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山本KID徳郁が試合から遠ざかっていた本当の理由とは

彼の勝利なくして日本の格闘技界は盛り上がらない。カリスマ的な人気を誇るKIDの長期戦線離脱。その理由とは? 完全復活に向けて前に進み続ける男、神の子 山本"KID"徳郁は絶対に諦めない。

更新日: 2016年05月03日

mmamaniaさん

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KIDの最後の試合は2012年2月に行われたUFC144

KIDが最後に試合をしたのは、2012年2月26日
UFC144(さいたまスーパーアリーナ)でのヴァウアン・リー戦だ。
以降2年以上、KIDは実戦から遠ざかっている。

2012年12月にメディアの前で会見を行う

KIDが最後にメディアの前に姿を現したのは2012年の12月。
この日、翌年2013年3月に行われるUFC JAPAN2013に向けてのカード発表と記者会見、UFC在籍の日本人選手数人による公開練習が都内のジムにて実施された。
KIDもこの場に出席しており、公開練習では素早いタックルを見せるなどしていた。

公開練習が終わるとKIDは記者達から囲み取材を受け、UFC JAPAN2013に出場するかどうか、長期離脱の理由を聞かれ「まだ出場するかどうか決めてない。(長期離脱は)ちょっと怪我してて、ずっと療養してた。来年(2013年)体を万全にして2,3試合出れたら」と語り、怪我の詳細については伏せていた。
数日後に自身のTwitterで2013年3月のUFC日本大会には出場しないことを明言した。

この「怪我の療養」について多くのファンは、膝のボルトの摘出手術のことではないかと考えた。

※2008年に右膝靭帯を断裂した際に膝にボルトを入れていたが、そのボルトをようやく2012年9月下旬に摘出。本人曰く、余計なものが取れてすっきりした。
http://blog.krazybee.jp/archive/1093
http://blog.krazybee.jp/archive/1094

以前怪我について聞かれた際には

また、2012年2月のUFC144直前インタビューで、KIDは外国人記者に怪我をしていたことを話していたが、どんな怪我かを聞かれた際には、間を挟み「シークレット(秘密)」とあたかも軽い怪我かのように答えていた。
動画1:14~

2013年9月に待望の復帰戦が組まれる

2013年6月半ばに、3ヵ月後の9月の試合、UFC165でのアイヴァン・メンジヴァー戦が組まれた。
しかし、この試合を後にKIDはキャンセルした。

キャンセルの理由をKIDは自身のHP上で「スパーリングの途中で首を怪我したため試合は延期になりました。必ず治して試合します」と発表。
待望の試合を待ちわびたファンはショックを隠し切れなかった。

がしかし、このスパーリングでの首云々は本当の理由ではなく、どうやらファンを心配させないための"嘘"だった模様。


では本当の理由とは?
一体なぜKIDは試合をしないんだ?

そんな声もちらほら上がる中、KIDがとある対談で今まで公にしてこなかった真実を語っていた。
その内容を知らない方が殆どだと思うので、ここに転載します。

「死んだら楽になるのかな」と考えた 原因は"重度の首のヘルニア"

2012年11月26日に掲載された対談
-握力が小学校低学年の平均値まで落ち、痛みにうなされ続けた-

原「実はKIDさん自身も、昨年は大変な大けがをされて、大変だったんですよね」

KID「ええ。首のヘルニアで、最初は右半身がしびれてコップを落としたりするようになって、おかしいなと思っていたら、ある朝目が覚めたら激痛が走って。気合でどうにかなるかなと思ったんですけど(笑)、1週間くらいずっと痛くて、握力も8kg(小学3,4年の女子くらい)にまで落ちてしまったんです。痛みにうなされ続けて、初めて“死んだら楽になるのかな”なんて考えましたね」

原「もともとフィジカルが強いから、初めての経験でしょうね」

KID「医者に行くと手術だと言われました。方法は2つあって、1つはヘルニアを取って首に鉄板を埋め込む手術で、これをしたらもうスポーツはできなくなる。もう1つは首の後ろから首の骨をくり抜いて、神経が当たらないようにするというもので、結局こちらを受けたんですけど、ヘルニアは出たままなわけです。医者が言うには、もしかしたら体の免疫を高めると自然とヘルニアがなくなる可能性もある、と。それで手術後、野菜中心の食生活にしたり、いろいろなことをやりました。すると2カ月ほどして検査をしたら医者が“おお、さすが神の子!”って(笑)。どうしたのかと思ったら、ヘルニアも引っ込んで首の骨の穴もふさがり始めてたんです」


原「そんな状況で、トレーニングもままならない中で試合をしなければならなかったんですね」

KID「契約があるのでどうしても出場しなくてはいけなくて。でもそんな体で勝てる世界ではありませんから、これからはきっちり体の準備をして試合に挑むつもりです。あんな思いは二度としたくないですからね(笑)」

原「健康って当たり前のものじゃないんですよね。体本来の力によって健康を保つというのは、大事なことですが難しい。これからも格闘家を続けるためにも健康は大事ですね。今後、どのような活動をしたいという夢はおありですか?」

KID「僕は来年、UFCというアメリカの大会に挑むので、そこで強い日本人をアピールしたいと思っています。」

2013年9月以降に掲載された対談
-骨折や靭帯の断裂を経験したが、それの桁違いの辛さ-

原「公式戦から遠ざかってもうすぐ1年。そろそろ先日お聞きした裏話を公にしてもいい時期ではないですか?」

KID「敗戦の言い訳に聞こえるのが嫌だったんです。今ならもういいでしょう。右半身の痛みと痺れで意識が朦朧となり、うわごとで「死にたい」と漏らしてしまうほどの首の大怪我をしました。」

原「首を通る中枢神経を圧迫する重度のヘルニアですね。右手の握力が相当落ち、小学校低学年の平均値しかなかったとお聞きしました。」

KID「骨折や右膝前十字靭帯の断裂などで選手生命の危機に何度も陥りましたが、今回の首ヘルニアは桁違いでしたね。格闘技を続けたいなんて思う余裕は一切なく、元の体に戻したい、ただそれだけを願っていました。」

原「よく闘える体に戻りましたね。負けた悔しさより、闘えた喜びが大きかったでしょう。」

KID「リスクを顧みず、首の骨にドリルで穴を開け、圧迫していた神経を逃がす手術を選択したおかげです。体の免疫を高める食事療法、治療器やリハビリで最悪の状態から抜け出しました。でも、3ヵ月後に迫っていたアメリカでの公式戦への強行出場は、さすがに無理があったようです。」


原「この記事を見ている中には山本さんの引退を気遣う方がいらっしゃるはずです。」

KID「まったく考えていません。というか、自分の中では引退って何?という感覚です。こんなに楽しいこと(格闘技)をやめる意味が分からない。」

まとめ

つまり、死を考えるほどの首のヘルニアと、その治療療養期間が原因だったのだ。
それをKIDは公には発表せず、身内と親しい友人以外の誰にも気づかれることなくずっと隠していた。
この件に関して今このまとめを見て初めて知った人ばかりだろう。
KIDがこの対談を行わなければ、今でも知られることがなかったはずだ。

靭帯断裂の時もそうで、元々KIDは絶対に人に弱みを言わない性格だった。自分の中で抱え込むタイプである。
その痛みと精神的な辛さは、当事者や経験者でなければ想像できないだろう。



本文によるとへルニアの発症は2011年(月日にちまでは不明)
故に2012年2月のヴァウアン・リー戦は、実は怪我が完治しないまま最低限試合が出来る体での出場だったということになる。

月次第では2011年11月のダレン・ウエノヤマ戦も怪我をしながらの出場だった可能性がある。
もっと言うとKIDは2011年5月に組まれたUFC130での試合も怪我の為欠場しているが(詳細は不明になっていた)、もしかするとヘルニアによる欠場だったのかもしれない。


それにしても、右膝靭帯の断裂でさえスポーツ選手にとっては選手生命の危機でありながら、奇跡の回復力で試合が出来るまでに戻ったKID。
その靭帯断裂の比ではないという首のヘルニア。
彼はそれを乗り越えようとしているのだ。
手術後2ヵ月で最悪の状態から脱出、医者も驚きを隠せないという回復力。

しかし残念ながら2013年の9月の試合までに完治とはならず、止む無く強行出場を避けたのだ。
試合が組まれたときはKIDは絶対治ると信じていただろうから、試合をキャンセルしたときは本人が一番辛かったはずだ。

今まで現役でやってきて、良いときも、凄く悪いときもあった。
でも悪いときを知れたから、良かったときの自分を見つめ直せた。
今何が悪いかとか、手探りで時間はかかったけど。

調子良かったときは自分の身体のことを全く解ってなかった。強かったけど。
膝を怪我して、そこから身体がおかしくなって。

調子悪かったときは、普段の生活するのがやっとの状態。
ちょっと歩けば腰が痛いとか・・・もう、嫌になるね本当。鬱まではいかなかったけど。
同じ姿勢でずっと座ってられないし、家帰ればもう寝たきりの状態。起き上がるのもやっと。
練習のことなんかもう・・・練習なんか考えられないっていうか、出来ない身体だったから。

自己流でやってきて、右行ったり左行ったりして、一番の原点、基本が大事だってことを今身体を通じて考えるようになった。
ストレッチの大事さ、身体の使い方も解ったし、自分の身体を知るってことは凄く重要。それをみんなに伝えたい。

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mmamaniaさん



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