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新興国市場を考える!ポストBRICsはどこだ?まとめ

BRICsの次に成長するのはどの国&エリアなのか! いろいろ候補があって、よく分からなくなって来たので、まとめてみました。

更新日: 2015年04月11日

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keitoyodaさん

世界最速で少子高齢化が進み、そして、内需拡大も見込めず、日本マーケットはシュリンクし続けているから、日本企業は存続を掛けて海外マーケットに打って出ざるをえない。

最近、そういう話題が非常に増えていますし、確かに新聞や雑誌を見ても、グローバル、グローバルの大合唱です。もちろん、ひと言で「グローバル」と言っても、それは海外拠点を作ることなのか、海外に統括機能を移すことなのか、海外売上比率を上げることなのか、あるいは海外調達比率を上げることなのか、それとも、外国人を採用することなのか、それは各社異なるでしょう。

しかし、どういうグローバル化をするにしても、多くの企業から聞くのは、「伸びている」あるいは「今度伸びるであろう」新興国市場をどう取り込むか?どう活用するか?いう点です。

では、新興国市場とはどこを指すのでしょうか?

新興国と言えば、ブラジル、ロシア、インド、中国4カ国の頭文字を取ったBRICsが有名ですが、今やBRICsではなく、ポストBRICsだと言われています。

そこで、今回はポストBRICsはどこなのか?というテーマでまとめてみます。

まずはBRICsについて復習!

BRICsとは、B(ブラジル)・R(ロシア)・I(インド)・C(チャイナ=中国)の4カ国を表します(最後のsは英語で複数形を表すs)。現在の発展途上国の中で、21世紀に大きな経済成長が見込まれるのが、ブラジル・ロシア・インド・中国の4カ国だと、米国の証券会社「ゴールドマンサックス」が名付けたのが語源となっています。BRICs諸国には

・国土が広大で、天然資源が豊富である
・人口が多く、若い労働力が豊富にある
・労働力単価が安く、低コストで製品を生産できる
・人口が多いので、市場としても有望である

などの、経済発展が見込まれる理由の共通項があります。そして経済成長のスタイルを細かく分析してみると、BRICs4カ国は2つのタイプに分けられます。

ひとつは生産力(労働力)を武器にする中国とインドです。既に日本でも「made in China」の製品が溢れ返っている事からも分かるように、中国は安い労働力を武器に、日本やアメリカ等の先進国の工業製品の生産を請け負い「世界の工場」と呼ばれるまでになりました。そして、中国と似た経済発展を遂げつつあるのが、やはり労働力が安価で豊富なインドです。この二カ国は、先進国の生産工場としての機能を満たす事で、近年の高度成長を成し得ているのです。

対照的にロシアとブラジルは、この二カ国と全く異なるスタイルで経済成長を続けています。ロシアは原油(石油)や天然ガスの生産高が世界一で、ブラジルも鉄鉱石の輸出量が世界一を誇っているなど、豊富な天然資源の輸出が、高度成長を支えています。特に近年は、原油を筆頭に資源商品の市場価格が高騰の一途を辿っており、当面はその傾向が続くと見られています。ロシアとブラジルは、当分の間は資源商品の輸出によって潤うだろうと予測されています。

出典:BRICs辞典
http://www.brics-jp.com/brics/index.html

米国の証券会社「ゴールドマンサックス」が名付けたのが語源

BRICsの4ヶ国には「経済発展が見込まれる共通の理由」がありますが、経済成長のスタイルは2つのタイプに分かれるようです。

N-11(ネクストイレブン)

ネクストイレブンはBRICsの名付け親でもあるアメリカの投資会社ゴールドマンサックス社が、2007年の経済予測レポートの中で報告した「BRICsの次に成長してくる新興国11ヶ国」の名称のこと。

11カ国とは、ベトナム、フィリピン、インドネシア、韓国、パキスタン、バングラデシュ、イラン、ナイジェリア、エジプト、トルコ、メキシコです。

BRICsの高い成長性は、既に世界中の投資家には周知の事実であり、投資対象としての妙味は既に薄れていると見る専門家も多いようです。確かに中国では、すでに外資系のファンドが過剰なまでに投資しており、北京や上海では土地バブルが起こるなど、加熱しすぎているきらいがあります。またロシアは、原油や天然ガスなどの資源高がもたらしている好景気に乗っているだけであり、資源価格の変動に左右される脆弱さを多分に含んでいます。

そこで、まだ世界の投資マネーが集まっていないで、しかも今後健全な経済成長が期待できる国家として、ネクストイレブンの国々が挙げられたのです。最近では日本でもベトナム株ブームが起こりつつありますし、人口が1億人を超えるパキスタン(1億5800万人)、インドネシア(2億2300万人)、バングラデシュ(1億4200万人)、ナイジェリア(1億3200万人)、メキシコ(1億700万人)などは、市場としても非常に魅力的だといえます。
【※人口は2005年度統計】

出典:BRICs辞典
http://www.brics-jp.com/brics/next11.html

VISTA

VISTAとは、BRICsに続く新興成長国グループとしてエコノミストの門倉貴史氏(※)が提唱している略語。ベトナム(Vietnam)、インドネシア(Indonesia)、南アフリカ(South Africa)、トルコ(Turkey)、アルゼンチン(Argentina)の5カ国が対象国です。

BRICsに次ぐ新興国としてゴールドマンサックス社が提唱した「ネクストイレブン」がありますが、バングラデシュやパキスタンなどの最貧国が混ざっていることや、BRICs並みの高成長が見込まれる南アフリカが含まれていないことなど、かなり無理のある選出でした。その為、独自にネクストイレブンに変わる造語を発表する団体・エコノミストらも多く、門倉貴史氏のVISTAもそのひとつです。

ベトナムとインドネシアとトルコの3カ国はネクストイレブンにも選ばれていましたが、VISTAの特徴は南アフリカとアルゼンチンが対象国となっていることです。南アフリカはネクストイレブンの項でも述べているように、高成長が期待でき、かつ日本でも比較的簡単に株や債権に投資できる国家です。

ところがアルゼンチンは、2001年にデフォルト(債務不履行:国債などの償還及び利払いが不能になること)に陥った経歴のある国で、現在も経済状態は決して良くありません。

しかしアルゼンチンは肥沃で広大な国土を持つうえに、石油や天然ガスなどの天然資源が豊富で、食料的にもエネルギー的にも、ほぼ自給自足が可能である強みがあります。目下の課題である、通貨=アルゼンチンペソの安定化が図れれば、高度成長に入ってもおかしくないだけのポテンシャルは秘めています。

出典:BRICs辞典
http://www.brics-jp.com/brics/vista.html

※門倉貴史氏
門倉貴史のBRICs経済研究所
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kadokura/

VIP

ゴールドマン・サックスがBRICsを提唱したのが2001年11月からちょうど10年が経ち、日経ビジネスが「ポストBRICs」の有力候補として取り上げたのが、ベトナム、インドネシア、フィリピンの頭文字をつないだ「VIP」です。

「要人」を意味する「VIP(Very Important Person)」に引っかけているわけですが、日本にとってはこの3カ国はいずれも「Very Important Partner(極めて重要なパートナー)」になる可能性を秘めています。

VIPの国民は一般的に親日的です。時々、反日デモが発生する中国や、領土問題を抱えるロシアのような政治的リスクは少なく、「親しい隣人関係」を結びやすい国々だと言えます。

20~30年先を見据えた経済成長率や人口増加率のVIP平均は、BRICsの平均を凌駕しそうです。世帯当たりの可処分所得が5000ドル(約39万円)を超える中間層は、2020年にベトナムで5900万人、インドネシアで2億1700万人、フィリピンで7300万人に達する見込みです。BRICsの市場開拓に乗り遅れた日本企業にとっても、VIPではまだ巻き返しの余地が十分に残っています。VIPの中でも最も人口が多いインドネシアでは、その将来性を見込んでパナソニックやヤマハなどが市場開拓に力を入れています。

VIPは労働市場としての魅力も兼ね備えています。賃金が安いだけではありません。ベトナムの労働者は、「勤勉さが東南アジア随一」「手先が器用」などと言われています。単純作業にとどまらず、高い技能が求められる航空機産業などの進出が始まっています。

フィリピンでは国民の大半が英語を自在に操ることができます。その語学力を生かして、国民の1割に上る約1000万人が出稼ぎなどで海を渡っています。理工系大学も充実しており、毎年30万人の工学系人材を、26万人のIT(情報技術)系人材を輩出しています。「英語アレルギー」や「内向き志向」「理系離れ」が叫ばれる日本とは真逆の状況です。

VIPには日本に足りない労働者や消費者が豊富にいます。だからこそ、「極めて重要なパートナー」なのです。

出典:日経ビジネス「ポストBRICs、「VIP」経済圏」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20111114/290414/?rt=nocnt

CIVETS(シベッツ)

世界最大級の英系金融グループであるHSBCが唱えているのがCIVENTSです。

「CIVENTS」はコロンビア(Colombia)、インドネシア(Indonesia)、ベトナム(Vietnam)、エジプト(Egypt)、トルコ(Turkey)、南アフリカ(South Africa)の頭文字。ちなみにCivetはアフリカやアジアの熱帯地域に生息する、マングースに近い哺乳類。かつては香水の材料として乱獲され、シャネルの5番にも使われていた媚薬の原料です。

BRICsにも言えることですが、まず人口が多く、市場の拡大余地が大きい。そして、この6カ国に関しては特に若者の人口が多く、人口が増えており、潜在的な中間層が存在します。2030年には12億人まで膨らむとも予想される厚い中間層です。

出典:YUCASEE MEDIA「BRICsの次を狙うCIVETSの追い上げ」
http://media.yucasee.jp/posts/index/5881

VITAMIN

経営コンサルタント・経済評論家の大前研一さんが著書「お金の流れが変わった!―新興国が動かす世界経済の新ルール 」(PHP新書)の中で提唱しているポストBRICsが"VITAMIN"です。

VITAMINとはベトナム、インドネシア、タイ、トルコ、アルゼンチン、南アフリカ、メキシコ、イラン、イラク、ナイジェリアの頭文字を取ったもので、5000万以上の人口を抱え、且つ平均年齢が25~30歳前半で若い国。そして、低賃金でしかも優秀な頭脳を持つ労働力があります。

大前さんは著書のタイトルにもあるように、世界のお金がどこに流れているか?という視点でこれらの10ヶ国を取り上げていました。

ポストBRICsに必ず登場している国を要チェック!

ネクストイレブンでもVISTAでもVIPでも、その呼び方はどうでもいいのですが、今後グローバル化を進める日本企業にとって、「どの国を攻めるのが良いのだろう?」というヒントをもらえるという意味では、ポストBRICsとして取り上げられているこれらの国々は注目すべきかもしれません。

そして、ここで取り上げた5つの分け方の中で、その全てに登場している国、それがベトナムとインドネシアでした。

確かに、私自身、グローバル人材育成のための海外研修をコーディネートする際、企業と話していてよく出てくる国はベトナムとインドネシアです。あとは、インドなどもよく出てきます。

人口から読む次の40年の成長市場

2012年12月3日発売の週刊ダイヤモンドの特集は『人口を見れば世界が読める~次の40年の成長市場はここだ!』というものでした。

60年前には25億人でしかなかった世界の人口は今年ついに70億人を突破!!
日本はどんどん少子化が進んでいますが、世界的には人口はますます爆発しています。

そして、中でも中国とインドの伸びは顕著です。

人口が減少して経済が発展した国はありませんから、日本の経済成長を考えると先行きが暗くなりますが、経済成長率が高くなると出生率が低下して、少子高齢化が進むのはどの国も一緒です。
例えば、一人っ子政策を取っていた中国は今はまだいいとしても何年か後には高齢化にどう対応するかが迫られます。

つまり、人口が多い少ないも大切ですが、経済成長率を測る上では人口ピラミッド(年齢ごとの人口)がどうなっているかも非常に重要です!

そこで、今回週刊ダイヤモンドが作成していたのが、生産年齢人口(15~64歳)が増え続ける期間である人口ボーナス期(=経済成長を加速させやすい期間)が今後何年続くか?から測った今後40年間の「成長余力のある国」のチャートです。

そのチャートを見ると、現時点で高成長を続けるBRICsは、インドを除けば今後の成長余力が限られていることが分かります。(ちなみにロシアはすでに人口ボーナス期が終わっていて、中国はあと5年、ブラジルはあと10年)

インドは人口が多いだけでなく、今後30年は人口ボーナス期が続くとあります。(となると、企業としては、マーケットとしてインドを攻めなければらないということなんでしょうね。)

あと、このチャートから今後の有望国は南アフリカ、フィリピン、インドネシア!!
それに続いてメキシコとアルゼンチンも良さそうです。

出典:豊田圭一のブログ「次の40年の成長市場はここだ!」
http://ameblo.jp/keiichitoyoda/entry-11099149773.html

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