1. まとめトップ

これからの説明を、この恐怖という観点から考えて欲しい。

アメリカは戦争の申し子であり、今なお加速するペースで戦い続けている。ノルウェーの基本戦略は戦争より経済に重きを置いているかもしれないが、アメリカの戦略目標および基本戦略の根源をなしているのは、恐怖心である。

アメリカには5つの地政学的目標があり、それらが基本戦略を推進している。5つの目標を、スケール、野望度、難易度の低い順に説明する。

ローマ帝国は世界征服を目指していたわけではない。国の防衛を目指し、その目標に取り組むうちに帝国になった。初期のアメリカは、1812年戦争(米英戦争)でそうだったように、イギリスに攻撃されて敗れる事態さえ防げれば十分満足だった。しかし恐怖は和らぐたびに、別の弱さと別の恐怖を生み出す

国家は持っているものを失う恐怖によって突き動かされている。

1.アメリカ陸軍が北米を支配すること

もしもアメリカが、大西洋とアレゲーニー山脈[アメリカ東部のアパラチア山系の支脈]にはさまれた独立した州からなる国のままであったなら、今も国として存続しているかどうか非常に疑わしい。

アメリカは結束してアレゲーニー山脈とロッキー山脈の間の広大な土地に領土を広げる必要があった。これを達成したことで、アメリカは戦略的な深みを増すとともに、世界でも有数の肥沃な土地を手に入れることができた。

さらに重要なことに、この土地には航行可能な優れた河川系があり、これを利用して余剰農産物を世界市場に輸送することができた。

このようにして、歴史上類を見ない実業家兼農業主の階級が生まれた。

アメリカは1803年にルイジアナを買収し、その所有権を得た。

だがアメリカがこの地域を本当の意味で支配するようになったのは、1814年のニューオリンズの戦いで、アンドリュー・ジャクソン将軍(のちの大統領)がイギリスを破ってからのことである。

ニューオリンズは、全水系のたった1つの隘路だったのだ。

アメリカ独立戦争を終結させたヨークタウンの戦いがアメリカの国家成立を可能にしたというのなら、経済成立を可能にしたのは1812年戦争末期のニューオリンズの戦いだった。

続いてニューオリンズから数百マイル西のサンジャシントでテキサス革命中に起こった戦いが、国の経済基盤を確立した。

メキシコ軍はテキサス人に破れ、2度とミシシッピ川流域を脅威にさらすことはなかった。メキシコ軍の敗北は、起こるべくして起こったわけではない。

メキシコはいろいろな意味で、アメリカよりも先進的で強力な国だった。その国を破ったことで、アメリカ軍は北米大陸の支配的勢力となり、大陸を確保することができた。

かくしてアメリカは、いかなる国の挑戦も許さない、広大で豊かな国になったのである。

2.アメリカを脅かす強国を西半球に存在させないこと

北米を確保すると、当面の脅威として南米だけが残った。

北米と南米は実は別々の大陸であり、本当の意味ではつながっていない。

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yellowdaggerさん

仲間邦雄
Psa 106:41 彼らをもろもろの国民の手にわたされた。彼らはおのれを憎む者に治められ、



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