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いつかのどこかのだれか宛…届かない手紙が流れ着く「漂流郵便局」が素敵すぎる

いつかのどこかに居るあなたへの手紙。届かなくても語りかけたい想い──。四国の粟島に、決して届く事のない葉書が流れ着く場所、「漂流郵便局」が誕生したようです。

更新日: 2015年02月11日

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宛先不明の郵便を預かる「漂流郵便局」が誕生

亡き母、まだ見ぬ孫、昔心を寄せた人――。時空を超えて届けたい思いをつづったはがきを預かり、展示する「漂流郵便局」が、瀬戸内海に浮かぶ香川県三豊市の粟島に登場した

瀬戸内芸術祭の作品のひとつとして、宛先不明の郵便を受け付ける郵便局が誕生。

漂流郵便局留めという形でお預かりする事で、漂流私書箱にお手紙を留めます

全国から寄せられた“誰かが届けたかった葉書”が、この郵便局内に漂っています。

▷ 「届かない手紙」が入ったブリキ缶。来場者は、箱から自由に取り出して書き手の想いに心を重ねられる。

回転する八角形の卓に無数のピアノ線を挿し込み、その線同士をマグネットを仕込んだブリキの箱でつなぐことでフワフワと揺れながら自立する構造になっている

表現方法もユニーク。卓を回転させると、ピアノ線と箱が風に吹かれるススキのようにわさわさと音を立てて揺れます。

過去/ 現在/ 未来/ もの/ こと/ ひと
何宛でも受け付けます

「いつか失くした人形宛」「もうすぐ生まれてくる子供宛」「亡くなったおじいちゃん宛」…
人でなくても「宇宙宛」「大好きな山宛」などなど…
手紙を送る対象は何でも良いそうです。

▷ 局舎は1964年に建てられた木造の平屋で、1991年まで現役の郵便局だった。

▷ 漂流郵便局の郵便差入口。

実際に郵便局として使われていた建物に、届かない手紙がたまっていく様子は、それはそれは奇妙であり、強くひきつけられました

一枚一枚手に読めば、涙が滲んでくるものも
未来の自分宛てのもありましたよ

▷ 漂流郵便局ポストカード。

仕掛人は現代美術家、久保田沙耶さん

1987年、茨城県生まれの芸術家。
漂流郵便局では局員を務める。

香川県三豊市にある旧粟島郵便局をアーティストの久保田沙耶さんが「漂流郵便局」として生まれ変わらせました

日々の何気ない光景や人との出会いによって生まれる記憶と言葉、それらを組み合わせることで生まれる新しいイメージやかたちを作品の重要な要素としている

漂流私書箱で手紙を拾い上げて、鑑賞者に読んでいただく事によってさらに手紙の場所がどこに行くか分らなくなる、という漂流の連鎖みたいな物がおきる私書箱を作ろうと思っている

漂流している手紙がもし「自分宛のものだ」と感じれば、その手紙を持ち帰ることも可能なのだそうです。

郵便局長は粟島の元郵便局員

旧粟島郵便局局長を45年間務めた後、漂流郵便局局長に就任。

63歳まで50年近く郵便業務を担い、島民の暮らしを支えた中田勝久さん(79)に「局長」を依頼

16年ぶりの「現場復帰」とのことです。

中田さんは、11月4日の芸術祭閉幕後も、漂流郵便局の局長を続けるつもり

いつまでもこの素晴らしい試みを続けて頂きたいですね!

▷ 局長・中田さんと、局員・久保田さん

漂着した手紙の一例

おかあさん。あなたが昨夏亡くなった時は涙も出ませんでした。生前はお互い憎まれ口ばかり……。たぶん今会ってもきっとそう……。でもこの1年、幼い頃にかわいがってもらった記憶ばかりがよみがえります。プリンを作ってもらったこと。絵本を読んでもらったこと。ピアノを買ってもらったときが一番うれしかった

未来の孫さまへ。いつ生まれてくるの? 早い方がいいね。早く生まれてらっしゃい! 子どもたちにできなかったことを、その分あなたたち孫にしてやりたい

実はあなたとフォークダンスをしたかったのです。早く順番がまわってこないかとわくわくどきどきしていたのに……。直前で曲が終わってしまったのです。あれから幾十回の秋がまわってきました。今ごろどうしているのでしょう?

▷ 古い木造の郵便局は、その佇まいもどこか懐かしい。

ネットでも感動が広がる

粟島の漂流郵便局はよい。瀬戸芸の数々の作品を観てきたが、この作品のコンセプトにやられてしまった。誰にも話したくないが、ひと言伝えたい人がいる。その人は、この世には存在しないし、直接あったこともない。漂流郵便局はそんな私の心に突き刺さったのだ。

中でも、粟島にある「漂流郵便局」と名付けられた作品にわたしは虜になってしまいました。いつかのどこかのだれか宛の、決して届かないだろう手紙たちが集まる郵便局。「ここではないどこか」にあるその郵便局には、堰を切ったように溢れ出す言葉たちが静かに降り積もっていくようだった

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