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【火山噴火最悪のシナリオ】わずか2分で3万人の命を奪った20世紀最大の火砕流

最悪の自然災害はいつ起こるか分かりません。火山の噴火によって発生するおそれのある『火砕流』の想像を絶する恐ろしさを、わずか2分で人口3万人の街を全滅させたという1902年のプレー山の事例で学んでみます。

更新日: 2015年05月30日

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100年以上前、西インド諸島で史上最悪の火砕流が発生していた

噴火と聞くと町が一瞬で壊滅した1902年プレー火山噴火の話を毎回思い出してしまう。 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97…

世界一多くの犠牲者を出した火砕流 プレー山(西インド諸島) [死者約3万2千(1902年5月)]

過去の火山の火砕流について調べてたけど、西インド諸島のプレー山って凄いな。火砕流が街を直撃して三万人規模の犠牲者って

【火山紹介】中南米のフランス領にあるプレー山って火山は、かつて大きな被害をもたらす噴火を起こしているんだ。1902年の噴火で爆発と共に噴出した火砕流が麓のサン・ピエールの町を襲い、幸運な3人を除いて街の住民約3万人が亡くなったんだ。ここから火砕流の科学的な研究は始まるんだよ。

マルティニーク島、プレー山とサン・ピエールの街

小アンティル諸島はカリブ海と大西洋を隔てる火山列島で、マルティニークは弧を描くように連なるこの島々の中にあります

「世界で最も美しい場所」とコロンブスに呼ばしめ、彼を魅了したマルティニーク島の語源は島に住んでいた、カリブ人の言葉でマディニーナ(Madinina、花の島)、またはマティニーノ(Matinino、女の島)がマルティニークの語源になっている

プレー山は、マルティニーク島にある活火山

マルティニーク島の北部に標高1,392mのプレー山(モンプレー)があります。

1902年のプレー山大噴火で、サン・ピエールは壊滅した

サン・ピエールは当時県庁所在地として栄えていたプレー山のふもとの港町でした。

1902年、約3万人の命を一瞬で奪った火砕流

噴煙をあげるプレー山

1902年4月25日、プレー山は噴火活動を開始し、4月27日には山頂に直径180mの火口湖が形成され、噴出物が15mの高さに積もった

主の昇天の祭日である5月8日、山は4度にわたって爆発し、噴煙が上空に噴き上がる一方、その一部が火砕流となってサン・ピエールの方向へ流れて行った

プレー山で発生した熱雲は、温度数百℃、100km/h 以上の高速で山腹を流れ下り、文字通り一瞬のうちにサン・ピエールの町を破壊してしまった

まさしくほんの一瞬(市内にあった時計は噴火の2分後に止まっていた)で人口約3万人の山麓の街サン・ピエールは壊滅してしまいました。

高温の火砕流は瞬く間にサン・ピエールを飲み込み、建物を倒壊させると共に大量のラム酒を貯蔵した倉庫を爆発させたために町は炎に包まれた

港に停泊していた18隻の船も巻き込まれ、うち16隻が沈没しました。

結果、約30,000人が死亡、20世紀の火山災害中最大であった

近代史以降、火砕流の恐怖を初めて人類に知らしめた出来事だったと言われています。

噴火から数日後の壊滅したサン・ピエール市の写真

5月11日に実施予定の選挙のため、市民が市から退避するのを防ごうと、市の首脳部や新聞社はプレー山の活動を過小評価し、あるいは無視して、差し迫った危険を市民に知らせなかった

投票者がいなくなることを恐れた当局は街道を封鎖して、住民が街から出られないようにしたため、避難しようとした住民と小競り合いが発生しました

噴火のあった数日後に選挙が控えていたため、噴火の兆候がありながら市民に「街は安全です」と呼びかけ続け、避難させようとしなかったことが被害の拡大を招いた“人災”の側面もありました。

サン・ピエール市内の生き残りはたったの3人

市内の生存者は、3名だけだったことで有名な災害

サン・ピエール市内はほぼ全滅し、たった3人がそれぞれの奇跡的な事情により生き残りました。

サンピエール市内で助かったのは翌日に刑執行を控え地下牢につながれていた死刑囚と地下倉庫に隠れていた靴屋、洞窟で遊んでいた少女の3人だけだった

囚人オーギュスト・シパリと、何らかの形で難を逃れた靴職人の黒人レオン・コンペール=レアンドル、そして友人と海賊ごっこをして遊んだ洞窟に船で逃げ込んだ白人少女アヴィーヴラ・ダ・イフリーレのみが市内の生存者でした。
3人とも重度の火傷を負っていたものの、一命を取り留めました。

生存者のひとり。
噴火の1ヶ月前に喧嘩を起こして逮捕(無実の罪とも言われている)され、独房に入れられていました。
堅牢な建物が結果彼の命を守りましたが、それでも背中には大きな火傷を負っていて、発見時はそれが腐りかけていたと言われています。

彼の人生はその後、数々の小説や映画、音楽などのモチーフになりました。

改めて覚えておきたい、火砕流の恐怖

爆発的な噴火で出たテフラ(火山砕屑〈さいせつ〉物)が、噴霧状に空気と混合し、重力により山腹を流れ下るのが火砕流

火砕流は熱雲とも呼ばれます。

遠くから見ると煙のようにも見えますが、火砕流は火山の噴出物などが火山ガスなどに混ざったもので、非常に高温になります

火砕流は、火山の噴火が引き起こす災害の中でも最も警戒するべき現象の一つです。

ミノア噴火が大規模火砕流、ポンペイを襲ったのが中規模火砕流、プレー火山の例は小規模火砕流に分類される

近代以降では、このプレー山の火砕流が最も甚大な被害をもたらした例として知られていますが、それ以前にはプレー山より遥かに大規模な火砕流も発生しています。

2014年2月1日、インドネシアのスマトラ島・シナブン山の噴火では、火砕流に巻き込まれ14名が亡くなった

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