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115億円かけた「超高速船」が1度しか使われず解体されるって知ってますか?

船でしか行けず、片道26時間かかる小笠原諸島。その不便な状況を改善しようと、超高速船「テクノスーパーライナー」が開発されました。かかったお金は115億円。しかし、結局一度しか使われる事なく、解体が決まっています。

更新日: 2014年08月28日

haru-tomoさん

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■東京都の南にある小笠原諸島。船でしか行けず、約26時間かかる

小笠原諸島の豊かで独特な自然の価値が認められ、平成23年6月に「小笠原諸島」が世界自然遺産として登録されました

小笠原諸島へのアクセスは、船・フェリーしかありません。(※飛行機なし)

定期航路は東京・竹芝桟橋との間にのみ開設されており、およそ週に1便(GW、夏休み、年末年始などは週に2~3便)のペースで「おがさわら丸」が就航しています

■小笠原諸島と都心を結ぶために115億円かけて開発された超高速船「テクノスーパーライナー」

三井造船の100%出資で、国や東京都も関与して計画が進められた東京~小笠原父島間を結ぶ新型超高速船テクノスーパーライナー

TSL は、旧運輸省(現国土交通省)の高速船プロジェクトの一貫として、2005 年に約 115 億円かけて建造された

もちろん税金が投入されています

742人を乗せて、38ノット(時速70キロ)の高速航行が可能で、この船を使えば、都心から父島まで約16時間に短縮できるはずだった

約10時間短縮できるはずだった

空港建設計画が頓挫し、あまりに不便なアクセス環境を改善するための夢の船でした

■ところが、結局小笠原との定期航路に使用されることはなかった。その原因は…

・燃料の高騰で大赤字になる事が判明した

平成17年の原油価格の高騰の影響で運航予定だった会社が公的支援が無ければ運航は出来ないと引取を拒否した

2005年に国と東京都は、年20億円に上る赤字が見込まれることから、負担の折り合いがつかず就航を断念した

・だが、そもそも採用されたシステムに欠陥があったとの指摘も

東京大学大学院工学科の宮田秀明教授が、日経BP社発行の6月号で、次世代型高速船テクノスパーライナー(TSL)の就航断念について、「客より燃料が重い船」と題する一文を掲載

宮田教授は「(就航とん挫の)根本的原因は空気圧で浮上する仕組みを使った高速船のシステムにあるとし、さらにペイロード(乗客などから料金を取れる積載重量)よりも、燃料が重いシステムを採用したことによるとしている

結局、燃費が悪すぎて燃料を大量に積まなければならず、そのため重量が増し、さらに必要な燃料が増えるという負の連鎖が起こった。

・結局、建造されてから使用されることなく、解体が決定した

買い手探しが難航していた。三井造船が解体の方針を決めたことで、TSL は買い手がつかないまま廃船となる

作っただけで活躍の場はなく、係留しておくのも費用がかかるためについに廃船、しかも解体

■だが、一度だけ使われた事がありました!それが東日本大震災の時

宮城県石巻市の被災者が、超高速大型貨客船「テクノスーパーライナー」(TSL)で1泊2日の「船旅」を楽しんだ

製造元の三井造船が、入浴が困難な避難所などで暮らす人たちにシャワーや食事を提供しようと無料で開放した

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haru-tomoさん

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