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オーストラリアに乱立する謎の“国家”と愛すべき国王たち

オーストラリア国内には30もの「独立国家」があるのだそうです。政治への不満、啓蒙活動、趣味…独立の動機は様々ながら、どの国家の成り立ちも興味深いものがあります。

更新日: 2016年03月13日

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オーストラリアには多くの “国家” がある

なんのこっちゃ…!?

オーストラリアには30を超えるミクロネーションが存在するそうです。

ミクロネーションとは、主要な国際機関に承認されていない「独立国家」です。

ミクロネーションとは、一つの独立国家と住民が主張しているが、世界の主要な国際機関や、国から認められない集団を意味します。

なんとオーストラリアには、このミクロネーションが30あまりも存在しているようです。

「勝手に独立して国を作ってしまう」なんてことは、日本では考えられないことですが、オーストラリアでは独立国家が建国されることはしばしばあるようで、行政も建国に寛容なようです。

オーストラリアにはどんな“独立国家”があるのか、調べてみました。

自宅前に道路が作られなかったことに激怒し独立した『ワイ公国』

ワイ公国のポール公。
芸術家でもあり、自ら国の紋章や国歌もつくった。

地元自治体に道路の敷設を申請したが自宅前に道路が敷設されなかったことに激怒したポール・テルプラットは、2004年11月15日にモスマン市に独立を宣言した。モスマン市長によって正式に受理され、ワイ公国が樹立された。

独立したのはポール公とその妻、息子1人、娘2人の家族計5人。
首都はワイ(ポール公の敷地全体)。
地元であるモスマン市(シドニー郊外の地方自治体)からは正式に認可されており、両者は同盟関係にある。

「すべての家に舗装道路というスローガンは、モスマン市民すべての家ではなかったのか……私は深い絶望に沈んでいました。長年暮らし、親しみそして愛してきたこのモスマン市の一員として、私と私の愛する家族たちは含まれていなかったのか、と」

〜ワイ公国 について、ポール・デルプラット

面積は20ヘクタールほどで、建造物は自宅とガレージ、物置と井戸そしてかつて子どもたちのために手作りした遊具(ブランコ、シーソー、鉄棒、ジャングルジム。残念ながら遊具基準法は満たしていない)そして小鳥たちの巣箱と水飲み代、餌場(これらも手作りしたもの)だけである。

最大の特長は、「エレベーターがあること」なのだそうです。

独立した記念すべき11月15日は、「ワイの日(ワイデイ)」として祝日となっています。

ちなみに国名の「ワイ(Wy)」とは、アボリジニの言葉で「私が」を意味するとのこと。

シドニーで芸術学校を経営しているポール大公(本名:ポール・デルプラット氏)は「王国を名乗るのはおそれおおいと思ったから、公国にしたんだ」と語る。

ポール公は芸術家でもあり、シドニーで芸術学校を経営しているそうです。

ワイ公国は活発に広報活動も行っており、「ワイ公国」という名称は商標登録されています。この活動が認められたためか、大衆文化にもワイ公国は浸透。マンガ『Axis powers ヘタリア』には、「ワイ公国」を擬人化したキャラクターが登場しており、歌手のドク・ニーソンはワイ公国のためにオリジナル曲を製作しました。

国家を擬人化したアニメで知られる『Axis powers ヘタリア』では、ワイ公国は『ワイちゃん』として擬人化されており、芸術に造形が深い国王だからだろうか、同国はこれを公認している。

ポール公自ら、この「ワイちゃん」を描いた絵も存在している。

自由すぎるオッサンが趣味で皇帝になった『アトランティウム帝国』

アトランティウム皇帝、ジョージ・クルクシャンク。
趣味で皇帝になった者だ。

アトランティウムのナショナルカラーは青・黄・オレンジ、紋章もあり、プロバンス・オブ・オーロラ(Province of Aurora)という首都まである――この首都とはその実、地方にある小さな土地で、ジョージとその「忠臣」たちが銅像やモニュメントを建てている。

オーストラリアにあるアトランティウム帝国のジョージ・クルクシャンク(George Cruickshank)皇帝は、電気も水道も通っていない王宮で暮らしている。

王国内には、人間よりカンガルーの方が数が多い。昼間から優雅にシャンパンを楽しむジョージ皇帝だが、安い銘柄のシャンパンが好みである。

アトランティウム帝国が発行しているコイン。
肖像は実物より幾分りりしいようだ。

アトランティウム帝国には、国旗、紋章、郵便局、切手、独自通貨がある。同帝国は、政治理論の実践の場であり、ある種のユートピアである。あるいは、素晴らしきパフォーミングアートという言い方もできるであろう。

皇帝ジョージは「両親はね、わたしが15歳の時に『世の中のあり方が気に入らなければ、自分でどうにかしなさい』と言ったんだ」と語る。
「たぶん、政治の世界に入れとかそういうことを言いたかったんだろう。でも実際にわたしが始めたのは2人のいとこと一緒に、アトランティウム帝国を興すことだった」

なんか自由でいいなぁ…w

同性愛者の楽園『ゲイ・アンド・レズビアン王国』

グレートバリアリーフの無人島に建国されたゲイ・アンド・レズビアン王国と、その国旗。

同性結婚を拒否されたオーストラリアのゲイの権利擁護団体がコーラルシー諸島のケート島に設立した。

2004年、オーストラリア政府の示した同性結婚の承認拒否を機に、コーラルシー諸島のケート島に建国。上陸に使った船は「ゲイフラワー号」という。

放置されていた気象観測所を「没収」して新王国の郵便局とし、独自のコインや切手を販売して「財政」の足しにしている。

王国は独創性の注目を集める目的で、2006年7月に最初の切手を発行した。今はなき王国のウェブサイトでは観光や釣りの案内、切手の販売などが行われ、これらは王国唯一の経済的活動であった。

イスラエルの帰還法と同様に、ゲイやレズビアンであれば、王国の市民権は直ちに付与され、永住権を得ることができる。

長年独立を保ってきた成功例『ハット・リバー公国』

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