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「GDF11」で若返る!3つの研究を同時発表

ハーバード幹細胞研究所の研究チームで、若い血中により多く含まれるたんぱく質「GDF11」が脳神経や筋肉細胞の再生能力に大きな影響を与えていることがわかりました。「GDF11」は体内で生成されるたんぱく質で、年齢と共に減少していきますが、輸血で若返り効果を得られるようです。

更新日: 2014年05月08日

sjapanさん

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■「若い血液」で若返る

記憶、筋力、持久力、そして嗅覚の若返りを実証する3つの研究が、科学誌「Nature Medicine」と「Science」に同時に発表された。

3論文は共に、若い血液が年をとった動物に総体的再生効果をもたらす可能性を示唆している。

■1つめの研究 「Nature Medicine」誌

サウル・ヴィルダ(Saul Villeda)博士

トニー・ウィス・コレイ(Tony Wyss-Coray)博士

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のサウル・ヴィルダ(Saul Villeda)氏とスタンフォード大学のトニー・ウィス・コレイ(Tony Wyss-Coray)氏によって行われた。

実験では、腹腔を縫い合わせる手術によって18カ月のマウスと3カ月のマウスの循環系が接合された。

時間の経過とともに、若いマウスと繋がった年老いたマウスの脳内でより多くの神経細胞間の新しい結合が確認された。

また若い血液で元気になったマウスの脳内では、神経可塑性(経験に応じて脳内を再編成する能力)に関連したタンパク質がより多く生成された。

さらに研究者らは、若いマウスの血漿を年老いたマウスに直接注射する実験も試みた。血漿を注射されたマウスは、されなかったものより水迷路に隠された休憩台の見つけ方をよく記憶していた。また彼らは足に軽い電気ショックを受ける部屋をより正確に記憶していた。

だが、注射前に血漿を温めた場合、そのような効果は見られなかった。タンパク質は温められると不活性化するため、実験結果と妥当な循環要因がタンパク質であるということが一致する。

■2つめの研究 「Science」誌

エイミー・ウェイガース(Amy Wagers)博士
リチャード・リー(Richard Lee)博士

リー·ルービン(Lee L. Rubin)博士

GDF11は体内で生成されるたんぱく質で、年齢と共に減少することがわかっています。この物質に着目して研究を行ったハーバード大学の幹細胞および再生生物学のエイミー・ウェイガース(Amy Wagers)教授は「これは生物における『若返り因子』を初めて証明したものです」と発見の成果について語ります。

生後18カ月と3カ月のマウスを結合したところ、生後18カ月のマウスの筋幹細胞が再活性化されたことが判明。同様の実験からは、肝臓、脊髄、そして脳細胞に対しても同様の効果があることが発見されています。

さらにウェイガース教授のチームは、血中のある特定のたんぱく質に着目して研究を進めました。

これが幹細胞の活動を制御するGDF11(Growth Differentiation Factor 11:成長/差別化因子)と呼ばれているたんぱく質で、若い固体には豊富に含まれて年齢とともに減少することがわかっています。

2013年に発表された研究内容では、GDF11を血中に注入することで加齢による心肥大を抑制し、心不全などの心臓疾患リスクを下げる効果があることがすでに判明しています。

今回の発表ではさらに、GDF11が年老いたマウスの筋組織の再生と持久力の向上に影響を与えていることが明らかにされました。

脳細胞に関する研究では、平均的寿命の約半分にあたる生後15カ月のマウスの血管にGDF11を注入して変化を観察。

1日1回の注入を1か月にわたって実施したところ、脳内血管のボリュームが50%増加し、脳内幹細胞の数も29%増加したことが明らかにされました。

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sjapanさん



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