1. まとめトップ

「魔法のよう」と称賛!フランス生まれの認知症ケア「ユマニチュード」とは?

「魔法のよう」と称賛されている、フランス生まれの認知症ケア「ユマニチュード」についてまとめてみました。

更新日: 2013年11月01日

caicaikikiさん

  • このまとめをはてなブックマークに追加
744 お気に入り 281963 view
お気に入り追加

認知症ケア「ユマニチュード」とは?

「ユマニチュード」は、
*見つめること(同じ目の高さで、正面から、近くから長く)
*触れる事
*話しかける事(頻繁に、優しく、前向きな言葉で)
*立つこと(立つ様に支援すること)
を基本とした人間の存在(尊厳)を主眼とした看護の手法の集大成が「ユマニチュード」と解説。

「ユマニチュードは、世の中にある『良いケア』を体系化したもの。
個々の技術はこれまで行われてきたものでも、フランス的な哲学で裏打ちされ、包括的に行う点が新しさです。人は見つめてもらい、誰かと触れあい、言葉を交わすことで存在する。そして、死に至る日まで、できるだけ立つことで人としての尊厳を自覚する。こちらがそう対応を変えることで、患者も変わっていくのです。

気位が高く職員が誘っても立腹するばかりだったその女性をわずか10分足らずで変えてしまったのは、フランス人男性のイブ・ジネストさん。ロゼット・マレスコッティさんと共に30年余かけてつくりあげたケア体系「ユマニチュード」の創始者です。

ケアの現場での問題点

介護施設では、認知症の人に寄り添ったケアが行われるようになっていますが、骨折や肺炎などの治療をする病院では、そうした対応が不十分で、問題が起きているからです。

認知症の人は、生活環境の変化に対応するのが難しいので、病院に入院すると混乱して大声を出したり、治療を拒否したりすることが少なくありません。このため、やむをえず身体を拘束したり薬で症状を抑えたりしますが、そうすると、身体の機能が低下し別の合併症を起こしたりして、入院が長期化してしまいます。それによって、以前は自分で歩けた人が寝たきりになって自宅に戻れなくなったり、病院としても、ベッドが空かないので、別の救急患者の受け入れが難しくなったりする問題が起きているのです。

精神科医療によってその問題を解決しようとしていましたが、残念ながら精神科医療がうまく解決できるのは半分くらいのケースだけです。残りのケースに関しては、
・物理的な拘束
・精神科薬物療法による化学的な拘束
を使って問題を解決することになります。(←これを問題の解決と呼ぶかどうかは大きな問題ですが。)

その効果とは?

導入で、治療に非協力的だった人が口の中に軟膏(なんこう)を塗らせてくれたり、ケアの際につばを吐いたり、ひっかいたりしていた人が「ありがとう」と言ってくれるまでになった。本田医長は「良好なコミュニケーションが持てるようになることでケアの困難な状況が改善し、患者本人と看護師双方の負担が減っている」と話す。

入院してから、自分で点滴を抜く、塗り薬を拒否、食事を拒否という状態だったのが、ユマニチュードに触れて2日後、叫ぶことをやめ、会話もできるようになったそうです。薬を受け入れ、自ら塗るようになり、食事も座って自分で食べるようにもなりました。

ユマニチュードについての考察

先週の二日間、フランス発の認知症ケア技法「ユマニチュード」の研修に参加したが、これが面白かった。ケアという行為は一般的に「誰が」「何を」するかによって決まるが、技法と言った時には、後者の「何を」だけを焦点化している。つまり「こういうやり方をすれば、誰でもこれができます」と。

ユマニチュード2:しかし認知症高齢者当人は、人格と技術を分離させるという近代的思考システムを拒絶する。「あの人なら何をされてもいいが、この人にはいくら技術があってもイヤ」と。ここに、ケアがぐっと人格化してくる契機がある。

ユマニチュード3:特に(キュアに対する)ケアの独自性を言いたがる人たちは平気で「人間力」とか言ってしまいますよね。たぶんそのせいで、ケアに関する研修の多くは「何をやるか」ではなく「どう感じるか」にスライドしていって、自己啓発セミナー化してくる。

ユマニチュード4:ユマニチュードも「誰が」に注目しているが、そこが限りなく身体技術化されているところが興味深かった。「最初は感度の鈍い背中から触り、顔は最後にするように」とか。「手順が大事、いきなりはダメ」とか。はっきり言って、全体のノリがフランス式閨房術なんですね(笑)

ユマニチュード5:一言でいうと、対人関係における「身体接触技法」なのでしょう。このジャンルは、属人性を嫌うマニュアル文化から無視されただけでなく、性的なニュアンスを含んでしまうために、特に日本では教育することが避けられていた。だからある種のエアポケットだったのかも。

ユマニチュード6:つまり、「何を=技術=標準化」「誰が=才能=属人化」という二つに分割されていた世界に、「“誰が”を含みこんだ身体技術」で殴り込んできたフランス人という図式が成立する。ここでは技術がその人の魅力に転化して、「誰が」と「何を」が溶け合ってしまうような新しさがあった。

認知症の人に優しさを伝えるユマニチュードという手法があるという。目と目の高さを合わせて、やさしく体に触れるという。優しい人間にはなれなくても優しさを伝えることはできるという。上から見下ろすと威圧感を与えてしまう。 #radiko

ユマニチュード、興味深いケアの技法。「優しい人間になることは難しくても、優しさを伝える技術なら習得できる」と開発者のジネスト氏 pic.twitter.com/06nanUmgZR

マユニチュードが紹介されている本

1 2





caicaikikiさん

このまとめに参加する



  • 話題の動画をまとめよう