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絵本作家の井上洋介さんが死去…その魅力溢れる作風を振り返る

「くまの子ウーフ」の挿絵で知られる絵本作家の井上洋介さんが死去しました。同作は現在でも極めて高い表を受けている児童文学ですが、作品のイメージを広げるにあたり、井上さんの絵は大きな役割を果たしたとされています。自身のオリジナル作品も含め、数多くの作品を世に送り出した井上さん。その一部を紹介します。

更新日: 2016年02月05日

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「くまの子ウーフ」で知られる井上洋介さんが死去

絵本作家の井上洋介さんが、胃がんのため自宅で死去したとの報道がありました。

「くまの子ウーフ」の挿絵で知られる井上さんですが、自身のオリジナル絵本作品も含め、数多くの作品を世に送り出しています。『まがればまがりみち』『あじのひらき』など、魅力的な作品ばかりですが、その根底にあるテーマ"不条理"だといわれます。戦争中に少年時代を送り、無念の表情を浮かべて死んでいく人間を目にしてきた井上さんは、そんな不条理に晒される人間の姿を作品を通して表現しようとしてきました。

生前には子どもに「哄笑してもらえるような笑いを作りたい」と語っていた井上さん。その作品のいくつかをまとめてみました。

「くまの子ウーフ」シリーズの絵などで知られた絵本作家の井上洋介さんが、胃がんのため自宅で死去

数々のイラストを世に送り出してきた

東京都出身。少年時代は軍国一色に染まっており、家の美術雑誌を眺めることが唯一の楽しみであったという。1965年第11回文藝春秋漫画賞、第4回東京イラストレーターズ・クラブ賞受賞。


画集に『木版東京百画府』(京都書院)、『電車画府』(パルコ出版)など。

絵本に『まがればまがりみち』『あじのひらき』『でんしゃえほん』『あなぼこえほん』『ぼうし』『ぶらぶらどうぶつえん』『わっ』『ブクブクブー』『ちょうつがいのえほん』『やまのばんさんかい』『ぐるりかぜ』など多数

自由奔放なクマの子どもが躍動する一連の「くまの子ウーフ」シリーズの挿絵で広く知られたほか、絵本や漫画を数多く手掛けた

「月夜のじどうしゃ」で講談社出版文化賞絵本賞、「でんしゃえほん」で日本絵本賞大賞

「くまの子ウーフ」の挿絵は最も有名な作品のひとつである

『ちびっこカムのぼうけん』(理論社、1961)で高い評価を得た神沢利子の代表作の1つである。その挿絵を担当したのが井上氏だ。

『くまの子ウーフ』(くまのこウーフ)は、神沢利子・作、井上洋介・絵による児童文学作品

擬人化された動物たちが登場する作品で、主人公である子熊のウーフが日々を過ごすうちにわきあがる疑問に自分なりの答えを見つけていく物語

ウーフは自由奔放で実に「子どもらしい」キャラクターであるが、その問いは自分は何者か、何から出来ているのか、いのちの価値など哲学的なテーマとなっている

「空想をより豊かに拡大させていくために、いつもその空想の展開のバネとなる、まったく具体的な現実を仕掛けとして用意している」

中川正文

1969年の刊行以来、世代を超えて読み継がれてきた傑作である

「くまの子ウーフ」は、1969年の刊行以来、子どもから大人まで幅広い層の読者の共感を集め、世代を超えて読み継がれてきました

遊ぶことが大好き。食べることが大好き。そして、考えることが大好きなくまの子ウーフ。ウーフの目で見つめ直すと、世界がくっきりと鮮やかに見えてきます

井上洋介の独特の挿絵が、みごとに作品のイメージを広げる役割を担っている童話集でもある

子どもは子どもなりに、大人は大人として楽しみ、満足できる、人間の根源的な問いを真正面から描いた数少ない幼年文学である。

作品に共通するテーマとして「ナンセンス」を掲げていた

東京都出身。「毎日が空襲で、どんどん人が死んでいく」戦争のさなかに少年時代を送った。楽しみだったのは、家にある美術雑誌をめくる時間だ

ジャンルは横断しても、テーマは一貫している。それは、戦争の悲惨な記憶、そして不条理にさらされる人間の姿。

一九四五年三月十日の東京大空襲の日、焼け出され、行く当てもなく行列をつくって歩く人たちを見た。「爆弾って落ちるとき、いやーな音を立てるんだ。落ちた後は、でっかい穴が空いてね」

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