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ドイツが米国に預けていた金塊を回収開始した【日本もヤバイ?】

ドイツ連邦銀行(中央銀行)によると、2020年までに674トン(約270億ユーロ)を米国とフランスからドイツに戻す方針だ。実は、日本の金保有および米国債も、現物はNY連邦銀行に預けられたままだ。預けた金塊の存在や品質が確認されないままの状況にしびれを切らしたドイツ。一方、黙認する日本。

更新日: 2016年02月28日

palezioさん

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ドイツが米国に預けていた金塊の回収を開始した。

他国のニュースだと思っていたら、日本国債の信用にも直結する深刻な問題だ。

ドイツ政府は、米国政府に次いで世界で2番目に多くの金地金を保有している。独政府は3400トンの金を持ち、金融資産の72%が金だ。

ドイツは膨大な金を保有するが、その大半は外国に置かれている。第二次大戦の敗北以来、戦勝国の米英仏の中央銀行が、ドイツ政府の金地金で預かっている。この預託は冷戦期に「ソ連軍がドイツに侵攻して金塊を奪うかもしれないので、米英などが預かっている」という名目で続けられた。独政府(中央銀行である独連銀)が所有する金地金のうち、66%を米連銀(FRB)、21%をイングランド銀行、8%をフランス銀行が預かってきた。独本国には5%しかないことになる。

ドイツがついに米国に預けていた金塊の回収に動いた。

旧ソ連の侵攻を恐れて外国に多くの金塊を預けていたドイツが今年に入り、現物回収に乗り出している。ドイツ連邦銀行(中央銀行)によると、2020年までに674トン(約270億ユーロ)を米国とフランスからドイツに戻す方針だ。

ドイツは、世界第二位の金保有国である。しかし、実態としてその金はドイツ本国にはほとんど存在しない。2012年、 ドイツ連邦裁判所が連邦議会に提出した報告書では、国外に保管されている金について、きちんと管理されているのか十分にチェックされていない状態であり、是正の必要があると指摘している。

え、金とか国債って自国にあるもんじゃないの!?

日本の金備蓄(約850トン)も、実物は米国NY連銀の金庫にあるとされる。
 金に限らず、外貨準備の中核をなしている米国債も、NY連銀の“帳簿”にのみ存在し、支払われる利息も、その“帳簿”に記載されるだけという仕組みである。それゆえ、米国連邦政府やFRBは、対日債務がどれほど積み上がろうともたいしたことだとは感じていない。

日本の債権の現物の大部分は金や米国債のような換金性の強いものも含めて実は日本国外にある。日本国内に説得力のある資産は存在しないのが現実だ。
しばしば、日本人は日本国債のオーナーは日本の銀行であり、日本人の預金だから日本国債はデフォルトに陥らないと、もっともらしく言われるが、負債勘定が仮にそうであっても、資産勘定がダメならやはり安心できない。

ドイツでの公式の説明

この新たな保管計画で、ドイツ連銀は金準備の2つの主要な機能に重点を置いている。それは、国内での信頼と自信の構築、そして国外の金取引拠点で短期間のうちに金を外貨と交換する能力だ

出典ドイツ連邦銀行

現物で金を取引することなど現代の金融においては実務的には行われない。帳簿、具体的にはコンピュータ上の数字を修正するだけで、現代では取引が完了し、現物は動かない場合が多い。ドイツ連銀は、表向きは機動性を謳っているが、結局のところ、ドイツは米国やフランスを信用しないという表明をしたことになる。

ドイツ連銀は回収の理由について「外国から戻し、金塊の管理能力に対するドイツの信頼を高める」(ティーレ理事)と説明。フランクフルトのドイツ連銀で保管するという。

日本での表向きの報道

米ソ冷戦下の旧西ドイツ時代、旧ソ連の侵攻を恐れて外国に多くの金塊を預けていたドイツが今年に入り、現物回収に乗り出している。ドイツ連邦銀行(中央銀行)によると、2020年までに674トン(約270億ユーロ)を米国とフランスからドイツに戻す方針だ。

出典毎日新聞(2013/5/1)

日本の報道は、「冷戦時に国外非難」と強調しているが、、本当にそうだろうか?
国内に金を保有せず、NY連銀に預けているという状況は、日銀も全く同じなのだが。

冷戦終結から20年以上経過し、国外に避難させる必要がなくなったうえ、欧州債務危機で通貨ユーロの信用が揺らぐ中、有事に強いとされる金を手元に置きたい思惑もある。

出典毎日新聞(2013/5/1)

現実には

米ソ冷戦によってドイツの金塊がNY連銀に預けられたというのは表面上の理由であって、実際には膨大な対米貿易黒字を計上していたドイツから一種の人質として米国に送られたものである。

米国は他国から預かった金の保管状況については極めて秘密主義であり、金が実際に保管されているというケンタッキー州フォートノックスの施設(軍の基地内にある)についてもほとんど公開されたことがない。しかも外部からの監査は一切拒否している(一部ではNY連銀ビルの地下に保管されているという説もある)。

保有する金はすでに売却されているという噂が絶えない。

現物があるといっているのに、もしなかったら、米ドルの信頼性は大幅に低下する。
米国が支払い不能に陥ったとき、日本の所有する米国債はもちろん、金塊などの現物資産も失われるおそれがある。

あやしい金の動き

米英仏の銀行はドイツからの照会に対し、「適切に管理している」と書類で回答するだけで、現物の詳細な状況を知らせていない。このためドイツ会計検査院は昨秋、「自国の所有物なのに、数量や品質を十分に把握できていない」と懸念を表明していた。

特にNY連銀にある金準備は怪しいとされる。タングステンのまがいもの疑惑はともかく、金リースによりJPモルガンなどのブリオンバンクに貸し付け、デリバティブ商品として運用していた経緯がある。

すでに、金資産を米国が額面通り所有していないのではないか?という疑いがもたれている。ドイツが回収し、他国が回収する流れが続くと、やがて最後に取り残された国々は金を回収できない虞がある。

FRBが保管する米国の公的金自体が、“曖昧な存在”になっているともいう。
9千トン近いといわれる米国の公的保有金の“監査”を求める動きが何度かあったが、その都度、費用がかかり過ぎるという理由で却下されてきた

気になる流れ

世界的に金の獲得、金本位制への回帰が叫ばれている。

金本位制への回帰、あるいは基軸通貨の変更などが生じた場合、国外、とくに米国にあるといわれている資産は急激に価値を失うおそれがある。

中国が金を大量に隠し持っている可能性もささやかれる

- 中国は元の国際化のために金備蓄を増やさねばならないという。

2012年11月30日、中国国務院の通貨担当者で国有重点大型企業幹事会の李暁南主席は中国の金保有量1054トンを「3~5年以内に6000トンに、また8~10年以内に1万トンにする」意向を表明した

出典中国青年日報

中国高官の1万トンと言う目標保有量は、実は「人民元が米ドルに代わって世界の基軸通貨になる」という宣言に他ならない。文字通り世界最大の金保有国になると宣言しているからだ。

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