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ゴジラにガメラ。怪獣の名前に「濁音」や「ラ」が多いのはなぜ?

ゴジラ、モスラ、ガメラ、ゴモラなど怪獣の名前を見てみると「濁音」や「ラ行音」が付いていることが多いようです。

更新日: 2014年05月20日

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ゴジラ、モスラ、ガメラ、ゴモラなど・・・

そういえば怪獣らしい名前って、語感が皆似ているなぁ…というのは誰もがなんとなく思っていたことではないだろうか

怪獣とはゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラ、ガメラなど一見してわかるように音感上の特徴があります。濁音とラ行音の多様です

怪獣の名前を見てみると「短い名前」で「濁音」や「ラ」がつくなどの特徴があります。

「○○ラ」の怪獣はゴジラが最初

ゴジラは「ゴリラとクジラとを合わせた造語」(広辞苑)である。

俗説では力強いゴリラと動物の中で最も大きいクジラを合わせた名前とも言われています。

当時東宝演劇部にいた“「クジラ」が好物で「ゴリラ」のような容貌”をした網倉志朗(後の東宝演芸部部長)という人物のあだ名が「グジラ」だと聞きつけ、語呂の良いこのあだ名を参考にし、「ゴリラ」と「クジラ」を合わせて「ゴジラ」とした

戦前、東宝の社員の間で合成したあだ名をつけるのが流行していたそうです。「グジラ」さんの他にも、顔が浜口雄幸、歩き方がチャップリンに似ている「ハマチャップ」さんもいたそうです。この名称はまだ完全決定というわけでなく、「“ゴジラ”では印象が弱いから“ゴジラー”にしては」といった意見もあったそうです。

ゴジラのヒットで怪獣の名前に「ラ」をつける流れが生まれた

映画『ゴジラ』は大ヒットし、その後エビラやガバラ、ガイラ、大映の『ガメラ』や松竹の『ギララ』など、ゴジラにあやかって怪獣の名に「ラ」を入れるのは定番になりました

強くて大きなゴリラとクジラを単純にくっつけたにすぎない命名だが、その後にモスラやガメラ、キングギドラなどが続々と登場するに及んで「~ラ」は、怪獣に最も似つかわしい名前として定着していった

ガメラは「カメ」に濁点を付けて「ラ」をくっつけたネーミングであり、モスラは「蛾=モス」に「ラ」

「モチーフの名前」+「ラ」が多いです。「ゴモラ」のように原典からそれらしい名前を借用する場合もあります。

東宝の「ゴジラ」に対抗しようと大映が企画した怪獣映画が「大怪獣ガメラ」。カメラの名付け親は大映社長の永田雅一です。当初、『火喰い亀 東京襲撃』と仮題したが、肝心の怪獣の名前がどうにも思いつかなかったそうです。これに永田社長が怒って、「むこうがゴジラなら、こっちはガメラや!」と独断で命名。「ゴジラにガメラでは似過ぎている」と担当重役が反対する中、「そんなことゆうてるから駄目なんや!」と一喝。結局、永田社長が怪獣「ガメラ」の命名者となったそうです。

東宝、大映、ウルトラマンシリーズという流れの中で、現在のわれわれが「怪獣」と呼ぶ存在の概念ができあがったので、「怪獣」=名前が「ラ」で終わるという刷り込みができ来あがったのだと思います

1966年から1968年ごろ子供たちの間で「第一次怪獣ブーム」と呼ばれる社会現象が起こったそうです。そのブームの中で視聴者側の子供たちにこの刷り込みがあったそうです。

210,564人の応募(松竹の発表)のなかから「ギララ」が採用

子供たちの公募によって名前が採用された怪獣「ギララ」(1967年)。この頃の子供たちにとって怪獣の名前といったら「○○ラ」という認識だったことがうかがえます。ちなみに「ギララ」が公募で決まる前の仮称は「デモラ(デモ+ラ)」だったそうです。安直すぎますね・・・

「ピザーラ(PIZZA-LA)」の由来は、「ピザ」+「ゴジラ」で、1954年に第1作が公開されて以来、世界で最も多くの作品が作られた大人気怪獣ゴジラのように「みんなに愛されて力強い味」である事をアピールすると共に、「強くてかっこよく、みんなから人気の有る『ゴジラ』のようなピザ屋にしたい」との願いが込められているそうです。ブラウザの「Firefox」を開発したモジラも「モザイク(当時の有力ブラウザ)」にゴジラの名前で対抗しようともじった名前だそうです。他にも松井の愛称や恐竜「ゴジラサウルス」など怪獣だけでなくいたるところで「ゴジラ」の名前が影響を与えています。

本来日本語に少ない「ラ行音」や「濁音」が異様さを表している

「怪獣の名をつけるのなら、濁音とラ行音だ、ということになった」「短い音数の中にこれを多用すると異様な感じがする。これが怪獣の名にぴったりであった」

評論家の呉智英氏が『ロゴスの名はロゴス』の中で言及しています。

日本語における濁音とラ行音は、確かに異色ではある。だいいち古代には、濁音やラ行音が語頭に立つ大和言葉は皆無だった

今なら濁音で始まるダレ(誰)も当時はタレと言い、デル(出る)はイヅルと言った。温泉のことを出湯と書いてイデユと呼ぶのもその名残だそうです。

現代でも、語頭に濁音が来ると負の語感や音感にまみれることが少なくない

同源の語でありながら「振れる」と「(方針が)ぶれる」、「さま(になる)」と「ざま(をみろ)」など、濁音化によって語感が随分と汚らしくなります。擬音・擬態語でも「ころころ」と「ごろごろ」、「きらきら」と「ぎらぎら」を比べれば、印象の違いは歴然です。

怪獣とは、我々とは異形のもの、禍々しさも兼ね備え、あくまで畏怖の対象であるがゆえに、そのイメージに合う普通ではない語感の名前が必要なのであろう

さらに濁音は男のロマンをかきたてるらしい

濁音の四音”B”,”G”,”D”,”Z”は、「膨張、放出」というクオリアに加えて、振動、力強さ、膨張感、飛び散る振動を加えたイメージを持つため、男のロマンをかきたてる音となります

黒川伊保子著『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』で言及されているそうです。クオリアとは「感じ(イメージ)」のことです。ある音(音素)が特徴的なクオリアを持っているということについて書かれているそうです。

中でも、”G”の音は代えがたい魅力を持っています。”G”の音には、濁音の中でも特に、暴力的なイメージを持ちます。こうした独特の負のイメージが男子を惹きつけるのです

ゴジラは「ゴ」がG音(ガ行)で「ラ」が異形のものを表すラ行音なので怪獣の名前にふさわしいということになりますね。

テレスドン、グドン、パンドンなど「○○ラ」と同様に多い「○○ドン」の名前。その走りの「ラドン」は恐竜プテラノドンを縮めたもの。恐竜の名前によくつく「-odon(歯の意味)」という接尾辞が元だと言われています。他にも「○○ゴン」や「○○ドラ」も怪獣の名前としてよく使われています。いずれも濁音が含まれていますね。

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