き、お互いの不満をぶちまけさせて相互不信を起こして逆らえなくし、被害者同士で虐待をさせることで相互不信を一層深くさせ、自分の手は汚さずに用済みとなった人間を殺害して死体処理を行わせた(裁判では6人の殺害と1人の傷害致死)。犯罪史上稀に見る凶悪犯罪とされ、第一審で検察側は「鬼畜の所業」と容疑者男女を厳しく非難した。
非常な残虐性・悪質性にもかかわらず、事件に報道規制がかけられたとされ、事件の知名度は高くない。

地裁・判決文

監禁事件現場

〒802-0064北九州市小倉北区片野 1丁目6−5 メイン芳華303号室

事件日時

平成8年から10年(96年~98年)松永36歳、純子35歳の頃。

通電とは?

この事件の重要なキーワード。100V30A家庭用交流電源(俗に言うコンセント)から電線を裸にしてワニクリップで性器、乳首や顔に電気を流す行為。身体が痙攣(けいれん)し、脳に直撃して頭の中が真っ白になる。スタンガンと同じ効果。

加害者

【松永 太】
・1961年生まれ。98年逮捕時37歳。2010年現在49歳。
・この事件の最重要人物。暗示的な言葉で殺人を強要した。直接、手を下さず殺人を実行した。
・表の顔は人当たりが良く、口が達者である(中学一年生で上級生を抑え校内弁論大会優勝)
・雄弁さを発揮して、学生の頃から教師を言い負かせた。
・流暢にウソを創作できる才能がある。
・裏の顔は鬼畜。モンスター。金銭欲が強く、冷酷で残虐。支配欲が強い。支配した人は奴隷以下の待遇にしても心が痛まない。そのための心理学を独学。
・相手が気が小さいとみると大声を張り上げ威嚇する。
・肩書きの高い人でも自由にコントロールしていた。

発覚

2002年3月6日、17歳の少女が小倉北区にあるマンションの一室から逃げ出し、祖父母宅へ助けを求めに駆け込んだ。
 少女は怯えながら、
「お父さんが殺された。私もずっと監禁されていた」
 と語った。少女の右足の親指は生爪が剥がれており、
「ペンチを渡されて、『自分で爪を剥げ』と言われたので剥がした」
 とのことであった。
 それまでの経緯などもあり、祖父は少女をともなって門司警察署へ監禁の被害届を出しに行くことになる。しかし彼女が供述した事実は監禁致傷にとどまらず、連続殺人――それも類を見ないほどの一家殲滅とも言える大量殺人であった。
 連絡を受けて現れた小倉北署員がこれ以後事情聴取を行なうことになり、そうして少しずつ、この事件の全貌が語られていくことになる。

松永太と緒方純子

北九州監禁殺人事件の全貌【松永太・緒方純子】

松永は畳屋を営む両親の元に生まれ、何不自由なく育ちやがて19歳で結婚、翌年には子供を設ける。
その後、訪問販売で粗悪品の布団を売る詐欺まがいの会社を設立し経営し始める。
そこでは成績の悪い従業員には暴力をふるうなどの行為が行われていた。
緒方純子とは高校の同級生であったが、高校当時は特に付き合いもなかったという。
しかし20歳の時2人は関係を持つ。以前2度程松永から誘われてその時は断っていたが、
3度目で純子は松永と肉体関係に。その時純子は初めての経験だったという。
それ以後、不倫関係に後ろめたさを感じつつも、次第に純子は松永にのめり込んでいってしまう。
しかし松永はやがて純子に暴力をふるい始める。純子が以前交際していた男性がいると知ると、
その男性をホテルに連れ出し、従業員にリンチさせるなどもしていた。
また松永は純子の右胸にタバコで焼印を、太腿の付け根に安全ピンと墨汁で刺青を
それぞれ「太」と入れさせることを強要していた。
そうして純子は松永にマインドコントロールされていく。

純子の両親に松永との交際が発覚し反対されるが、松永は好青年を演じ、
『婚約確認書』なるものを提出して婿養子を約束する松永を、
両親はすっかり気に入ってしまった。
(この書面で約束する/させる手段は松永がよく取る手である)
この前後で松永は交際に反対する純子の母静美(当時44歳)を呼び出し、
言葉巧みにラブホテルに連れ込んで関係を強要していたという。
暴力でコントロールされ自己嫌悪に苛まされた純子はある時自殺騒動を起こす。
自殺未遂後は松永が純子と家族とを引き離し2人で生活するようになる。
その頃純子は松永の会社を手伝っていて、松永の妻も純子と会っていた。
(妻はやがて松永から逃げ出し、平成4(1992)年に離婚が成立している)
純子は松永の命令で親族・知人を詐欺商法に巻き込んで人間関係を破綻させていき、
ますます松永に依存するようになっていくのである。

http://wiki.livedoor.jp/mikaiketsujiken/d/%CB%CC%B6%E5%BD%A3%B0%EC%B2%C8%B4%C6%B6%D8%BB%A6%BF%CD%BB%F6%B7%EF

虎谷父娘監禁・殺人

平成4(1992)年に会社での脅迫・器物損壊・詐欺容疑で松永と緒方は指名手配され逃亡。
逃亡生活で金に困った2人は1人残った従業員の親から送金させていたがそれも続かず(従業員は逃亡)、
結婚詐欺を思いつき以前交際のあった子持ちの既婚女性と連絡を取り、結婚を餌に金を無心する。
その後彼女を離婚させ、親や前夫から養育費金を送らせるなどして金を貢がせていた。
その女性はやがて別府湾に飛び込み自殺をしてしまう。また子供のうち1人も不審死を遂げている。
(松永の犯行も疑われたが立件されなかった)

平成5(1993)年には純子は松永との間に男子を出産。小倉に移る。
ここで住居を探すために赴いた不動産屋で担当の虎谷久美雄(34)に出会う。
この虎谷こそ事件発覚のきっかけとなったA子の父親である。
松永は虎谷に競馬予想ビジネスを持ちかけ近づき親しくなっていく。
松永と付き合うようになって生活が荒んでいった虎谷は、やがて内縁の妻と別居、まだ幼いA子を引き取る。
松永はA子の世話を有料ですると持ちかけ、虎谷は引き受けてしまう。
A子を預かることでなかば人質を得た松永はやがて、
虎谷が過去に会社の金(ごく小額)を着服したことを聞き出すと、とそれを執拗に責めたてたり、
A子に父親から性的いたずらをされたと嘘の証言をさせて、その事を記載した『事実関係証明書』を書かせた。
この証明書等で弱みを握られた虎谷は以後松永達と同居するようになり、松永の奴隷状態になってしまう。
そして虐待が始まり、方々から借金をさせられ松永に貢いでいくことに。

松永の虐待で象徴的なのは「通電」である。
裸にした電気コードの先にクリップをつけ身体に挟み、そんきょの姿勢をとらされ通電するのである。
衝撃で尻餅をつくと罰として再度通電。松永はその様子を酒の肴にして楽しんだりもしていた。
虐待はその他に、常にそんきょの姿勢を取らされたり、真冬でも薄着で過ごさせる。
寝床を台所から玄関へ移され、やがては檻と称してスノコで囲いその中で体育座りで寝させられたり、
鍵のついた浴室で布団もなく寝かせられた。食事は1日2回で基本ご飯と生卵のみ。
そんきょの姿勢で食事させられ、制限時間以内に食べないと通電された。
真冬でも水のシャワーしか許されず、トイレも制限され、大便を漏らすとそれを食わされた。
また小学5年だった娘のA子に歯型がつくほど父親を噛ませている。
(A子も虐待を受けながら小学校には通っていた)

そうして衰弱していった虎谷はやがて言動がおかしくなり、平成8(1996)年2月に死亡した。
松永はA子に「お前がつけた歯型のことがあるから、お父さんを病院へ連れていけなかった。
病院へ連れていったらお前が殺したことがすぐにわかって警察に捕まってしまうからな」と脅し、
「私は、殺意をもって実父を殺したことを証明します」という内容の『事実証明書』を書かせた。
この証明書がA子を長く縛り付けることになり、松永と緒方やその子どもの世話をさせらていく。
松永は純子とA子に遺体の処理を命じる。2人は遺体をのこぎり等で解体。
内臓等はミキサーで液状化して公園の公衆便所に流し、肉や骨は鍋で煮込みフェリーから海中に投棄させた。
この解体直後、純子は第2子を出産している。驚くことに臨月状態で遺体の解体を行っていたのである。


http://wiki.livedoor.jp/mikaiketsujiken/d/%CB%CC%B6%E5%BD%A3%B0%EC%B2%C8%B4%C6%B6%D8%BB%A6%BF%CD%BB%F6%B7%EF

主婦監禁

次の金ヅルとして松永は虎谷の友人の妻・B子を選ぶ。
京都大卒のエリートと嘘をついて近づき、と言葉巧みに誘惑して、
B子さんを松永に夢中にさせ、結婚を約束して夫と離婚させる。
しかし、その後金を貢がせるようになり、一緒にアパートに住み始めてから引き取った次女を、
人質とすることで彼女の自由を制限し、虐待を始めるようになる。(B子は外で働いていた)
B子にも通電などの虐待をしていたが、B子はやがて窓から飛び降りて逃げ出すことで死という難を逃れた。
松永が預かっていた次女は、松永がB子の前夫宅の玄関前に置き去りにしている。
同居していたアパートはすぐに引き払って姿をくらました。

http://wiki.livedoor.jp/mikaiketsujiken/d/%CB%CC%B6%E5%BD%A3%B0%EC%B2%C8%B4%C6%B6%D8%BB%A6%BF%CD%BB%F6%B7%EF

緒方一家監禁殺人

B子逃走後、また金に困った松永は純子に金を工面するよう命じる。
純子は母親などに頼むが断られたので、自分で稼ぐことにし、次男を親戚に預け(長男はA子が世話)
湯布院のスナックで働くようになる。
しかし純子が逃げ出したと思った松永はまず緒方一家に接触、
過去に犯した殺人等の犯罪を打ち明け、それをすべて純子が主導し実行したと家族に吹き込む。
すっかり信じてしまった緒方一家は負い目を感じて、松永が持ちかけた芝居にのってしまう。
母親の静美が「松永が自殺した」と嘘を言い純子を北九州に呼び出す。
純子が北九州のマンションに着くと松永の遺影が飾られ、線香が焚かれていた。
純子が松永の遺書を読んでいたところ、突然押入れが開き松永が飛び出してきた。
「残念だったな!」松永はそう叫び純子に殴りかかり、緒方一家は飛び掛かり押さえつけた。
こうして純子への激しい虐待が始まる。また中学生になったA子との立場を逆転させ、純子を最下層に置いた。
A子に純子を監視させて逐一様子報告させ、その内容によっては純子に通電を行って責めたてた。
あまりの辛さに純子は逃亡を企てるが、A子が追いかけ未遂に終わる。
逃亡劇によってさらに激しく暴行を受けることになり、
純子は気力を失い松永の支配は確固たるものになっていった。

この「偽葬儀」以後、緒方一家(父:譽(61)、母:静美(58)、妹:理恵子(33))は、
身内の純子が犯罪者という負い目から、松永のいいなりになっていく。
松永は当初純子と別れると告げていたが、子供は松永が引き取るとの条件を聞いた純子が、
子ども可愛さに「松永とは別れない」という意思を純子自ら表明するように誘導。
それではと、松永は家族に純子の逃走資金として金銭を要求。
同意した緒方一家は1千数百万を払い、さらに家を抵当に入れ3000万を農協から借り、それも全額松永に渡した。
さらにマンションの配管工事をさせ、虎谷氏殺害の証拠隠滅に家族も加担させることで逃げ道を無くした。
こうした一連の話し合いは北九州の松永のマンションで行われ、最初は譽・静美・理恵子だけだったが、
途中から理恵子の夫・元警察官で農協職員の主也(38)が加わる。
松永は婿養子で性格のおとなしい主也に弱さや緒方一家への不満があることを感じ取り、
大げさに一家の主扱いをして持ち上げることで信頼を得て、連日酒を飲みながら主也に色々吹き込みはじめる。
土地の名義を未だに主也に移さないことを、婿養子だから馬鹿にされているとプライドを煽り、
妻の理恵子の過去の妊娠・中絶や不倫といった不貞を暴露するなどで主也の一家への不信感を煽っていった。
(これらのことは松永が理恵子から聞きだしていたのである)
主也は妻や義父達に不信感を抱くようになり、松永に言われ妻や義父を責め殴るように。
一方で松永は主也のささいな問題をあげつらい、主也を責めたてたりもした。

松永はまず緒方一家を互いに不信を抱くように持ち込みバラバラ状態にして、
一家が連帯して松永に対抗することを防止する。
そして巧みに聞き出したそれぞれの秘密や弱みを執拗に攻めることで罪悪感を植え付け、
その内容を書面にして心理的拘束の道具として支配を強めていくのである。

やがて主也・理恵子夫婦の子、純子の姪・彩(10)と甥・優貴(5)も小倉に呼び寄せ同居させる。
その頃から緒方家の親戚達は一家の様子を不審に思い、松永に騙されていると譽さん達に諫言するも、
すでに松永支配下にある一家は聞き入れることもないまま、
田んぼも抵当に入れるなどして結局総額6300万あまりを松永に渡してしまった。
親戚も警察に松永の情報を提供するなどして対応するが、
ついに一家は久留米から完全に行方をくらましてしまう。

一家が完全に北九州に移った頃から、虎谷と同じように一家への虐待が始まっていった。
自由な行動が制限され、食事は一日2回でカップラーメン等のみ。
トイレも誰かの監視の元で大便のみ使用が許され小便はペットボトルを使うよう指示された。
睡眠は台所で布団もないまま雑魚寝だった。そして通電。
通電は順位が最下位の者に行うルールになっていて、順位は絶えず変動させられていた。
そのため一家は順位を上げて通電を避けたいという気持ちから、
松永の歓心を買うために家族を裏切り密告するようになっていく。
一家の絆は次々に解体されていった。。

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