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モダンと自然の融合が美しすぎる世界遺産のお墓【森の墓地】

スウェーデンにある森の墓地(スコーグスシュルコゴーデン)は世界遺産に登録されています。近代的な墓地なのですが、「人は死ぬと森に還る」というスウェーデンの死生観があらわれており、日本人が感じる「墓地」のイメージとはかなり異なる印象をうける場所のようです。

更新日: 2013年12月09日

CuteMonsterさん

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森の墓地とは?

スウェーデンの首都ストックホルム郊外にある共同墓地。
年に2000件以上の葬儀がここで行われるそうです

この墓地の設計者は、北欧の近代建築に多大な影響を与えた二人の若き建築家 グンナール・アスプルンドとシグルド・レヴェレンツです。

建築は1917年から1940年の間にゆっくりと進行。
1920年にアスプルンドが設計した「小さな森のチャペル」が、1925年にはレヴェレンツが設計を担当した「復活のチャペル」が完成。
そして1940年、「森の火葬場」の完成をもって終了しました。

いったんは1940年に終了したものの、その後も工事はつづけられています。

敷地面積が約100ヘクタールもあるこの墓地を徒歩で周るのに、最低でも1時間はかかります。
この墓地内には、火葬場1ヶ所、葬儀用礼拝堂5ヶ所、屋外斎場1ヶ所、ビジターズセンター、匿名共同墓地、約10万の墓があります。

世界遺産ではあるのですが、有名な観光スポットというわけではありません。
日本人は雑誌で特集が組まれたことがある為か、結構ここを訪れているようで、日本語のパンフレットも用意されています。
インフォメーションセンターには、この雑誌が展示されているようです。

森の墓地の事を詳しく書いたガイドブックが無かったので雑誌「Casa BRUTUS」の特集を参考に行ってきました。

スウェーデンの人々の死生観があらわれています

墓地は丘陵地帯の地形をそのまま生かし、森に溶け込むように建物も建てられました。「人は死ぬと森に還る」、それが、豊かな森に恵まれたスウェーデンの人々の死生観でした。美しい松林の中に造られた墓地には、12万の死者が眠っています。

北欧人にとって精神的な故郷といえる「森」へ還って行く人間の運命を、直感的に悟らせるような建築表現を実現したこと、葬儀場の細部にいたるまで、参列者の心情を配慮した設計をしていること等が特徴です。

大抵の墓地には樹木があるものだが、ここでは樹木やその他の植物の“使い方”がまるで異なっている。ここでは自然が上位にあり、自然環境がその立地条件を決めているのだ。

この墓地では自然の使い方が革命的であり、それ以降に世界中で墓地のデザインに影響を及ぼしたと言われている。

遺族の気持ちにも配慮してつくられています

葬儀が多い日も遺族が顔を合わさないよう、待合室から礼拝堂への動線は一方向へ処理される。葬儀の最後に祭壇で故人にお別れすると、棺はリフトで地下の火葬場へと降ろされる。あくまでも合理的でありながら、遺族の感情に配慮した計画が見事である。

大礼拝堂の室内は、参列者の注意が葬儀の間ずっと棺に集中するよう、劇場の設計手法が援用されている。

遺族の方々は、この景色を眺めながら最後のお別れをするのだそう。置かれたベンチは、よく見ると右端が少し内側に曲がっています。これは、ここに座った遺族が隣に座った人を慰められるように配慮して設計されたのだそうです。

墓地というと死者のための空間と思いがちですが、ここは生きている人のための空間でもあるんだと感じました。

どんな墓地となっているのか

一面芝に覆われたおだやかな丘、まっすぐ伸びるアプローチ、その先にはシンボリックな巨大な十字架そびえています。

キリスト教の墓地かと思いきやどの宗教でも葬儀が行える実用的な墓地で、十字架は信仰のシンボルというよりはむしろ「生死一生」という生命循環のシンボルとして考えられているそうです。

特筆すべきは「追憶の丘」です。そこは、スウェーデン最大の散骨場です。火葬された遺灰は、丘の中腹の木立の中に振りまかれます。遺灰は、木立の中に溶けるようにたなびき、自然に帰っていきます。

ここには絶えず色とりどりの切花や手紙、ろうそくが供えられています。

遺灰が撒かれた場所は、遺族にも教えられません。遺族は、花壇のある場所で、死者を追憶します。
「人は死ぬと自然に還り、残された者の思い出の中で死者は生きる」スウェーデンの人々が持つ死生観が、ここでは形を与えられています。

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このまとめへのコメント18

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まとめるの、結構好きです^^
自分の興味のあること、
気になることを中心に、
ぼちぼちまとめていこうと思っています。



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