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学生だけでなく中高年も…「ブラックバイト」の厳しく過酷な実態

ブラック企業がこき使うのは何も社員だけではなく、アルバイトにさえ過酷な仕事の要求をしていることが増えています。企業が非正規雇用の志向を強める中、正社員の業務をアルバイトに肩代わりさせる「基幹化」が進んでいるようです。

更新日: 2016年05月19日

egawomsieteさん

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■労働条件確認せずバイト=6割が通知書受け取らず-高校生調査

厚生労働省は18日、高校生を対象としたアルバイトに関する初めての調査結果を公表した。回答者の6割が、労働基準法が雇用者に交付を義務付けている「労働条件通知書」を受け取っておらず、労働条件をきちんと確認しないまま働いている実態が明らかになった。
 調査は昨年12月から今年2月にかけて実施し、アルバイト経験がある高校生1854人の回答を得た。時給や残業の有無などを記載した労働条件通知書を受け取ってない人は60.0%。また、口頭でも説明を受けなかった人が全体の18.0%に上った。

■ブラックバイトの見分け方 面接で何をどう訊くべきなのか

「正社員並みに働かせられる」、「シフトを一方的に決められてしまう」──。せっかく決めたアルバイトがこうした「ブラックバイト」だと、「勉強する時間がない」、「友達との約束をいつも破ってばかり」など、学生生活がめちゃくちゃになってしまいます。

 ブラックバイトは、面談時の会社側の話から、かなりの確率で見抜けます。

●ケース1/なんちゃって時給

面接者:時給を決めるのは、少し働いてもらってからね。ほら、働きぶりを見ないと、決められないから。

学生バイト:えっ。あっ、はい……。

面接者:じゃぁ、来週の月曜日からよろしくね。

「働き始めてから、時給が決まる」というのは、とてもおかしいこと。特に、ひと月分のお給料をまとめてもらう月給制の場合は、労働者のほうから働くことを断るべきバイト先のナンバー1です。

 なぜなら、「給料をもらってみたら、求人広告に出ていた時給よりも低かった……」という相談が多いケースだからです。

 ブラックバイトの経営者ほど、「アルバイトはすぐ辞めてしまう。だったら、できるだけ安い時給で働かせたい」と考えるもの。特にバイト初心者は、すぐに本領を発揮できません。そこで、時給を決めないことをよいことに、給料を払うときになって、「まあ、こんなもんでいいか……」(経営者)と、心の中で決めていた時給よりも安い金額に考え直しがちだからです。

 何らかの魅力があって、どうしてもそのバイト先で働きたい場合は、面談時にすかさず「時給は、最低、いくらになりますか?」と確認しましょう。面談する側もバイトのほうから断られることはイヤなので、相場よりあまりにも安い金額は言い出しづらいものです。

これで、少なくとも提示された時給をもらうことは主張できます。また、「1000円ぐらい」などと、金額をあいまいにする言葉をつけるケースもよくあります。950円でも四捨五入すれば「1000円ぐらい」になります。「約」、「だいたい」、「……ぐらい」などという言葉がつく時給は、決まっていないのと同じことなのです。

 こうした金額をあいまいにする言葉がでたら、「では、1000円ということですね」と、労働者のほうから切り返して、金額を確定。「○年○月○日、店長○○さんと面接。時給は1000円で決定」と相手にも見えるようにメモを取りましょう。

 労働契約は口約束だけでも成立します。メモは、口約束をした立派な証拠になります。「いや、決まったわけじゃないから……」と労働者のメモを見てひるむようなバイト先で働くのはやめたほうが無難です。

●ケース2/所定労働日・時間が「無制限」

面談者:都合がつくときは、できるだけシフト入れてよ。

学生バイト:はい! わかりました。僕、けっこう働けると思います。

面談者:助かるよ!

「年中無休」「24時間営業」など、休まず営業しているバイト先、「人から頼みごとをされると無理をしてでも応えてしまう」という断り下手の人にとっては、イエローカードです。

 あらかじめ働くことが決まっている日を所定労働日、時間を所定労働時間と言います。例えば、「土日祝日が休日」の正社員の所定労働日は平日(休日以外)の月から金曜日まで。「8時始業、12時から13時まで休憩、17時終業」となっていれば、所定労働時間は8時間となります。土日祝日は、所定休日となります。

学生には、試験と長い休み(夏休み、冬休み)が定期的にあります。例えば、休みの時は、バイトする時間の余裕がたくさんあり、試験前は減るのが普通。要は、忙しい時と暇な時がはっきりしているわけです。

 一方、バイト先は忙しい時と暇な時の多少のムラはあっても、一定の人数の労働者が働いてくれなければ成り立ちません。

「都合がつくときに、できる限り」という面接者の言葉は、事実上、所定労働日数と時間が無制限の状態と同じこと。この約束のもとで、今現在、毎日働くことができて、毎日のようにシフトを入れてしまうと、次第に「毎日働くこと」が暗黙の了解となってきます。

 試験前等、いざ休みをもらおうとした時に「当てにしているんだから、困るよ」、「責任感がない」などと、バイト先から「無理して働かせられる」格好の口実になりかねません。その原因を面接時に作ってしまったわけです。

学生バイトも立派な労働者です。自分が働きたいときに働くというのは、虫が良すぎます。だから、面談時に「週○日勤務。1日○時から○時まで何時間以内」、「ひと月に○日勤務、○○○時間」と、自分がバイトで得たい収入を考え、所定労働日数と所定労働日をきちんと決めましょう。そして、すかさず一言です。

「ただ、○○の時はバイトを減らしたい(休みたい)んです。どのくらい前に、予定をお伝えすればいいですか?」

 バイト先だって、学生は試験があるということをわかっています。きちんとしたバイト先は、学生が試験前で忙しくなる時期を見越して、あらかじめ計画を立てくれるのが普通です。

 だから、曜日によって、あるいは時期によって、働くことができない日、つまり所定休日も面接時にあらかじめ約束しておくことがとても大切なのです。

ブラックバイトは、一度、働きだすと抜け出すのが難しいのも、特徴です。

 給料の金額と労働時間は、労働契約の要であり、初めが肝心です。面接時に、少なくとも給料の金額と所定労働日数(時間)は、感覚ではなく数字で明確に決めることができるバイト先が、ブラックバイトの可能性が低いバイト先です。

 ブラックバイトに足を踏み入れないコツは、なんだかあやふやな話には労働者のほうから、具体的な数字で確認して、「YES」をバイト先から引き出すこと。そして、その内容は、面接者が見ている前ですかさずメモを取るのが有効です。

 万が一、ブラックバイトでひどい目にあったとき、この給料と所定労働日数(時間)が数字で決まっていないと、働く側にとって、打つ手が限られるということを頭に入れておいてください。

■研修中は“時給200円”…ブラックバイトがひどすぎる!

「最低賃金法のはるか下をいく待遇が横行しています」と語るのは、首都圏青年ユニオンの神部紅氏。今回、そんなブラックバイトで働く若者たちの中でも、あまりもの低賃金に苦しんでいる人たちの声を聞いた。

◆“研修中”を理由に時給200円…

「もともと最低賃金レベルだった給料が『研修中』ということで引かれ、時給200円程度に。ネットでいろいろ調べて、正当な賃金を払うよう店長に内容証明を送ったのですが、『お前、何様だ!』とキレられ、さらに労基署に行ったことを知られて『警察に訴えるぞ!』とキレられ……ボクが学生だからなめられていたのかもしれません」(コンビニ・男)

 何の根拠で警察が動くと思っているのだろうか。ここまでの無知は罪だと言ってもいい。さて、お次も根拠不明のペナルティや買い取りだ。

「『おでんを薦めなかった』『声が小さかった』などと注意されたうえ、いちいちペナルティとして罰金を取られる。実質の時給は500円程度に」(コンビニ・男)

◆お皿を割ったら1枚5000円の罰金

買い取りを強要されるケースもたびたび見られる。

「セールのたびにノルマを設定され、達しない分は自腹で買い取らなければならない。お中元、クリスマス、ハロウィン等々……。結局、自腹買い取りは一年中強要される」(スーパー・女)

「制服代、クリーニング代、文具代など、業務に必要なものなのに給料から引かれる」(建設・女)

実際は「勤務にかかわるすべての経費は、会社に請求できます」(青木氏)とのこと。さらに勤務中のミスや事故も、バイトが責任を負わされてしまう場合もある。

「お皿を割ったら1枚5000円の罰金を請求される」(喫茶店・女)

「家庭教師の日程を生徒の家族に同意してもらって変えたのに、会社は『シフトを勝手に変え、損害を受けた』と80万円の賠償請求をしてきた」(家庭教師・男)

 このケースはミスですらない。低賃金のうえに罰金と、バイトたちは二重に搾取されているのだ。

■ブラックバイトから学生守れ…3機関連携し窓口

学生らアルバイトにサービス残業や長時間労働を強いる「ブラックバイト」問題に対し、京都府と京都市、京都労働局が改善に向けた方策を考える協議会を18日に設立する。

人手不足に悩むサービス業を中心に、アルバイトなど非正規雇用の求人が増えており、学生の街・京都でも問題解決に本腰を入れる。

 協議会は、各機関で労政を担当する部長級職員で構成。新たに相談窓口を設置し、3者で情報共有を図るなど連携を強化して対応にあたる。

 京都労働局には「給料が支払われない」「辞めさせてもらえない」といった相談が寄せられているといい、協議会では企業や大学向けのセミナーなどで啓発活動にも力を注いでいく。

 厚生労働省によると、労働局が自治体とブラックバイト解消に向けた協議会を設置するのは全国初。京都労働局の担当者は「仕送りが減ってアルバイトせざるを得ない学生もいる。学業に支障を来さず、安心して働ける環境を整えたい」と話す。

非正規の担い手

ブラックバイトが問題化する背景の一つに、非正規雇用者の増加が挙げられる。

 総務省の労働力調査によると、就業者に占めるパートやアルバイトの割合は、1994年の20・3%から2015年は37・5%に上昇。厚労省は「非正規労働者でも責任の大きな仕事を任せる職場が増え、労働条件が厳しくなっている」と分析する。

 府内では、好調な観光需要を受けて宿泊や飲食サービス業を中心に人手不足の傾向が強まり、1月の府内の有効求人倍率(季節調整値)は近畿で最も高い1・28倍に。1973年12月(1・32倍)以来、約42年ぶりの高水準となった。

 一方、正社員に限った有効求人倍率は0・93倍。全体の求人数の6割弱は非正規雇用が占める。人口10万人当たりの学生数が6188人と全国トップの府内では、「学生が非正規雇用の貴重な担い手になっている」(京都労働局)のが実情だ。

国も対応を急ぐ。厚労省は昨年8~9月、アルバイト経験のある大学生や専門学校生ら1000人を対象に初めて実態調査を実施。「労働条件を示した書面が交付されない」「準備や片づけの時間の賃金が支払われない」など、職場でトラブルがあったと回答したのは6割に上った。

 こうした事態を踏まえ、同省は2月に学生バイトのトラブルについて、具体例と対処法をまとめたチラシを作成。4月からは、各都道府県の労働局職員が地元の大学で学生の相談に応じる取り組みを始める。

■大学生の約3割が「ブラックバイト」の経験あり。その内容は?

■自分のバイト先が「ブラック」だと思ったことある?
はい 101人(25.2%)
いいえ 300人(74.8%)


バイト先をブラックと感じている人は2割以上も。

●残業代がでない

・サービス残業がある(20歳以下/大学1年生/女性)
・無給の時間外労働が多い(24歳/大学院生/男性)
・8時間超えても時給が同じだった(22歳/大学4年生/女性)
・給料が出ないのに待機させられた時があった(20歳以下/大学2年生/女性)
・研修という名で強制的に無賃労働させられた(22歳/大学4年生/女性)

仕事として出ている以上、待機だろうが研修だろうがお給料はしっかりと出してほしいですよね。残業代がまったく出ないなんて学生をなめきっているとしか思えません!

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