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【The Prodigy】 プロディジーのサンプリング元ネタまとめ

テクノの文脈で語られることの多いプロディジーであるが、そのサウンドはリーダーのリアム・ハウレットが所有するHipHop、レゲエ等のレコードからのサンプリングによって構築されている。初期にはサンプリング使用料により「売れば売るほど赤字になる」とも噂されたプロディジーのシングルとその元ネタを紹介。

更新日: 2016年04月28日

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eranさん

2016/04/28 すべての動画のリンク切れを修正

▼プロディジーのリーダー、リアム・ハウレットとは?

プロディジーは、サウンド・プロダクション&キーボード担当でリーダーのリアム・ハウレット、ダンス&ボーカル担当のキース・フリント(逆モヒカンで有名)、ダンス&MC担当のマキシムの3人で構成される。

プロディジーを結成する以前のリアムはHipHopのDJとして活躍しており、あるミックス・コンテストにそれぞれ別名義で送ったテープは優勝と準優勝を独占したが、同一人物であることがバレて取り消しになった過去を持つ。(1999年リリースのミックスCD「The Dirtchamber Sessions Volume One」では惜しみなくDJとしてテクニックを披露している)
故に、「テクノロジーの申し子」としてヨーロッパのテクノ/レイヴ・シーンに現れたプロディジーであるが、実際はHipHopの手法でサウンドを構築しており、オールドスクールHipHopやレゲエなどのブラック・ミュージックからのサンプリングを多用している。

1996年、「Breathe」「Firestarter」においてプロディジーとしては異例の"サンプリングではないボーカル"を初めて導入したことにより、日本では当時のデジロック・ブームが相まって「キースという逆モヒカンの男がボーカルを務めるバンド」として認知されるようになった。
それまではキースとマキシムおよびリロイ(2000年に脱退)はライブでのダンスやMCに徹していたため、プロディジーの音源には彼らのパフォーマンスは含まれておらず、サウンドとしてはサンプリングとシンセによって構築されたリアムのソロ作品といえる。

インストのアルバムとしてUKナショナルチャート1位という快挙を成し遂げた『Music for the Jilted Generation』をリリースした1994年、当時21歳のリアムはまさに「神童(=Prodigy)」と言われた。
そして1997年、「カニのジャケ」で有名なアルバム『The Fat of the Land』で世界規模の大ブレイクを果たし、1000万枚以上のセールスを記録した。

▼ シングル作品とそのサンプルング元ネタ紹介

1stシングル

チャート最高順位:
UK3位(シルバーディスク)/アイルランド9位

サンプリング元:
BBC 「Charley Says」
James Brown 「Godfather Runnin' The Joint」
Meat Beat Manifesto 「Radio Babylon」

BBCの子供向け広報番組「Charly Says」シリーズより。
最初のチャーリーの奇妙な鳴き声と、少年が最後に言う「Always Tell Your Mummy Before You Go Off Somewhere(出かけるときはママに必ず言おうね!)」という台詞をサンプリング。

それにしてもシングルジャケのチャーリーは魔獣。

ブレイクビーツの神Meat Beat Manifestoのレコードより。
中盤あたりにブレイクビーツを綺麗に抜き出せる箇所がある。

2ndシングル

チャート最高順位:
UK2位/アイルランド2位

サンプリング元:
M.C. Duke & Merlin 「Freestyle Part 2.」
※ネット上で試聴できる音源が見つけられなかったので掲載せず

3rdシングル

チャート最高順位:
UK11位/アイルランド15位

サンプリング元:
The Crazy World of Arthur Brown「Fire」
Daddy Freddy「Live Jam」
Pablo Gad「Hard Times」

このPVは(ご覧のとおり)出来が悪いのでお蔵入りとなった。

イントロの台詞「I am the god of Hell fire, and I bring you, fire(俺は地獄の業火の神。そしてお前たちにそれをもたらす。ファイヤー!)」をサンプリング。

「あなたがたは"Fire"とか"Firestarter"なんていう曲をリリースしていますが、もしやサタンに悩まされているのでは?」という新興宗教の勧誘が家に来て困る、と後にリアムがインタビューで発言している。
「Firestarter」はメジャーヒットしたので認知度が高いのは解るが、「Fire」を持ち出すとはその信者……実はファンか?

3分16秒あたりの「When I was a youth I used to burn collie weed in a Rizla」というフレーズをサンプリング。

4thシングル

チャート最高順位:
UK5位(シルバーディスク)/ドイツ15位/アイルランド6位

サンプリング元:
Max Romeo 「I Chase the Devil」
Ultramagnetic MCs 「Critical Beatdown」
Run-DMC 「Peter Piper」
Shades of Rhythm 「Homicide」
The Shamen 「Hyperreal Selector 」

0:33からの「I'm gonna send him to outa space, to find another race(俺はあいつを地球の外へ送ってやる。他の人種を見つけるために)」というフレーズをサンプリング。

0:34付近の「Pay close attention, I'll take your brain to another dimension」というラップをサンプリング。
この楽曲のブレイクビーツは、後に「Smack My Bitch Up」でも使用されている。

2分19秒あたりのスクラッチ音がサンプリングされ、「Out Of Space」の曲全体で使用されている。

2分20秒からブレイクビーツが抜き出せる。低音のバスドラが特徴的。スネアのほうはあまり前面に使用していない。

5thシングル

チャート最高順位:
UK3位/アイルランド6位

サンプリング元:
Just Ice 「Latoya」
Don Carlos & Anthony Johnson 「Equal Rights」
The Sindecut 「Live The Life」

導入部の「Wind It Up !」というMCをピッチを上げて使用。

曲が終わりに差し掛かるあたりで生ドラムを抜き出せる。「Wind It Up」ではピッチを上げて硬めのブレイクビーツとして使用している。

6thシングル

チャート最高順位:
UK8位/アイルランド3位

サンプリング元:
Time + Space Recordings 「Arabic Chant」

サンプリング音源販売の大手Zero-GのCDに収録された「Arabic Chant」より。
今は「あのプロディジーも使用した!」ということで宣伝しているようだ。

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このまとめへのコメント1

  • utbさん|2013.07.15

    everybody is in the placeの元ネタは1989 Live Hustlers Convention、LatifahのThe Refereeです。

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