1. まとめトップ
  2. エンタメ・カルチャー

20万円の限定盤が話題!JAZZ名盤『ワルツフォーデビイ』の魅力

ジャズ史上最高の名盤と言われるビル・エヴァンス『Waltz for Debby』。NYヴィレッジ・ヴァンガードでの奇跡の録音が、クリスタルディスクになって蘇ります。録音後55年と時を経てもいまだ愛されるこのアルバムの魅力とは?

更新日: 2016年07月22日

91 お気に入り 16271 view
お気に入り追加

名盤『ワルツ・フォー・デビイ』の限定版クリスタルディスク発売へ

録音55周年を記念して限定盤クリスタルディスクが発売された、ビル・エヴァンスのアルバム『ワルツ・フォー・デビイ』

お値段なんと20万円!!

ジャズの名盤『ワルツ・フォー・デビイ』の録音55周年、ゴールドディスク認定を記念し、2016年9月28日に初のクリスタル・ディスクでのリリースが決定した。

ピアニストのビル・エヴァンスのアルバム『ワルツフォーデビイ(Waltz for Debby)』のクリスタル・ディスク版が発売となるようです。

今年が録音55周年。55年間、世代を超えて愛されてきた日本で最も売れているジャズの名盤『ワルツ・フォー・デビイ』が初のクリスタル・ディスク化。

■ 米国オリジナル・アナログ・マスターを基にした2013年最新DSDマスターを使用。
■ 同じマスター音源を使用した100% Pure LP、SHM-CDも比較試聴用に収録。(今回のマスターを使用した100% Pure LP、 SHM-CDはこちらが初で唯一)
■ 完全生産限定販売
■ LPボックス仕様予定

素材として物理特性的に最適とされる“ガラス”を使用し高度な技術で究極のCDを実現した「クリスタルディスク」。

CD(コンパクト・ディスク)として最適な素材を利用しており、最高の音質を楽しめるのだそうです。

クリスタル・ディスクは、ディスクの基盤として、ポリカーボネイト(プラスチック)の代わりに光学用ガラスを用いたCDで音楽信号のピットを形成するために、液状の樹脂を用いた紫外線硬化方式を採用し、従来製法よりも高精密なピット転写を実現。透過性、複屈折、入射光や反射光の歪みが少ない光学性能を誇り、傷や割れにも強く、温度、湿度による経時変化がほぼないという。

このために20万円を出せるか、というと価値観は人それぞれだと思いますが、録音から半世紀を経過している音楽作品が今もこれだけ話題になっているという事実が凄いですよね。

ジャズ史上屈指の名盤『ワルツ・フォー・デビイ』とは?

女性の横顔をあしらったこの美しいジャケットが目印、ビル・エヴァンスの名盤『Waltz for Debby』

ワルツ・フォー・デビイ(Waltz for Debby)とは、ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスが、1961年にヴィレッジ・ヴァンガードで行ったライブを収録したアルバム。

2016年4月に日本レコード協会(RIAJ)のゴールドディスクに認定され、LP時代からの売上枚数を換算すると日本での売上枚数は、およそ50万枚という日本で最も売れているジャズ・アルバム。

ジャズ界で最も人気の高いピアニストの一人、ビル・エヴァンス(当時31歳)が兄でピアニストでもあったハリーの愛娘デビイに捧げた可憐なタイトル曲をはじめ、知的な美しさあふれる永遠のピアノ・トリオ名盤。

Bill Evans
1929年8月16日 - 1980年9月15日
アメリカ合衆国のジャズピアニスト。

1961年6月、ライヴハウス「ヴィレッジ・ヴァンガード」でスコット・ラファロ(ベース)、ポール・モチアン(ドラムス)と演奏をし、後に『ワルツ・フォー・デビイ』としてレコードがリリースされた。

この作品は1961年6月25日(日)、ヴィレッジ・バンガードでライブ録音された。午後2セット、夜3セット、合計5セットを行い、そこからピックアップされた曲が『Waltz For Debby』と『Sunday at the Village Vanguard』 の2枚のCDにまとめられている。

この日に録音された音源は『Waltz for Debby』の他に、『Sunday at the Village Vanguard』というアルバムもリリースされています。
『Sunday at the Village Vanguard』は、この日の演奏の中でベーシストのスコット・ラファロ(このライヴの直後に事故死)のプレイが際立っている楽曲をまとめた音源となっています。

ジャンルを問わずに音楽の愛する者なら必ず行き着くであろうビルエバンズの世界。この作品はJAZZの世界を越えて現代音楽史に残る名盤。

ユニバーサルミュージックが2014年10月から「期間限定」で発売している『ジャズの100枚。』シリーズのトータル・セールス(出荷枚数)が100万枚の大台を突破。その中での最高の売り上げが、圧倒的な強さでビル・エヴァンス「ワルツ・フォー・デビイ」だったことが発表された。

『ワルツ・フォー・デビイ』は、日本で最も売れたジャズの作品とされています。

『ワルツ・フォー・デビィ』が今も人々の心を魅了する理由

『Waltz for Debby』の演奏が行われたニューヨークの老舗ジャズクラブ、ヴィレッジヴァンガード。

この店名は日本の某雑貨・書店屋にも引用されました。

オープニングの数音をほんの少し耳にしただけで、ある種の陶酔感に包まれる。あぁ…なんと心地良いのだろう。

最初の「マイ・フーリッシュ・ハート」が鳴り出した瞬間ぼうっとしてしまった。なんて甘美なメロディなんだろう。それまで聴いていたピアニスト達とは全く違った弾き方、ジャズ初心者の僕には本当に聴きやすく美しいピアノだった。

アルバムの1曲目はジャズのスタンダード曲「My Foolish Heart」。
静かに奏でられるその音楽は限りなく美しく、「ピアノの最初の1音だけで涙を流せる」とも言われています。

表題曲、ワルツ・フォー・デビイ。姪デビイに捧げた、ビル・エヴァンスの自作曲です。
CMなどにも採用されているので、ジャズに馴染みがなくても聴き覚えがあるかもしれません。

Scott LaFaroのベースもPaul Motianのドラムスも単なる伴奏ではなくて、それぞれに「歌っている」んです

それまで、ジャズのピアノトリオにおいてベースとドラムスは単にリズムをキープし、伴奏に徹するスタイルでした。
その慣習を、ビル・エヴァンスのトリオは打ち破ったのです。

この頃のビル・エバンスはまだ無名で、歴史的瞬間に居合わせたことを実感していない観客のまばらな拍手や、ゆるーいおしゃべり、笑い声、キャシャー、グラスの鳴る音などが曲の合間に聞いてとれる。普通では考えられないこれらの音がこのアルバムのライブ感を増している。

演奏の素晴らしさはもちろん、曲中に時折聞こえるグラスの音や観客の咳払い、笑い声、おしゃべりなどが、この上なく臨場感を演出しています。

ニューヨークのJAZZクラブ、ビレッジ・バンガードは地下鉄の近くあったことから地下鉄音が一緒に録音されていることでも有名です。この、地下鉄音が聞こえるかどうかで再生装置の低音域の再生能力の指針にもなっています。

数曲で近くを走る地下鉄の音を聴くことができます。
しかし圧縮された音源やオーディオシステムによってはこの音を聴くことができず、音源や再生装置の良し悪しを決定するひとつの指標になっています。

悲しいことに、このライブ録音の直後にベースのScott LaFaroが自動車事故で死亡してしまい、黄金トリオはその幕を閉じることになる。

そして『ワルツ・フォー・デビイ』が史上最高の名盤と言われる最後の理由…
それは、この録音からわずか11日後にベーシストのスコット・ラファロが交通事故で死去してしまい、文字どおり最後の「伝説のライヴ」になったということもあるのでしょう。

ビル・エヴァンス。

知的な外見からは想像できませんが、生涯に渡って麻薬中毒者でした。

1963年のヴィレッジ・ヴァンガードでの演奏の際には、右手の神経にヘロインの注射を刺したことから右手がまったく使えず、左手一本で演奏をこなすという事件も。

死因も薬物乱用に起因する肝硬変ならびに出血性潰瘍による失血性ショック死とされています。

その独特なサウンドを生み出した彼の繊細な神経はあまりに脆く、暗い影に覆われがちだった人生の重さに耐えることができませんでした。
しかし、その悲劇的な人生から生まれた美しいメロディーは、黒人音楽として発展してきたジャズ史の中で、数少ない白人天才アーティストの作品としてひときわ異彩を放っています。

「ワルツ・フォー・デビー」というライブ・アルバムは、狂気の沙汰です。
でも、その狂気を、音楽として伝えることが出来た、そこが凄いのだと、個人的には思います。

ビル・エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビイ』というアルバムには、ビル・エヴァンスというひとりの人間・ひとりのジャズピアニストの生き様が凝縮されているのです。

ワルツ・フォー・デビイを愛する、みんなの声

Bill EvansのWaltz For Debby これはみんな聞いたことあると思う。初めて聴いたときはお洒落とはこのことを言うのか!なんて感動した。 pic.twitter.com/lMmV0kP72f

1 2





質を大事に、自分なりの視点でまとめを発信していきます。

【得意分野】
IT
スマートフォン
音楽
雑学
子育て
レッサーパンダ

よろしくお願いいたします!



  • 話題の動画をまとめよう