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プロすげぇ…! 誰もが知ってる楽器「リコーダー」の面白雑学

小学校や中学校で誰もが慣れ親しんできた楽器「リコーダー」。しかし、大人になると忘れ去られ、実際にプロの演奏を聴く機会もほぼないのは何故なのでしょうか?

更新日: 2016年01月12日

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日本人なら誰もが使ったことのある楽器「リコーダー」

リコーダー(Recorder)は“記録するもの”の意味ですが、鳥などが“さえずる”という意味でも用いられたことがあり、そこから名付けられたと考えられています。

リコーダーといえば、日本全国の小、中学校で音楽教材として使われているため、大変ポピュラーな楽器といえるでしょう。

リコーダーは、義務教育(小学校・中学校)で教育用楽器として広く用いられ、平成12年からは義務教育の中で選択科目になりましたが、平成11年までは、小学校3年生から音楽の時間で「必修楽器」として取り扱われていました。誰しも一度は学んだことのある楽器と思います。

日本人の多くが、この楽器に慣れ親しんできたのではないでしょうか。

小学校の時、楽器といったら思い出すのはリコーダー。あの笛だけは、いつも机の中に入っていた・・・・・・・
だいたい三年生ぐらいになると、決定的に好きな子が表れたりして、それを悟られないようにへんな努力をしたもんだ。

この縦笛は、初恋の甘い記憶とともに語られることも多いもの。

でも大人になってリコーダーを演奏することや、演奏してる人を見ることって少ない。
もちろんリコーダー奏者として活躍している人もいるけれど、小学校で音楽を勉強するための楽器っていうイメージの方が強い。
考えてみたら、不思議な存在だ。

これだけ馴染み深い楽器であるにもかかわらず、プロのリコーダー奏者ってあまり聞きません。

一度は絶滅寸前に!? リコーダーの歴史

リコーダーは、音楽の世界ではとっくに “古楽器” 扱いです。

縦笛の中でももっとも普及しているリコーダーは、中世ヨーロッパで完成しました。

リコーダーと呼べる最古の楽器は、16世紀のものが知られています。

バロック期前半の17世紀には現在用いられるものとほぼ同じ形に完成され、この時代には重要な楽器となった。ソナタや協奏曲の独奏楽器として、また管弦楽群の合奏楽器として、数々のリコーダーのための作品が作られた。

リコーダーの全盛期は17~18世紀頃(バロック時代)で、リコーダーの為の名曲が数多く書かれました。

バロック時代、アルトリコーダーは、ヴァイオリンやオーボエ・フルートなどとならぶ、花形独奏楽器だったのです。

ヘンデルやバッハ、テレマンといった多くのクラシック音楽の作曲家がリコーダーのための名曲を書き残しています。

しかし、音量が小さいこと、音の強弱がそのままピッチに影響すること、発音が容易であることの裏返しとして音色の表情をつけにくいことなどから、バロック期後半の18世紀頃からは次第にフラウト・トラヴェルソに主流の座を奪われ、古典派音楽に至っては全く顧みられなくなった。

しかし、現在のフルートの原型であるフラウト・トラヴェルソが普及するに従い、リコーダーはその地位を奪われていってしまいました。

リコーダーは古典派の時代に一旦、絶滅してしまったかのようになりました。横吹きのフルートに完全に駆逐されてしまったように見えます。

楽器としての表現力の乏しさから、演奏者は減少し、一度は絶滅寸前になりました。

日本の音楽教育現場での普及

ソプラノリコーダー(左)と
アルトリコーダー(右)

その後、ドイツのペーター・ハルランが、ハ長調の演奏が容易なジャーマン式運指のリコーダーを製作します。低い音がなりやすく、安価だったハルランのジャーマン式は大量生産が続けられ、ナチスが台頭して音楽や教育を支配するようになると、学校教育に使われるようになっていきます。

1936年、ベルリンオリンピックが開催され、その祭典の中でもリコーダーが演奏されましたが、この時、観客の中に一人の日本人がいました。当時ドイツに留学をしていた坂本良隆という人物です。彼は大勢の子どもたちが奏でるリコーダーの演奏に感銘を受け、またそこに教育的価値を見出し、ソプラノ、アルト、テナーを日本に持ち帰りました。

運指が簡単な代わりに音程の悪いジャーマン式リコーダーを使っているのは世界でも日本くらいのもので、この楽器がナチスに政治利用された経緯もあり、ドイツ人は「ジャーマン式」と言われることを嫌っているという話も…。

リコーダーには小学校で扱いやすい長所があるという。
「リコーダーは持ち運びをしやすいこと、丈夫なこと、安いことなどが利点としてあるかと思います。口をつけて演奏する楽器なので、どうしても1人ひとつ持つわけですから、個人で持ちやすい方がいいですよね」

教育楽器の条件としては、小学校低学年の児童の小さな手でも取り回しが楽で安全に扱えること、教科書に載っている簡単な曲が演奏できること、合奏が可能であること、価格が高すぎず調達も容易であること、壊れにくくメンテナンス(湿気対策など)も簡単であること、などがある。

余談ですが、ハ長調全音階のみを出す場合には「ジャーマン式」のほうがカンタンなのですが、半音や調の違う音階、高音を出そうとすると、「バロック式」のほうが優れているそうで、一部の小学校ではバロック式を採用しているところもあるそうです。

多くの方は、小学校ではジャーマン式の「ソプラノリコーダー」、中学校ではバロック式の「アルトリコーダー」を習ってきたのではないでしょうか。お気に入り詳細を見る

ちなみにリコーダーはもともと「小鳥に歌を教えるための道具」だったと言われている。
12世紀ごろのヨーロッパには、捕まえた小鳥たちを集めて、美しいさえずりで人々を楽しませる芸人が人気だったという。そんな彼らが、小鳥たちに上手く歌うよう教えてた道具がリコーダーだったんだとか。

当時は「record=さえずり」って意味があって、リコーダーと呼ばれるようになったのだそうです。お気に入り詳細を見る

すべての管楽器の原型といわれるリコーダー。愛らしい音色は子どもたちの情操教育適しているため、世界中で音楽教育に積極的に採用されています。

アルトリコーダーは、日本のみならずヨーロッパやアメリカなどでも教育に適した楽器として普及しているようです。

プロのリコーダー演奏を聴いてみましょう

幼少時よりその才覚を表した天才ルーシー・ホルシュ。
とてもリコーダーとは思えない表現力に驚きます。

デンマーク出身の女性リコーダー奏者、ミカラ・ペトリの演奏。
古楽器テオルボの伴奏も素敵です。

PerKeltという名のリコーダーとギターのデュオ。

南アフリカ生まれ、ミュンヘンとフランクフルト大学でリコーダーを学んだシュテファン・テミングによる演奏。

1995年、スロバキア生まれの可憐なリコーダー奏者。

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