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色は白?いろいろな時代のウェディングドレス

ウェディングドレスはいつ頃から白いのか?当たり前のように思っているけど、定着したのは意外と最近?気になったのでまとめてみました。

更新日: 2014年08月21日

shikibu56さん

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白が定着する以前のウェディングドレスって??

1697年に描かれたブルゴーニュ公ルイ(1682-1712)の結婚式の様子

妃マリー・アデライード・ド・サヴォワは重厚な衣装を身につけている。

中世では青、赤、緑の絹やベルベットの布地を基調に金糸・銀糸の刺繍の縫い取りがあるものが着られた。この婚礼衣装は花嫁の家の経済力や社会的な地位などを誇示することを目的としたため、非常に豪華なものであった。

1745年、後のロシア女帝エカチェリーナ2世の婚礼時のドレスのレプリカ。

銀糸の刺繍が施された豪奢な衣装。

19世紀初頭 新古典主義の流行から白いドレスが流行

また上流階級の女性が白いドレスを正装用として着るのは、一般的であり、白いドレスをウェディングドレスとして着るのはその流行の延長にすぎなかった。

優美な貴族階級の文化であるロココの反動から、ギリシア・ローマ時代のように自然を重視する新古典主義が流行。

薄手の白モスリンなどで出来た白いドレスが流行したため、上流階級のウェディングドレスにも白いドレスが登場する。

フランソワ・ジェラール作
ロココが廃れると白い簡素なギリシャ風ドレスが流行していた。

1822年のファッションプレート。
白いドレスだが、ウェディングドレスではなく夜の正装。

アメリカ、ロサンゼルスカウンティ美術館蔵。

大きく膨らんだジゴ袖と細いウエストが流行した時期、ウェディングドレスにも各時代の流行が取り入れられている。

白いドレスはいつから流行したの??

18世紀後半以降、特にヴィクトリア女王の結婚衣裳をきっかけに急速に普及したとされる。

「女王はそれまでの銀糸で刺繍した重々しいドレスとベルベットのマントという王室の伝統に従わず、オレンジの花を飾った白サテンのドレスに身を包み、髪にはオレンジの花輪とホニトンレース(イギリス、デボンシャ-州のホニトンで主に生産されるボビンレ-スのこと)のベールを被った」と新聞や雑誌は大々的にとりあげた。

出典坂井妙子著『ウエディンドレスはなぜ白いのか』剄草書房 1997年

イギリスとアメリカの合作映画。
第82回アカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞した。

ヴィクトリア女王の結婚後、彼女が着たウエディングドレスはミドルクラスの女性たちの憧れとなると共に、白いドレスとベ-ルはステイタスシンボルにもなった。しかし、いくら彼女たちが女王と全く同じ物を欲しがっても高価すぎて手が出せないというのが実状であった。

アメリカ

1830年代に流行した大きなジゴ袖は自然な太さになり、ウエストはますます細く、スカートの膨らみは大きくなっていく。

まだまだ色は白とは限らず、染め直しなどが行われることもあった。

アメリカ

この時代には婚礼の日のためだけに特別な衣装を用意するということ自体、上流階級にしかできなかった。

白いドレスが上流階級に広まるが、色はまだまだ白以外も

当時、ウエディングドレスは、結婚式後も家族行事の時やよそいき着としても着られていたのだ。そのため汚れやすい白色のウエディングドレスにお金をかけることが少なかったし、実用性も選ぶ時の重要なポイントとなっていた。

アメリカ

絹製ダマスク織のドレス。
スカートが大きく広がった流行のクリノリンスタイルに袖口が広がったパゴダ袖。
濃色だがウェディングドレスである。

アメリカ

ツーピースのドレス、腰の後ろに膨らみをもたせた流行のバッスルスタイル。

アメリカ

シルク製ツーピースのウェディングドレス。

機械化が進むと中流階級の間でも憧れの白いウェディングドレスが広まる

産業革命以来、機械化の波はレース産業にも及び、手の届かなかった高価なレースも大量生産され 、中流階級者にも幅広く溶け込んで行くようになった。生活水準の向上に伴い、中流階級者にも上流階級者風のドレスの着用が可能になったのである。

スウェーデン

ブライダルクラウンを身につけたウェディングドレス姿。

アメリカ

ツーピースのウェディングドレス。

ジゴ袖の再来のような大きな袖に細いウエストが流行した。

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美術館、博物館めぐりが好きです。
民族衣装も好きなのでその辺りをボチボチまとめてます。
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