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日本人が英語を聴きとれない理由が隠された "check it out"=「チェケラウッ」になる法則

なぜ"check it out"の発音が「チェケラウッ」になるのか?実は、その法則の中に日本人の苦手とするリスニング・発音の要素が詰まっているんです。そのポイントを一つ一つ分かりやすく解説します。

更新日: 2012年03月27日

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この記事は私がまとめました

fromzeroさん

日本人が英語を聴きとれない最大の理由=「間違った思い込み」

英語を聴きとれない理由には様々なものがあります。
しかし、それらの理由を探っていくと、
ある共通点に気がつきます。
それは「間違った音」で英語を覚えこんで、
その「間違った音」を待ち構えているということです。

どれだけ耳がよくても、「check it out」の発音を
「チェック イットゥ アウト」と思い込んでいれば、
「チェケラウッ」という音が飛び込んできても
キャッチできません。

今回は、この「check it out」の発音を通じて、
数多くの日本人がひっかかる英語リスニング・発音のポイントを
3つご紹介したいと思います。

「check it out」の発音に秘められた重要ポイントとは?

1. 「it」の発音は「イットゥ」ではなく「エッ」に近い
2.つながっている単語の発音はくっつける
3. 「t」を日本語の「らりるれろ」のように発音することがある

この3つのポイントは当然「check it out」だけのものではなく、
日本人が誤解している英語の発音の大部分にあてはまることです。
ですから、これらのポイントを理解することによって、
英語の発音の思い込みミスをかなり減らすことができるようになります。

そして、大事なことなのでもう一度強調しますが、

英語の音の認識を矯正すれば、リスニング力を高められる

英語の発音矯正は主にスピーキング力向上のためのものと思われがちですが、
実はリスニング力の向上にも多大な力を発揮します。

たとえ、自分の英語の発音が理想のレベルには至らなかったとしても、
その理想的な発音のポイントをおおまかにでも掴むことができれば、
リスニングが格段にやりやすくなります。

では、この事も頭の片隅に置きながら、
今回のポイントを一つ一つ詳しく見ていきましょう。
(ここでの発音は、アメリカ標準英語のを念頭においています。詳しくは後ほど。)

1. 「it」の発音は「イットゥ」ではなく「エッ」に近い

日本の学校で習う発音と、実際の発音の差が
一番大きい重要単語は、おそらく「it」ではないでしょうか?
(意外でしたか?)

大抵の日本人は、「イットゥ」「イット」「イッツ」
などのように発音していると思います。
でもそのどれも違っていて、
実際は「エッ」に似た発音をされます。

まさに「えっ?」と思いますよね?
なんでそんな発音になるんでしょうか?

「it」のiは口の形を「え」にして「い」と言うと、だいぶ近い

まずは、iの部分の発音です。
これは、「短い i」・「short i」と呼ばれるiです。
sit、his、bigなどにも使われているiです。

このiは日本語の「い」とは微妙に違っていて、
「い」のまま発音するとたまに聞き取ってもらえません。
また「い」の音を期待してリスニングしてるとミスります。

最大の違いは「音の高さ」です。
「い」の方が高く、iの方が低いのです。
iの音の高さは、日本語の「え」の音の高さに近いので、
「え」の口・舌・喉の形で「い」と言うと、
iに近い音が出るというわけです。

語尾のt(stop T)の発音は「っ(小さいつ)」に似ている

次に、語尾のtです。ほとんど聞こえないあのtです。

通常のtの発音は、舌の先を上歯茎の裏に当てて息を溜めて(stop)、
その後一気に破裂させて吐き出す(release)ことで出すのですが、
この「語尾のt」は溜めるところで止めて、
息の流れの「間」を作ることによって音を表現します。

この感じが、日本語の「っ」の音を作るときの間に非常に似ています。
舌先を軽く上歯茎の裏に当てて「っ」を言うと更に近くなります。

以上のポイントを合わせると、「it」の発音は「エッ」に近くなります。
しかし、「チェケラゥッ」のどれにも「エッ」なんて入ってませんよね?
そこで他のポイントが必要になってきますので、次に移りましょう。

2. つながっている単語の発音はくっつける(リンキング・リエゾン)

英語は子音で終わっている単語は子音だけで発音して、
母音を後に勝手につけないということは結構知られていて、
日本人が英語の発音を学ぶ上での障害の一つになっています。

しかし、ネイティブでもその方が楽というわけではないようです。
単語を一つ一つ区切って話すのはかなりのエネルギーを消費します。
だから、楽をするためにつながっている単語の発音をくっつけています。

このことを「リンキング」や「リエゾン」などと呼んでいます。

リンキングの原則は「語尾の子音」+「語頭の母音」をくっつける

リンキングのルールは厳密にやろうと思うと、色々例外などがあって。
とてもルールベースでは覚えてられません。
したがって、英語を使ってる間に少しずつ覚えていく類のものなのですが、
それでも目安となるような大原則みたいなものはあります。

それは、

1)同じチャンク(意味のある数語程度の一塊の文章)の中の単語で
2)前の単語が子音で終わって、次の単語が母音で始まる時

その二つの音を繋げて発音するということです。

「check it」は「チェk」+「エッ」で「チェケッ」みたいになる

上の原則を応用すると、「check it」の発音は、
checkが「チェk」でitが「エッ」だから、合わせて「チェケッ」のようになります。

もしcheckの発音が「チェク」ならば、合わせると「チェクエッ」になってしまいますが、
そうならないのは、英語では子音の後に勝手に母音をつけてないことの証拠です。

リンキングについて、だいたい分かっていただけたでしょうか?
これを知ってると知らないでは、リスニング・発音に雲泥の差が付くので、
知らなかった方は更に調べてみられることをお勧めします。

ところで、この原則を「check it out」にさらに当てはめると、
「チェケタウッ」になるはずなんですが、
アメリカ英語的には「チェケラウッ」の方が近くなります。

これはなぜか?
その理由が最後のポイントとなります。
では、見ていきましょう。

3. 「t」を日本語の「らりるれろ」のように発音することがある

英語の「t」には大きく分けて3つの発音の仕方があります。

1. 普通に破裂させて発するtの音。
2. ポイント1で紹介した、「っ」のように溜めるstop t。
3. 日本語の「ら行」の音のようなflap t。

では、この「flap t」とはどのような音で、
どのような時に使うのでしょうか?

発音の仕方が分かりにくい「flap t」は日本語の「ら行」音に近い

この「flap t」という音は、英語の発音を学ぶ上で鬼門となるくらい
キチンと教えられていない音です。
waterやlittleなどtと同じ音と言えば、その難しさが分かってもらえるでしょうか?

アメリカ人の発音講師ですら「d」の音と同じだと思ってる人がいるくらい
dに似ている音ですが、dよりも少し軽めの違う音です。

この音の正しい発音のコツは、長くなるのでまた別の機会に譲りますが
日本語の音に例えると「ら行」の音にとても近いので、
とりあえず「らりるれろ」だと思っておくと楽です。

「flap t」は、「母音+t+母音」の時に出る

「flap t」の出るタイミングのルールもかなり複雑ですが、
基本的には、tが前後を母音か「l (L)」の音で挟まれていると「flap t」になります。

もう一つ付け加えると、後の方の母音にストレス(強調)が無いことです。
(hotelのtが母音に挟まれているのに、しっかりと普通のtになるのはこのためです。)
ただし、これは一つの単語内の話で、単語間でリンキングする時はflapします。

これで「check it out」の発音を読み解く全てのポイントが出揃いました。
「it」+「out」でitのtが二つの母音に挟まれているので、
これが「ら行」音のような「flap t」に変わってリンキングするので、
「エタウッ」→「エラウッ」に変化するのです。

それをcheckの「チェk」と合わせてリンキングさせると
「チェk」+「エラウッ」=「チェケラウッ」
と、ようやく最終形になりました。

まとめ

重要ポイントのおさらい

1. 「it」の発音は「イットゥ」ではなく「エッ」に近い
2.つながっている単語の発音はくっつける
3. 「t」を日本語の「らりるれろ」のように発音することがある

他の超重要単語にも応用が利く!

リンキングは言うまでもありませんが、今回取り上げた
「stop t」「flap t」「short i」の3つの発音は
英語の基本となる超重要単語に数多く使われています。
「it」や「out」以外にも

「t」で終わる: get・put・set・what・not・but・at・about
「short i」が含まれる: in・into・his・this・is
母音で始まる(=リンキングしやすい): I・you・us・a・an・on・off・up
around・away・along・above・under・over

等々。
これらを使った具体例は、また別の機会に紹介していきます。

英語の音の認識を矯正すれば、リスニング力を高められる

英語の発音矯正はスピーキング力向上のためのものだけではなく、
リスニング力の向上にも大いに役立ちます。

完璧な発音にはならなくても、理想的な音のポイントがつかめれば、
リスニング力は飛躍的に伸びていきます。

(追記:2012年3月27日)
このまとめの続編になる
【リエゾン?】日本人の英語リスニング・発音のネック=「英語の音の変化」が分かるようになる情報まとめ http://matome.naver.jp/odai/2133232838168882901 ができましたので、さらに「リエゾン」について知りたい方は、そちらもご覧ください。

おまけ(今回取り上げた発音のネイティブによる解説動画)

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このまとめへのコメント3

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  • lingualboxさん|2013.07.30

    リエゾンや音の連結、正しい発音を身につけたいという方はオンライン英会話のリンガルボックスがオススメです。

    http://ja.lingualbox.com

    発音に力を入れているスクールで、他のスクールだと発音コース自体がなく、あっても母音・子音の基本的発音をやっておしまいのところしかないのですが、リンガルボックスの場合は、リエゾン・音の連結・イントネーション・リズムなどより発展的な内容まで身につけられます。

    また、32の主要音声を先生が3段階で評価してくれるので、
    「発音を勉強してるけど自分が実際どの発音が出来ていて、どの発音が出来ていないのかよく分からない。」
    ということがなく、苦手な発音に絞って発音を身につけられます。

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