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TPPのもう1つの視点 〜環境問題とTPP

TPPにはたくさんの論点があります。

更新日: 2011年10月26日

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fever7777さん

地球への負荷の問題

政府はTPPを推し進める方針のように見うけられますが、環境問題と日本の農業を守る立場からして問題があるように思われます。
環境問題からみると輸送が無駄なエネルギーを消費することが最大の難点です。輸送に関しては国内のゴミを含めた物流でもいえることですが、運搬するものが水と空気を含んでいることが地球全体の物流とそのエネルギー消費を考えたときに問題となってきます。
地球に負荷をかけてまでTPPを推し進める必要はあるのでしょうか。一部の利益のためでしかないように思えます。

農林水産省農林水産政策研究所の中田哲也政策研究調整官(当時)の2001年の試算によると、日本のフード・マイレージは、総量では世界中で群を抜いて大きく、国民一人当たりでも一位となっている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/フードマイレージ

生産地と消費地が遠くなると(フードマイレージが大きくなると)輸送にかかわるエネルギーがより多く必要になり、地球環境に大きな負荷を掛けることになる

農耕放棄による自然環境の破壊の問題

とりわけ大切なのは耕地面積の小さな里山です。里山の森の殆どは手入れする人たちが減り、荒れ放題になっています。人口は高齢化し、田畑の維持も難しくなってきている。里山はいま瀕死の悲鳴を挙げています。彼らが気の毒だというだけではありません。里山は都市と田園のバランスを保つ上で、きわめて大切な役割を担っているのです。

農家が作物をつくることは、洪水による土壌の浸食防止や水質保全、大気の浄化などにも寄与しています。農業をやめる人が増えれば自然破壊がどんどんすすみます。

生態系の問題

TPPは、日本の生物多様性戦略とも矛盾している。日本では、里地・里山のように人間の働きかけとの相互作用によって成立してきた自然(二次的自然)に高い生物多様性が認められている。しかし、過疎・高齢化の進展などによって、耕作放棄地や、管理が不十分な水路やため池などが増加している。これは、農山漁村の生物多様性の衰退だけではなく、獣害や病虫害の発生のように、農山漁村の生活環境の悪化にもつながっている。

カナダでは、GMO(Genetically Modified Organism)植物の種が風で飛んできて、自分の畑のほとんどが知らない間にGMO植物になってしまった、というケースがあります。
アメリカの特許保持者に、支払いを命ぜられ現在も法廷で戦っているとのことです。

生態系が失われると貧困層ほど打撃を受け、何の対策も取らなければ世界の損失は最大で年4.5兆ドル(約370兆円)にも−。生態系の経済価値を示すことで国や企業、市民らの持続可能な利用を促そうと、国連環境計画(UNEP)が「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」の最終報告書をまとめ、名古屋市での生物多様性会議で20日発表した。

環境破壊による地元負担の問題

TPPの議論の多くは、GDPのように国全体の利益を尺度として議論されることが多い。しかし、こうした議論は、地域環境が荒廃することによる痛みをほとんど受けることのない人々の間で行われている。そして、農山漁村に住む地域住民がTPPのツケを一方的に引き受けるという構造が生まれかねない。

農産物に対する、規制当局のリスク管理は、金融商品に対するリスク管理よりさらに穴だらけであり、もとより、人間が自然に手を加えることによる長期的な影響を知ることは、仮に善意で対応したとしても、人類の英知を超えているものなのでしょう。

遺伝子組換え食品の輸入の問題

TPPと生物多様性条約との関係で問題となるのは、遺伝子組み換え生物(LMO: Living Modified Organism、GMOとほぼ同義)の取扱いである。LMO貿易の拡大は、LMOと在来品種との交雑、LMOの野外への拡散、「スーパー害虫」の登場など、様々な環境問題につながりうる。

「ホタルの遺伝子を入れたトルコキキョウ、ヒラメの遺伝子を入れたイチゴやトマト、クモの遺伝子を入れたヤギ、ヒトの遺伝子をいれたコメなどなんでもありの世界」になってきているとのこと。。。

GMOはいま、世界中の農地を占領しつつある。1996年には170万㌶だった作付け面積は2002年には5,870万㌶と広がった。米国ではダイズの作付け面積の81%、トウモロコシの40%がGMOになった。

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