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本田宗一郎さんがソニーで1度だけ講演したときに語ったこと

ホンダ創業者の本田宗一郎さんがソニーで一度だけ講演したことがありました。「王様がいない将棋がいい」「歩は合理的」など、将棋を例に挙げて、人材活用・組織論を語っています。講演の全文を書き起こしてまとめました。

更新日: 2013年04月09日

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HONDA創業者の本田宗一郎氏は、1度だけソニーで講演していた

本田 宗一郎(1906年11月17日-1991年8月5日)
本田技研工業の創業者

本田は親交の深かったソニー創業者の井深大に頼まれ、
 ソニーの部課長の前で一度だけ講演した。
 1976年10月のことである。

将棋のお話をされていますが、噺家並みのおもしろさの中に、
 人材活用などの視点を取り入れ、大変興味深い

◆将棋を題材に人材活用を語った

本田宗一郎さんがSONYで1度だけ行った講演

◆以下、全文書き起こし

ただいまご紹介に預りました、本田でございます。えー、僕の碁は、いや碁じゃないや、将棋でございます。僕は王様なしで、いっぺん将棋をやってみたいと思っているんですよ。安心してやれるからね。王様があるためにこっちは苦労してるんですよ。そしたら角と飛車をしっかり守ってりゃいいんだからね(笑)。まあそれくらいの程度のもんですよ、僕は。

で、そこに升田(幸三)名人がやって来て、「おい、お前のうちはうまく『歩』を使ってるな」と。こういう話なんですね。歩というのは素晴らしいものだよと。歩というのは敵陣に行けば金になると。「だけど取られても、もう相手が使うときには歩だ」って言うんですね。「こんな合理性のあるものすごい良いものはない。これをうまく使う奴が名人だ」と。こう言ったんです。

その彼が僕に三段をくれるって言うんですよ。「本田、お前に三段をくれてやるから」って。「そりゃあ、いいな、でも大丈夫かな」って言ったら、「いいよ、やる。その代わり1つ条件がある」って言うんですよ。絶対に他人とやらんというアレを書けって言うんですよ(笑)

◆いったい何を言おうとしていたのか…

歩(新入社員)を育てれば金(優秀な社員)になる。
 これが名人(­優秀な会社)のすることだ、という意図ではないか。

歩は従業員でしょうか。角や飛車は経営を任せた
 相方の藤沢武夫氏­を指しているのでしょうね。
 実に深い話です。

本田宗一郎氏の例え話は、組織として社員を使いこなす事の
 重要性を示唆してたのではないでしょうか。

この年、ソニーの創業者、盛田昭夫が社長を退いた。
 いつまでも盛田のような「王様」に頼っていては成長が止まる。

本田宗一郎自身はこの講演の3年前に、本田技研工業社長を退いていた。

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