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富岡製糸場だけじゃない、意外と多い「工場」の世界遺産

富岡製糸場世界遺産登録のニュースを聞き「工場って世界遺産になるんだ…」と疑問に思ったので色々調べてみました。廃墟マニア御用達の場所も多し。

更新日: 2014年08月12日

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実は富岡製糸場のように工場等、産業跡地で世界遺産に登録されている場所は結構あるんです。

「フェルクリンゲン製鉄所」

1994年世界遺産登録。ドイツ。
1873年に創設。世界でも例を見ない銑鉄精錬の全工程を見学できる施設として、ヨーロッパの中でも重要な産業建築物として知られている。戦時中は経済的要地としても重視され、たびたび国際トラブルの火種となった。当時の歴史を語る上でも欠かせない存在。1986年操業停止。

60万平方メートルの敷地に広がる巨大施設

どれくらい広いかと言うと東京ドームが12個余裕で入るくらい…。でかっ!

総面積6000平方メートル以上で、大型機械を備えるブロワーホール、巨大な高炉6基が聳える製銑エリア、世界でも類を見ない斜行昇降機、そして30メートル近い高さがある炉口 (コークスや鉱石の投入口) などは、20世紀初期における産業技術の粋

巨大な生き物の体内に潜り込んだような気分になる。リアルミクロの決死圏。

巨大で迫力満点の敷地内に圧倒される。

出典dlift.jp

今ではこの施設を使って数多くの文化行事が催されています。来訪者は年間20万人にものぼる。

出典ameblo.jp

現代美術が展示される等、壮大なアートスポットとしても人気。夜にはこんなポップな外観に変化!

「ヴェルラ砕木・板紙工場」

1996年世界遺産登録。フィンランド。
豊かな自然の中に建設された工場群。元々の操業開始は1872年。建物はレンガ造りで、ネオゴシック様式が踏襲されている。所有者を転々としながらも操業は細長く続き、1964年に工場としての役目を終えた。閉鎖後は伝統的な製紙技術を伝える博物館になっている。

当時の工場や労働者の住居などがそのまま保存されており、フィンランドの経済発展を支えた製材製紙産業の歴史が伝わってくる。

ここで生産された板紙は、100%木と水でできており化学薬品は使用していません。豊かな木と水を上手に使いながら自然と共存してきた工場は、エコライフを大切にするフィンランドの象徴といえます。

出典dlift.jp

童話の世界に迷い込んだかのような牧歌的な風景。

単なる工場とは思えない、装飾された尖塔を持っており、教会の大聖堂とも共通する建築様式

「工場」と言われなければ、メルヘンチックな民家にしか見えないかも…

「ダーウェント峡谷の工場群」

出典dlift.jp

2001年世界遺産登録。英国。
イギリスのダービーシャー州ダーウェント川 沿いにある工場群。その中でも1771年設立のクロムフォード・ミルは世界初の近代工場と言われている。ダーウェント渓谷の農村の景観に工業設備群が組み込まれ、さらに工場労働者たちの住居も建設されて、独特の産業景観が生み出された。200年以上も保たれている景観が評価されている。

これらの工場で史上初めて大量生産が行われて、近代工業産業の幕開けとなりました。

工場で働く賃金労働者も急増し、労働者階級という新しい階層が生まれました。工場の周りには、当時の労働者の集合住宅郡もそのまま残っています。これが初の社員住宅であり、団地の始まりです。産業革命によって、勤務時間に合わせて工場に出勤するという今までにない生活スタイルも生まれました。

さすが「世界初の近代工場」。全て初めてづくし。現在の資本主義社会のスタンダートは全てここから生まれてきたのですね。

貴族ではない、一市民の誇りを持った人生の跡を刻む工場群。そんな理想的ノスタルジーを持つが故に旅行者はこれらに憧れ、行かずにはいられない。

「クレスピ・ダッダ」

1995年世界遺産登録。イタリア。
19世紀末、企業家クレスピが自身の工場で働く労働者とその家族のために作った「工員村」。労働環境を改善するために拘りぬいて設計された村は当時の最新技術が盛り込まれ、「理想郷」として住民に愛され続けた。2003年に操業を終了し、現在は工員の子孫の家族たちが住んでいる。

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小佐見千代子さん

メインテーマは「アート」。のつもり



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