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いつもは脇役だけど…意外な「モノ」が主役のニッチな写真集

そんなにまじまじと見ることはない。どっちかと言うと脇役な存在。でもそれが素敵なアートになる…!見てみましょう。

更新日: 2014年11月03日

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『壁の本』

街にある何でもない壁の写真をただ並べた本である。なのにどうしてここまで心が揺さぶられるのだろうか?

どっかの壁です。

ページをめくるたび、ハッとさせられる大胆な色合いや精緻に描きこまれたような細かい模様引き込まれるような濃淡の世界に、驚かされてしまいます。それは、まるで有名な抽象画のようでもあり研ぎ澄まされたデザインワークのようでもありあるいは高尚な水墨画のようにも見えて。

何度も言いますがどっかの壁。でもなんとも言えない美しさを感じます。

実際のところ結構格好いい写真が多いです。「パウル・クレー壁」「キーファー壁」など遊びに溢れた命名センスからも分かるように、美術の鑑賞眼も持った人だから可能な「選択と切取りのセンス」なのだと思う。

パウル・クレーとは20世紀初頭に活躍した画家。図は「大通りとわき道」(1929)うん、分かる気がする…

ひとつ一つ見ていると現代アートのように見えてしまう。優れた現代アートに作者の精神が塗り固められるように、「壁」には風雨にさらされた時間、何度かペンキを塗られた歴史、建築物を支える技術が含蓄されている。これを読むことによって 何気ないコンクリート、鉄、木造の存在感に気づかされた。

『いい階段の写真集』

ビルの撮影を重ねるごとに、気づけば階段を撮り続け、「階段いいわぁ」と繰り返すようになり、階段に魅せられたのがきっかけで生まれた本。

大学や図書館、会社など様々な建物のなかの、いい階段がたくさん紹介されています。作られた年代や素材、デザインの多さ、建築家のアイデアやセンス、職人技のすごさに驚かされる一冊

階段を見る角度によって変わる不思議な形を見出すなど、いい意味で偏愛っぷりが爆発している。そのマニアっぷりに思わず感化されて、これから階段にハマってしまう人も出てくるかもしれない。

『いい階段の写真集』たかが階段、されど階段。さまざまな螺旋階段の形状に見とれる。ヤクルト本社の白階段に釘付けになる。世間的にはサブカルチャー的な位置付けの本になるのだろうが、手元に置いておくだけで心が洗われるような錯覚に。これは買い。 pic.twitter.com/qJL5VdEc99

『バス停留所』

写真家が12年をかけて歩き撮った、47全都道府県、188ヶ所の「バス停のある風景」。全国の町や村にぽつんと佇む、郷愁漂う「バス停留所」の数々を収めたモノクロームの写真群が、どこか懐かしく、私たちの心を捉える一冊です。

モデルがアイドルでもなく美しい風景という訳でもなく「バス停」というのが面白い。なんとなく、案山子の様に我慢強くじっと立ち尽くしている様にも見え、少し擬人化しても見える。

よくぞこれだけのバス停の写真を撮ったと感嘆する。田舎道にぽつんと立つバス停は地蔵のようにも灯台のようにも見える。懐かしい詩情が逆にいま実に新鮮だ。旅に出たくなる。

柴田秀一郎さんに会った。「バス停留所」という写真集を出されている。日本の停留所を「懐かしい昭和」というフィルターを通して銀塩カメラに写している。興味深くみていたら、「こんなに興味深くみていただいてありがとうございます」と言われた。謙虚で誠実な姿も昭和を感じた。

とうとう買ってしまった。オールモノクロのバス停写真集『バス停留所』(柴田秀一郎)。淋しくもけなげに存在を主張する彼らの姿は美しい。特に、雪に埋もれたバス停の姿は、まるで悲しみの感情を持っているかのようだ。心が揺さぶられる。 pic.twitter.com/x9WcaV7IGR

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小佐見千代子さん

メインテーマは「アート」。のつもり



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