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ダンスミュージックの歴史を変えた奇跡の6秒間 “アーメンブレイク”

1969年、The Winstonsというソウル/ファンクバンドが生み出したある曲における、たった6秒間の間奏が、その後1980年代後半以降の音楽の歴史を変えてしまいました。このまとめは、その6秒間━━ 通称 “アーメンブレイク” と呼ばれる奇跡のドラムソロに関する雑学です。

更新日: 2016年04月27日

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わずか「6秒間」がダンスミュージックの歴史を変えた

誰もが一度は聴いたことがあるであろう、超有名なドラムブレイク━━
それが、通称「アーメンブレイク」

The Winstonsの “Amen, Brother” という曲の間奏から取られたブレイクビーツ、通称「アーメンブレイク」は数あるブレイクビーツの中でも最も有名なものだ。

「アーメン・ブラザー」という1969年の楽曲の6秒間のドラムソロによる間奏が、後に音楽の歴史を変えたと言われています。

ウィンストンズ『アーメン・ブラザー』
レコードのB面に収められたこの曲の1:26~1:33は、後に「アーメンブレイク」としてあらゆる楽曲に利用され、音楽の歴史を変えることとなる。

「アーメン・ブレイク」という名前の由来は、ウィンストンズ The Winstons というアメリカのファンク/ソウルバンドが1969年に録音した<Amen Brother>という曲に出てくるからで、次の1'26"~1'33"がその有名なブレイク(間奏部のドラムソロ)の部分。

1分26秒からの強烈なブレイクは恐らく歴史上最も有名な6秒間です。

歴史を変えたドラムソロ、通称「アーメンブレイク」

アーメンブレイクのドラム譜。

The Winstonsにより録音された、世界で最も多くサンプリングされているドラムブレイク

オンライン・サンプリング・ディクショナリー「Whosampled」によるとなんと1000曲上もの曲にサンプリングされたようで、またそのドラムのリズムパターンは「アーメン・ブレイク」とも呼ばれウィキペディアで個別の項目が作られるほど、ヒップホップのみならずさまざまなジャンルに多大な影響を及ぼしたブレイクビーツなのです。

80年代後半のヒップホップを始め、様々なエレクトロニック・ミュージックで広く使われ、ジャングルとドラム&ベースはこの6秒程度のブレイクから発生したジャンルである。

もしこの6秒足らずのドラムブレイクがなかったら、後のドラムンベースもジャングルも生まれなかったと言ってもいいほど重要なものだ。

もしもこの4小節、時間にしてわずか6秒間がなければ、今日のダンスミュージックはまったく違うものになっていたかもしれません。

ジャングル、ブレイクコア、ドラムンベース、ハウス、トランス、ソウル、ファンク、ロックまでその影響力は絶大。

アーメンブレイクを通常、スロー、ファーストの異なる速度で再生してみた。

アーメンブレイクはドラマーにとっては必須のスキルだ。
練習用の動画も広く出回っている。

アーメンブレイクの歴史

アーメンブレイクが気持ちいいのは、“黄金律”でできているから、という説も。

長い眠りの後、これはサンプリングされ、1980年代後半から、Hip-Hopにおいて、ただ速度を遅くしてループさせるだけの手法で、幾つもの曲に利用されている。

最初にAmen Breakを(今のミュージシャンがやっているように)スライス・再プログラムしてリズムを組み直して使ったのは、2 Live Crewの1987年の曲「Feel Alright Y'all」が最初で、これに続くのがMantronix「King of the Beats」だそうです。

アーメンブレイクを最初にサンプリングし利用したといわれている楽曲。1987年。

緊張感を煽るようなサイレンに導かれるのは、おなじみのアーメン・ブレイク。

1988年。アーメンブレイクの速度を落としてビートに利用した。

アーメンブレイクの再生速度を上げたものビートに使ったドラムンベースが生まれたり、それをスネアやハイハットなど単音ごとに切り刻みリズムを並べ替えられたブレイクコアなどがある。

このブレイクを通じて、ただループして使うのではなくて、細かいフレーズに細切れにして再構成するというテクニックが発明され、ジャングル~ドラムベースと呼ばれる音楽が生まれることになる。

1990年代になるとドラムをそのままサンプリングするのではなく、細切れのフレーズにして再構築するブレイクビーツの技術が導入されるようになります。

アーメンブレイクをBPMを速くして再構築した、最も有名な例。

アーメンブレイクをジャジーに再構築したこの楽曲は、ドラムンベースの初期の完成型と言われている。

一方、アーメンブレイクを生んだ当事者たちは

だが、ザ・ウィンストンズのリード・ヴォーカリスト/サックス奏者であり、この楽曲の制作者であるリチャードLスペンサーは、これまでまったくロイヤリティを受け取ってきていない。

まだサンプリングに関する現在のような著作権の法律が制定される以前に多数サンプリングされていたことと、出訴期限が過ぎていたため、1996年にこの事実を知った彼はどうすることも出来なかったのだという。

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