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地震前の謎の発光現象が、遂に科学の力で解明された

長らく都市伝説やオカルトとも結びつけられて語られてきた、地震の際に目撃される“発光現象”について、ついにその謎が科学で解明されたようです。

更新日: 2016年04月16日

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地震の直前に度々目撃される「地震発光現象」

▷ 古来より、地震の前後に謎の発光現象が観測されることがあることが知られています。

以前から、巨大地震発生に近いタイミングで不思議な光が観測されることは、「地震発光現象」と呼ばれて広く知られてきた

歴史上の資料には古くから地震に伴う発光現象が記述されています

資料をさかのぼると、少なくとも1600年代から地震発光現象が知られていたようです。

一口に地震発光現象といっても、決まった形状や色があるわけではない

「地面からくるぶしの高さまで上昇する青味がかった炎のような光や、空中を数十秒から時には数分ほど漂う光の玉などの目撃例が多い。雷によく似ているが上空からではなく、地面から伸びる一瞬の閃光(せんこう)が最大200メートルに達したという証言もある」

近年、研究者たちの間では、この「地震発光現象」の原因についての研究が進み、その正体が次第に明らかになってきた

地震の際に度々観測されるこの発光現象について、メカニズムが徐々に明らかになってきました。

地震発光現象の目撃例

2009年のラクイラ地震(イタリア)の発生前には、市の歴史地区において、石畳から10cm程度の宙を揺らめいている、炎のような光が歩行者によって目撃された

2008年の四川大地震(中国)では、震源から北東に位置する地点の上空を、輝きながら漂う奇妙な光が、発生の30分前に偶然撮影されている

2008年の四川大地震(中国)での発光現象をとらえた映像。

2007年のピスコ地震(ペルー)発生時においても、自動防犯カメラによって録画された映像に、地震波の到達と時を同じくして、複数回にわたり夜空を明るく照らす発光現象が捉えられている

2007年のピスコ地震(ペルー)で撮影された発光現象。

1965 年から長野県松代で発生した群発地震の際に発光現象の写真が撮影され、地震に伴う発光現象の存在が広く知られるようになりました

撮影機器の発達により、それまで都市伝説や迷信として片付けられていたものが科学的に検証されるようになりました。

▷ 松代群発地震での発光現象をとらえた写真。96秒間、白色蛍光灯のごとく山に沿って光ったとのこと。

1930年の北伊豆地震で伊東で観測していた地震研究者が未明の地震に際し箱根方面(この地震で活動した丹那断層の北方延長)に顕著な発光現象を観察した

科学者を含む多くの人がこの発光現象を目撃しています。

地震発光現象のメカニズム

「UFOではないか」とうわさになる場合もあるが、ついに原因が解明された

オカルトなどではなく、科学的にそのメカニズムが解明されたようです。

強力な地震波が地面を通り抜けて、岩の層(玄武岩 と 斑れい岩)に当るときに、大きな圧力と速さで岩を圧縮し、大量の正と負の電荷が発生する状況をつくる

まず、地震によって力が加わった玄武岩や斑れい岩に、電荷の“充電スイッチ”が入る。

「岩脈」という垂直構造で玄武岩や斑れい岩が電荷を解放すると、地下から地表に向けて一気に駆け抜けていく

地下100kmに達する事もある岩脈を電荷が駆け上り、地上に達した時に光となって観測されるらしい。

▷ 「岩脈」とは、地層や岩石の割れ目にマグマが貫入して板状に固まったもののこと。

電荷は結合して一種のプラズマのような状態になり、猛スピードで移動し、地表ではじけて空中放電を起こす。これが色鮮やかな光の正体

ただし、発光の条件が揃うケースは0.5%未満とのこと。

地震予知への応用が期待されている

今回の研究を基に、発光現象も予知の指標の1つとして組み込まれることになる

「特徴的な発光現象が3つ、4つと続いたら、地震が発生する可能性が高いといえるだろう。頻繁に目撃できる訳ではないが、もし突発的に光った場合には十分注意してほしい」とのこと。

この不思議な光が、地震の予知という究極の課題に近づくための重要な要素となる可能性がある

発光の詳細を理解し、ほかのさまざまな指標と組み合われば、予知の精度を高めることができるはず

まだまだ課題は残るというものの、これからの研究成果に期待です。

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