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5000円札で有名な樋口一葉は美文だけじゃなく達筆だった

『たけくらべ』などで有名な明治の女性小説家の樋口一葉。5000円札で有名ですが、その達筆ぶりもすごい!樋口一葉の書の世界を集めてみました。

更新日: 2016年01月17日

kaizinさん

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貴族や上流階級の令嬢たちの和歌の師匠として人気のあった中島歌子が千蔭流の書を嗜んだことから、その門下生の樋口一葉も千蔭流の書を学んだ。

明治二十九年、樋口一葉、二十四歳。
この年、年の明けから一葉はせっせと手紙を書いている。手紙?実は手紙の見本。大手出版社博文館から婦人向けの模範手紙集を書かないかと話があったのだ。

たけくらべ原稿

手紙も巻紙で書けてしまう

一葉は巻紙に毛筆で書いた最後のひと。
一葉は達筆で、立ったまま手にした巻紙にさらさらと返事を書いたらしい。その文を見たとき、わたしは文学と書の境界が曖昧模糊になってしまいました。一葉の毛筆はそれほどの腕前。

雑誌「武蔵野」のタイトルは樋口一葉の書

入手困難な一葉の短冊

かつて「最も珍しくてかつ、最も高価な短冊は?」という問いに対して短冊コレクターの間ではまことしやかに挙げられていた人物、それは樋口一葉(1872~1896)である。『たけくらべ』や『にごりえ』で知られる夭折の女流作家で本名は『奈津』。短冊には『夏子』と署名していることが多い。最近では5千円札の肖像画としても知られているが、かくいう私も短冊収集家を自認(?)する身としてはいつか一枚ほしいと願っていた。

小説家であると共に歌人としても優れていた

極みなき大海原に出にけりやらばや小舟波のまにまに

とにかくに越えてをみまし空せみのよわたる橋や夢のうきはし

大かたの人にはあわで過ごしてしやまいのとこに秋は来にけり

樋口一葉の三つの和歌

樋口一葉「たけくらべ」自筆原稿展

『文学会』掲載本文(『新日本古典文学大系明治編24 樋口一葉集』岩波書店)と、『文芸倶楽部』再掲載本文(『全集 樋口一葉』小学館)との本文の違いが、プリントを元にして丹念に追求されました。。
 どちらの本文を読むべきか。これは、いつの時代でも、どの作品にも共通する問題のようです。

 今日のお話では、第12章あたりから本文が特に変容するようです。

 詳細な本文の違いを検討した結果、『文芸倶楽部』へ再掲載するにあたって、作者は変貌したのではないか、ということでした。真如をどう描写するかが揺れているようです。

『通俗書簡文』は、一葉が亡くなる直前に大手出版社から刊行された手紙の書き方実用書……

文例は、それぞれ掌編小説のようで、細かな場面設定がなされています。例えば季節<冬の部>「かりたる傘を時雨ののちかえす文」では、引っ越し祝いをもらった知人に御礼をしなければと思いながらも、いつしか月日がたってしまった。貴方の家の近所に立派な菊があることを聞いたので、その帰りに御礼に伺おうとしたところ、思いがけずにわか雨に遭ってしまった。結局御礼どころか雨宿りをさせてもらい、さらには子連れで夕飯までご馳走になってしまった。日頃ご無沙汰ばかりして、突然思いつきでお邪魔する。身勝手に用のある時だけ参上する。急な冬の雨は、そんな身勝手さへの罰に天が降らせたとしか思えない・・・という具合。傘を借りることになったいきさつに、なんとドラマティックな場面を考え付くことでしょう。

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