1. まとめトップ

【閲覧注意】怖い話のまとめ【随時更新中】

怖い話をどんどん追加していきます。※自己責任でお読み下さい。

更新日: 2014年08月06日

577 お気に入り 2320086 view
お気に入り追加

■更新履歴

・5/23 1話~30話掲載
・5/23 31話~50話追加
・5/24 51話~65話追加
・5/25 66話~80話追加
・5/26 81話~90話追加
・5/27 91話~100話追加
・5/28 101話~110話追加
・6/6 111話~120話追加
・6/7 121話~130話追加
・6/9 131話~140話追加
・6/11 141話~150話追加
・6/14 151話~160話追加
・6/18 161話~170話追加
・6/22 171話~180話追加
・6/25 181話~190話追加
・6/26 191話~195話追加
・6/29 196話~200話追加
・6/30 201話~205話追加
・7/1 206話~210話追加
・7/4 211話~215話追加
・7/16 216話~220話追加
・7/23 221話~225話追加
・7/29 226話~230話追加
・8/4 231話~235話追加
・8/10 236話~240話追加
・8/17 241話~245話追加
・8/26 246話~250話追加
・9/1 251話~255話追加
・9/8 256話~260話追加
・9/14 261話~265話追加
・9/22 266話~270話追加
・9/29 271話~275話追加
・10/5 276話~280話追加
・10/12 281話~285話追加
・10/19 286話~290話追加
・10/27 290話~295話追加
・11/2 296話~300話追加
・11/9 301話~305話追加
・11/16 306話~310話追加
・11/22 311話~315話追加
・11/30 316話~320話追加
・12/7 321話~325話追加
・12/14 326話~330話追加
・12/21 331話~335話追加
・1/6 336話~340話追加
・1/11 341話~345話追加
・2/5 346話~350話追加
・2/12 351話~355話追加
・2/19 356話~360話追加
・2/25 361話~365話追加
・3/3 366話~370話追加
・3/12 371話~375話追加
・3/18 376話~380話追加
・3/27 381話~385話追加
・4/1   386話~390話追加
・4/8   391話~395話追加
・4/14 396話~400話追加
・4/30 401話~405話追加
・5/7 406話~410話追加
・5/14 411話~415話追加
・5/20 416話~420話追加
・5/26 421話~425話追加
・6/3  426話~430話追加
・6/9  431話~435話追加
・6/16 436話~440話追加
・6/23 441話~445話追加
・7/8 446話~450話追加
・7/14 451話~455話追加
・7/25 456話~460話追加
・8/6  461話~465話追加

■嫌な感じがする場所【第1話】

これは俺が大学の頃の話なんだが、お前等さ、行っちゃいけない場所ってわかる? 誰かに行っちゃいけないって言われたわけでもないんだけど、本能的というか感覚的に行きたくないって思ってしまう場所。

 俺はその頃、犬を飼っててさ、よく大学から帰ってきて散歩に連れてったんだ。 で、犬の散歩もメンドクサクなる日があるわけ、犬飼ってる人なら少なからずわかるんじゃないかなこの気持ち。

 その日は近道をして、早めに散歩を終わらせようとしたんだよ、普段使わない道使って。でさ、その道に入ろうとした時なんだけどさ、『嫌』なんだよね。普段なら俺を引っ張る犬も引っ張らないし、俺も前に進もうと思えない。

 道はなんてことない一本道でさ、その一本道が終わるまで左右に取り残されたように木が生えてる道。分かりやすく言うとアーチみたいになってる。そこだけ何故か開発されていないって言えばいいのかな?

 ちなみに場所はT県のS市ね、分かる人は分かる場所、思い当たった人がいるなら多分正解。 まわりは開発されてんのに其処だけ取り残された感じの場所。当時は意図的に残したと思ってたんだ。

 でも、怖くても何故だかその時は早く帰ろうって気持ちが勝ったんだよね。とっとと帰ろうって。で、嫌がる犬を連れてその道を通った。

 まあ、気持ち悪いと感じながらもさっさとその道を通り過ぎて家に帰ったんだ。 その後、異変というか俺の身体に変調が起きた。

 左肩が痛いんだ。耐えられる痛みなんだけど、とにかく常時締め付けられているような痛みでさ。 幽霊に取りつかれて肩が重いやら何やら出来過ぎたというかありきたりな話かと思ったが、あれ、本当だったんだなってその時思ったね。でもまあ、それ以外は害が無いんだよ。

痛いだけで家族に不幸があるとか、犬が死んだとかそういうのは一切ない。 だったら耐えられる痛みだし、このぐらい別にいいかな。って思ってたんだ。 ぶっちゃけホラーは好きだけど幽霊信じてるか? と100%YESと答えられる人間でもないしさ。

 単なる体の不調がたまたまそのタイミングで起きただけだろうって、そう思うことにした。 で、数日が立ったある日の事。相変わらず左肩に違和感がある、けど、それも慣れてきたときのことだ。 大学の講義の後、前から歩いてくる女に悲鳴を上げられたんだよ、「ひっ」って。

 まあ、俺の顔は良い方じゃないよ、どっちかというと良くない方だ。でも悲鳴を上げられることなんて今までなかった。 でもその女は明らかに俺を見て悲鳴を上げた。そりゃ違和感あったし多少傷ついたけど、まあ、嫌な奴もいるもんだ、で済まそうとしたんだ。

 その時はな。 それからだ、大学でその女が俺を見る度に距離を取ったり、あからさまに進行方向を変えたりし始めたのは。 自分でも自意識過剰かと思ったよ? 

 でもさ、毎回毎回、同じ女からそれをやられてみ? 嫌でも記憶に残る。で、そんなのが2か月ぐらい続いた頃かな、その女の友達を名乗る奴から呼び出しを受けた。直接な。 で、人気のない場所に呼び出された。

 呼び出されたのは普段中々人の来ない所で、教授室なんかがある場所? 研究室か? まあ、教授が講義中だと滅多に人が来ないんだよ。で、其処にその女と俺を呼び出した女の友達がいた。 相変わらず俺を見てビクビクしててさ、だったらなんで呼び出すんだって、思った。

 改めて思ったけど、その女、気持ち悪いというか、なんかキャラ作ってるって気がしたんだよ。 はっきり言って気味が悪い。で、その女の友達に促されて女は俺に言うの、貴方、憑りつかれてますよ、って。

 想像してみてくれ。顔を合わす度に妙な態度をとり続けた女が急に呼び出してきて、憑りつかれてますよ。と来た。 普通、コイツどっか可笑しいんじゃね? とか思うだろ? 俺も思ったよ、大学生にもなってこんなのいるんだ、って。

 霊感少女? はぁ? 馬鹿じゃないって? でもさ、一応聞いたよ。何が憑いてるんだって。 したらさ、その女、それは言えない、でもこのままじゃ危険だって、だからメアド教えてくれ。ってふざけたこと言うんだよ。

 こちとら、肩痛くなる程度で2か月間それ以外の何の被害も受けてない訳さ、だから最初は断った。 でもさ、何処から知ったかその女からメールが来るようになっちゃって。毎晩毎晩。 『大丈夫?』『痛くない?』『助けてあげるから』とそんなのが送られて来る。

 メアド変えても、何処で知ったか分からないが変わらずメールが送られてくる。 それがもう5年、大学卒業して社会人になった今もずっと変わらず送られ続けてくる。 相変わらず左肩は重いけど、そんなのは今は大した苦じゃない。この女をどうにかしてほしい。

■巨頭オ【第2話】

数年前、男はふとある村の事を思い出した。
一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。

心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。男は連休に一人で車を走らせた。

記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、その看板を見つけたときあれっと思った。
「この先○○km」となっていた(と思う)のが、「巨頭オ」になっていた。
変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。

車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。車を降りようとすると、20mくらい先の草むらから、頭がやたら大きい人間(?)が出てきた。

え?え?と思っていると、周りにもいっぱいいる!しかもキモい動きで男を追いかけてきた…。両手をピッタリと足につけ、デカイ頭を左右に振りながら。

車から降りないで良かった。恐ろしい勢いで車をバックさせ、とんでもない勢いで国道まで飛ばした。

帰って地図を見ても、数年前に言った村と、その日行った場所は間違っていなかった。だが、男はもう一度行こうとは思わない。

■キミアキ君【第3話】

某県のある中学校の卒業生の間で語り継がれている、こんな噂を聞いた事があるだろうか?

あるクラスの「キミアキ君」は、出席簿の名前欄に「キミアキ」と書かれているだけで苗字の欄は空白。

さらに住所録も「某県○○市」だけで、両親の名前も空欄。

「キミアキ君」はごく普通の生徒で、友達と冗談を言い合ったり、学校のイベントでも重要な役割を演じたりもしていた。
でも友達は誰1人として「キミアキ君」の家に行ったことがなかった。

1年後、「キミアキ君」は突然転校。親しい友人にも転校先を告げずに去った。「キミアキ君」の転校後、様々な噂が生徒たちの間で流れた。

「ヤクザの息子か何かで、居場所を知られるとやばかった」「高貴な人の落とし種で、最初から名前(苗字)がなかった」

しかし先生たちはこの事には口を閉ざし、結局真実は分からないという。

■九尾の狐【第4話】

日本は狐の怪談等が沢山残っている。その中で最も有名なのは「九尾の狐」ではないだろうか。

「九尾の狐」で有名なのは「白面金毛九尾の狐」三国随一の大妖怪と言われる程の実力。

古代中国で王后を喰い殺し王后に化け酒池肉林等の暴政を働いたが、太公望に処刑された。

しかし、そのときに体が三つに分散したと言われている。

次に九尾は少女に化け日本にやって来る。来日した時は何もしておらず、それから約380年後に宮中に仕え鳥羽上皇と契りを結ぶ。

その契りにて病を発した鳥羽上皇を調べた陰陽師(晴明・泰成・泰親)によって 正体がバレ、白面金毛の姿で逃亡するはめになる。

その後、各地で暴行をし続け上皇の軍勢により殺されるのだが、心臓を貫かれた直後巨大な毒石に姿を変えてしまう(この毒石は観光名所として有名。いわゆる「殺生石」である)。

そして室町時代、玄翁和尚により破壊され全国各地に飛散したのだ、という。

これが伝承されている話であるが…気になることが一つ。

残りの二匹は何処へ行ったのか。

もしかしたら、未だにどこかから世界を操っているのかもしれない…。

■杉沢村【第5話】

某県八○田山系の裾野に杉沢村という小さな村があった。

ところがある日、この村に住む一人の男が突然発狂して住民全員を手斧で殺害、犯行後男もまた自らの命を絶ってしまったため村には人が一人もいなくなってしまったのだ。

この事件により村として成立しなくなった杉沢村は、事件を覆い隠そうとする自治体によって密かにその存在を抹消された。

地図の上から名前を消され、某県の公式記録の中からも名前を消され。廃墟と化した杉沢村にはそれ以来近づくものはなく、50年の歳月が静かに流れていった。

ところが…

いかに某県が真実を隠蔽しようとしても、人々の記憶までは消せるものではない。杉沢村の事件は地元の老人たちによって語り伝えられ続けていた。

一説では作家の横○正史はこの杉沢村の事件を伝え聞き、その話をモデルにして「八つ墓村」を執筆したとも言われている。

杉沢村の事件は地元の住人にとって言わば公然の秘密であったのだ。

ある日のこと、某県の山中をドライブしていた3人の若い男女が道に迷い、山奥にある古ぼけた鳥居の前にたどりついた。

鳥居のすぐ下には大きな石が二つあり、そのうちの一つはドクロのような形に見える。運転手の若者はこの時、昔聞いたある噂のことを思い出した。

ドクロ岩のまつられた鳥居が杉沢村の入り口であるという噂を。

男たち二人は車から降りると「恐いからやめようよ」といやがる女を連れだし、杉沢村を探検してみることにした。

鳥居をくぐり100mほど杉林の中を歩いて行くと、不意に3人の前に空き地が広がり、そこに4軒の古びた廃屋が姿を現した。

そのうちの一軒の家に3人が足を踏み入れると、その家の内壁には大量の乾いた血の跡がある。

男たちが背筋に寒いものを感じたとき、連れの女性が突然こう叫びだした。

「ねえ、絶対に何かおかしいわ。人の気配がするの!」

驚いた3人が慌てて廃屋の外に飛び出すと、確かに彼らを囲むように大勢の人がいる気配を感じる。

3人は大急ぎで車へ向かい走り始めた。ところが、どうしたことだろう。どんなに走り続けても、なぜか車のもとへたどりつくことができないではないか。

広場から車までの距離はほんの100mほどであったはずだし、道も一本なので迷いようがない。
それなのに、3人は行けども行けども杉林の中から抜け出すことができないのだ。

いつしか3人ははぐれてしまい、女性一人だけが長い間走りつづけた後、どうにか車まで戻ることが出来た。

幸い車のキーは刺したままになっている。彼女は助けを呼びに行こうと運転席に乗り込み、車を発進させようとキーを回した。

ところが、なぜかいくらキーを回してもエンジンがかからない。彼女は泣き出しそうになりながら何度も、何度もキーを回し続けた。

その時…

「ドン、ドン、ドン!」

突然車のフロントガラスから大きな音が鳴り響いた。見ると車のフロントガラスを血に染まった真っ赤な手が激しく打ちつけている。

いや、フロントガラスだけではない。車の前後左右の窓に無数の血まみれの手が現れ、一斉に窓ガラスを突き破るかのような勢いで叩き始めたのだ。

彼女は恐怖でその場にうずくまると、やがて意識を失ってしまった…。

翌日の朝、
地元のとある住人が山道の途中で、血の手形が無数につけられた車の中で茫然自失となっている彼女の姿を発見した。

彼女の髪は恐怖のためか一夜にして白髪と化していたという。

病院に運び込まれた彼女はそこでこの恐怖の体験を物語った後、突然姿を消してしまった。

これ以後彼女の姿を見たものはなく、彼女の連れであった二人の男性も姿をくらましたままである。

呪われし悪霊の村・杉沢村。

ここに足を踏み入れたものに、命の保証はない。

■正夢【第6話】

ある若い女性が家に帰ろうと夜道を歩いていた。ふと背後に気配を感じた彼女が振り返ると、黒っぽい服を着た男が彼女の後ろを歩いている。

しばらく歩きつづけたが男の足音は消えず、まるで彼女の後をつけているかのようだ。まさかとは思ったものの少し怖くなった彼女は歩みを速め、近くにあるコンビニへ駆け込んだ。

彼女はしばらくの間、雑誌を読む振りをして様子を窺がっていたが、コンビニの中に男は入ってこない。

どうやらコンビニを通り過ぎて行ったようだ。
自分の思い違いであったかとほっとした彼女は、簡単な買い物を済ませてコンビニを出た。
ところが、コンビニを出て数歩進んだ途端に彼女の背中に強烈な激痛が走る。

振り向くと先ほどの男が彼女の背中に大きな包丁を突きたてていた。男はコンビニを通りすぎたのではなく、コンビニの脇の物陰に隠れて彼女が出てくるのを待ち構えていたのだ。

彼女の意識はだんだん遠のいていった…。

ここで彼女は全身に汗をびっしょりかいて目を覚ました。全ては夢だったのだ。

彼女は嫌な夢を見たなと思ったがすぐに気を取り直し、家を出るとごく普通の平和な一日を過ごした。

ところがその日の夜…家路についた彼女は背後に気配を感じ、そっと後ろを振り返った。

見ると黒っぽい服装の男が彼女の後ろを歩いている。まるで彼女の後をつけるかのようにして…

彼女は恐怖に震えながら夢と同じコンビニに駆け込むと、店内から携帯で恋人に電話し、このままでは殺されるから迎えに来て欲しいと頼んだ。

彼は最初は「何をバカなことを」という感じで話を聞いていたのだが、あまりにも彼女が真剣な口調で話すので車で迎えに来てくれることになった。

彼女はコンビニの中で雑誌を読む振りをしながら待ち続け、やがて彼が迎えに来ると二人で一緒にコンビニを出た。

そして、二人は夢の中で男が隠れていた場所の近くを避けて歩き、無事に彼の車までたどり着いたのだ。

これでもう大丈夫と安心した彼女は、あの男はどうなったかと気になり後ろを振り向いた。
すると、なんとあの男は彼女からわずか数メートルの場所に立ち、恐ろしい形相でこちらを睨んでいるではないか。

驚いた彼女は急いで車に乗りこむ。するとその男は一言、こう叫んだ。

「夢と違うことすんじゃねーよ!」

■開けてくれ【第7話】

A子とB男、C子とD男の2組のカップルが、夏休みを利用して一緒に旅行をすることにした。

B男は仕事の都合で出発が遅れそうとのことなので、A子はC子とともにD男の運転する車に乗り込み、先に目的地のホテルへと向かう。

道中、A子はC子やD男と他愛のない話をして盛り上がっていたのだが、車が山道に差し掛かった頃に急に睡魔に襲われ、深い眠りに落ちていった。

A子が目覚めると、そこはどうやらホテルの一室。知らない間に目的地に着いてしまったらしい。辺りを見まわすと深刻な表情のC子とD男が自分のことを見つめている。

D男は重々しく口を開いた。

「目が覚めたかい?実は…とても残念な知らせがあるんだ。どうか心を落ちつけて、ショックを受けないようにして欲しい。

さっき地元の病院から電話があった。B男はここに向かう途中に崖から転落して病院に運び込まれ…さっき息を引き取ったそうだ」

あまりに突然の知らせ。
A子は驚きで頭の中が真っ白になり、「嘘でしょ…」とだけ尋ねるのがやっとであった。

「私たちも嘘であって欲しいとどんなに願ったか。でも、これは事実なのよ」C子が涙ながらにA子に語った。

もう夜も遅かったため病院へは明日行くことにし、その日はみんな早めに眠りにつくことに決まる。

A子があまりに大きなショックを受けているようであったため、C子もD男も今日は一晩中A子の側にいると約束をした。

その日の夜遅く。A子が一睡もできぬままに過ごしていると、

「ズリッ、ズリッ」

廊下から何かを引きずるような音が聞こえてきた。

音はだんだんA子たちがいる部屋に近づいてくる。やがて、音が扉のすぐ前まで迫り

「ドン、ドン」

ドアを誰かがノックする音、そして聞き覚えのある声が響いてきた。

「A子、A子!頼むから返事をしてくれ」この声は…B男だ!

A子は起き上がり扉に駆け寄ろうとしたが、誰かに手を掴まれてそれを阻まれる。見ると厳しい表情のD男がしっかりとA子の手を握って離さない。

C子も不安そうな表情でA子を見つめている。二人ともA子同様、眠れぬ夜を過ごしていたのだ。

D男が強い口調でA子に言った。

「A子、行っちゃだめだ。B男はきっと君を迎えに来たんだ。もし扉を開けたら、君まで死んでしまう!」

それでも扉の方へ行こうとするA子に向かい、C子も涙ながらに訴えた。

「ダメよ、A子。行ったらもう戻れないわ。B男はもう私たちと同じ世界の人間じゃないの。」
躊躇するA子。

その時、再び強く扉が叩かれた。

「頼む、A子。お願いだ…開けてくれ。俺は、俺はおまえなしじゃダメなんだ。お願いだ、A子。お願いだ…」

A子は二人を振り払い、涙ながらにこう言った。

「ごめん。二人とも、ごめん。私もB夫なしじゃ生きていけない。B男がいない世界で生きるぐらいなら、B男と一緒に向こうの世界へ…」

A子は扉に駆け寄ると鍵を外し、力いっぱいに扉を押し開けた。

まばゆい光が部屋の中に溢れた…

「A子、お願いだ。開けてくれ。目を開けてくれ…」
B男の声がすぐ近くで響いている。

A子は目を開き辺りを見まわした。そこは病院の一室。どうやらA子は病室のベッドに寝ているらしい。

A子の目の前にはB男の顔が、涙で目を真っ赤にしたB男の顔が見える。

「A子…」
B男はそれだけをやっと口に出すと、A子をしっかりと抱きしめた。

聞くとA子たちを乗せた車はホテルへ向かう途中に崖から転落。A子はすぐに病院に運び込まれたが、一晩の間生死の境をさまよっていたらしい。

「それから…C子とD男は死んだよ。病院に運び込まれた時には、もう手遅れだった」

B男は言いにくそうにそれだけをA子に告げた。

■だるまさんがころんだ【第8話】

お風呂に入って頭を洗っている時、
「だるまさんがころんだ」
と口にしてはいけない。

頭の中で考えることも絶対にいけない。

何故なら、前かがみで目を閉じて頭を洗っている姿が「だるまさんがころんだ」で遊んでいるように見えるのにあわせて、水場は霊を呼び易く、家の中でもキッチンやおふろ場などは霊があつまる格好の場となるからなのだ。

洗髪中に一度ならず、頭の中で何度か「だるまさんがころんだ」を考えてしまったあなたは気付くだろう。

青白い顔の女が、背後から肩越しにあなたの横顔を血ばしった目でじっと見つめていることに…。

さて、あなたは今からお風呂ですか?

何度も言いますが

「だるまさんがころんだ」
だけは絶対に考えてはいけませんよ。

■百物語【第9話】

百話に達すると怪異が起こるという百物語。

ある若者グループが10人で百物語をすることにした。友達の家に集まり夕方から開始して、99話に達したときには既に明け方近くなっていた。

あと一話で怪異が起こる…

そんな空気が流れていて、誰も最後の一話を語ろうとはしない。

蝋燭は使わずに部屋を真っ暗にして怖い話をしていたので、沈黙と暗闇の空間がしばらく続いた。

しばらくして一人が沈黙をやぶり話を始めた。
その話は最後の話というだけあってとても怖い話だったという。

話が終わり再び沈黙が流れる…

しばらくして「なにも起きねえじゃん」と一人が電気を付ける。確かになにも起きていないと他の9人も安心した。

「最後の話まじで怖かったなあ~あれは誰の話?」と聞くとみんな自分は話していないと言う。

今思えば確かに聞き覚えのない声だったという。ではいったい誰が話をしたのか?

ふと気がつくと部屋の隅に誰かが膝を抱えてうずくまっている。

「俺だよ…」
と男が囁いた。

■車を借りたお礼【第10話】

世界で伝わる、こんな噂を聞いた事があるだろうか?

アメリカのある都市に住むサラリーマンの男性が、その日も出勤のために家の車庫を見たところ、大変な事に気づいた。

自分の車がなくなっているのだ。
妻にもこのことを話し、警察にも盗難届けを出して夫婦も辺りを探したのだが、自動車は見つからない。

だが数日後、車はあっさりと戻ってきた。
家の前に止められており、洗車もされ以前よりもきれいになっていたという。

そして助手席には封筒が置かれていた。

それには『やむ得ぬ事情のためにあなたの車をお借りました。このように報告が遅くなってしまい大変申し訳ありません。

しかし、この自動車のおかげでとても助かりました。ありがとうございます。

お詫びといっては何ですが、ショーのチケットを同封させていただきました。』

といった内容が書かれており、封筒の中からは 入手困難なミュージカルのペアチケットが出てきたのだ。

なにはともあれ車も戻ってきたし、人の役に立つことができた上にチケットももらったので 夫婦はこの自動車泥棒の恩返しを受けることにしたのだった。

ミュージカルの当日、ピカピカの車で会場へ向かった夫婦は極上のショーを堪能した。

そしてミュージカルも終わり、満足した夫婦は自分たちの家へ帰宅。

「夜も遅いしそろそろ寝ようか」などと軽口を叩きながら鍵を開けて、夫婦は絶句した。

家の中には何もなかったのだ。
「まさか……泥棒?」
顔を見合わせる夫婦にはこの泥棒に心当たりがあった。

そう、この時間にミュージカルを見るために家を空けることを知っていた人間…。

あの自動車泥棒だということを。

■死を恐れる男【第11話】

ある村に、死を異常に恐れる男がいた。

特に男が恐れていたのは「自分が埋葬された後に、棺の中で息を吹き返してしまうのでは?」というものであった。

その男が病気の床にあるとき、家族全員に棺の中に電話線を引き、息を吹き返したときに確実に連絡が取れるようしてほしいと遺言を残し亡くなった。

葬式の後すぐに、遺族の住む家に奇妙な電話が入った。内容は何を言っているのか聞き取れない上に、ザーザーと混線しているような音が混じっていた。

家族は「いたずら電話だろう」と思って電話を切ってしまった。

しかし、男にかわいがられていた孫だけは「さっきの電話はおじいちゃんからの電話だよ!」と言ってきかなかった。

最初は家族も子供のたわごとだろうと思っていたが、あまりに孫が譲らないので男性が死んでいることを納得させようと墓を掘り返そうということになった。

結局墓を掘り返したのは、奇妙な電話を受けた5日も後のことだった。

棺を開けた遺族達は仰天した。

棺のふたには無数の引っかき傷が残っており、男は家族全員を怨むような怒りの表情のまま息絶えていたらしい。

■ドアを開けるな【第12話】

アパートに一人暮らしの女子大学生Sさん。
年末12月31日の夜。大掃除も終えて、年越しテレビを見ていた。

携帯電話が鳴った。いたずら好きの友人Tからだ。T「今バイト終わったから、アパートへ遊びに行っていい?15分ぐらいで着くから。」

………………

「ドン!ドン!ドン!ドン!…」

それから15分後、ドアがノックされた。Tが来たと思いドアの覗き穴を覗いた。

誰もいない…

Tのことだから、きっと隠れて驚かそうとしているんだ。

「ドン!ドン!ドン!ドン!…」

ノックは続いている。

「はいはい。今開けるから。」

Sがカギを開けようとした時、突然携帯がなった。

着信の表示はTからだった。

S「もしもし。今開けるからそんなに叩かないで。」

T「開けちゃダメ!」

携帯の向こうで、あせっている様子でTが叫んだ。

T「今あなたのアパートの階段を、変な女が四つん這いで昇ってんのよ!」

■血まみれの兵士【第13話】

ある夜、ふと目覚めてしまう事がある。

もしかすると、そのまま自分の意思に関係なく脚が勝手に動いて戸口まで歩いていくことがあるかもしれない。

そしてそんな時、扉を開けるとその向こうには血まみれの兵士が立っている。

そしてその兵士は、「水をくれ」と言う。

もし善良な人間であれば、兵士から水を要求された時にも体が勝手に動き、兵士に水を飲ませる事ができるという。

そうなれば兵士は幸福を約束してくれる。

もし善良な人間でなければ、体が動かず兵士に水を飲ます事も出来ない。そうなると、兵士は呪詛の言葉をはきかけながら消えていくという。

そして、その夜から一週間以内に…。

この兵士は、この話を聞いたもののもとに、いつか必ず現れるらしい。

■霊の通り道【第14話】

1 2 3 4 5 ... 45 46




haranimashimeの修羅場・復讐系、2ちゃんねる良スレ系、怖い話系の一覧
http://matome.naver.jp/odai/2139636593836459401



公式まとめ