「ポートエレン」とはアイラ島の港(または村)の名前。蒸留所は1825年に創業したが1983年に創業停止し、現在に至っている。現在店舗やネットショップに出回っているボトルは1983年までに蒸留された原酒のみである。親会社はUDV(現ディアジオ社)であった。

ファンも多く「幻のモルト」とも言われているが、80年代前半に蒸留された原酒のストックがわりと多く、今でも2~3万円程度で新ボトルとしてリリースされる。無論、83年より後のビンテージは存在せず、既に蒸留のためのポットスチルは取り外されているので、再開される見込みもない。現在は当地にモルトスターとして製麦部門だけが稼働し、他の蒸留所に供給している。

蒸留所公式ボトルにはUDV時代のレアモルトシリーズの数本の他に、ビンテージ違いの8種類のリリースがあるが、オークション価格でも1本5~8万円なので、気楽に飲める部類のウイスキーではないだろう。ポートエレンはボトラーズ物が多数リリースされており、若干高価だがそれなりのバーであれば普通に扱っているので探してみたい。

味の特徴は、年代や熟成樽の違いによって千差万別で、一言で表現するのは難しい。ただ、状態のよい古酒に共通するのは、アイラっぽいピート感はありつつも、甘みの中に塩辛さが含有されている。

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アイラ島のシングルモルトウイスキー(スコッチウイスキー)

アイラ島はスコットランドの西南にある「ウイスキーの聖地」とも呼ばれている島です。個性豊かで世界的にも人気のある、島内のシングルモルトウイスキー蒸留所を紹介します。同じ蒸留所でも種類によって味や香りの違うボトルもありますので一概には言えませんが、星の数(★)でざっくりとクセの有り無しをつけてみました。

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