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歯医者が、大人の虫歯予防の歯磨きをまとめてみる

歯医者さんが、大人の虫歯予防を考えた歯磨きをまとめてみました。

更新日: 2012年04月20日

kazuto57さん

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歯医者さんだって、歯磨きの仕方はいろいろ

歯医者さんで歯磨きの仕方を教えてもらった経験がある方は、とても多いのではないでしょうか。
歯科医師はそれぞれに支持するコンセプトがあります。
(あることがほとんどです。)

ですが、コンセプトの違いによって指導される磨き方は大きく異なることがあります。
どれを信じるべきなのかがわからなくなってしまう方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここでは科学的に虫歯予防効果が高いとされる歯磨きの方法についてまとめてみましょう

虫歯のなりやすさは4つの要素で決まる!

虫歯のなりやすさは4つの要素で決まると考えられています。
・歯の質
・細菌
・食べ物
・時間
の4つがそれです。

「歯の質」とは、虫歯菌の出す酸にどれだけ歯が耐えられるか、ということです。
「細菌」とは、虫歯の細菌のことです。歯磨きがうまくいっていないと、虫歯ができやすくなってしまいます。
「食べ物」とは、虫歯の細菌が代謝できる糖分が問題になります。
「時間」とは、食べ物を食べるとお口の中が虫歯になりやすい状態になりますが、その状態が生活の中でどの位の長さになるか、という問題です。

この4つをコントロールすることで、虫歯をしっかりと予防することができるようになります。

このまとめでは、「歯の質」をコントロールするための方法を考えてみましょう。

キーワードは「フッ素」と「POs-Ca」

「歯の質」を改善するためには次の二つの方法が考えられます。
・虫歯に負けない丈夫な歯にする
・虫歯菌の影響を修復する

このために用いられるのが「フッ素」と「POs-Ca」です。

「フッ素」は歯医者さんではよく耳にする言葉だと思います。多くの方の認識通り、歯を強くしてくれます。
もう少し正しく書くと、エナメル質の主成分の「ハイドロキシアパタイト」をより虫歯菌の出す酸に耐えられる「フルオロアパタイト」にかえることで、耐酸性を得ることができるようになります。
他にもこんな働きがあります。

「結晶性の向上」、「再石灰化の促進」また、口腔内の環境に対しての作用として「細菌活動性の抑制」、「細菌酵素作用の抑制」

「結晶性の向上」「再石灰化の促進」は、初期の虫歯の事故治癒能力による改善を、「細菌活動性の抑制」「細菌酵素作用の抑制」は虫歯のリスクの低減を意味しています。

効果的なフッ素の使い方 〜イエテボリテクニック〜

世界でたくさん行われている、フッ素による虫歯予防の研究を一つにまとめた資料があります。
「コクランライブラリー」というのがそれです。
それによると、フッ素入りの歯磨き粉の虫歯の予防効果は24%程度になります。

そんなフッ素を家庭で手軽に利用するために提唱されているのがスウェーデンのイエテボリ大学発の「イエテボリテクニック」です。

①歯ブラシに、大人2cm、子供はその半分〜1/4程度のフッ素入り歯磨き粉をつける。
②歯磨き粉を歯全体に広げる。
③2分間磨く。途中で吐き出さない
④少量の水(10ml)で30秒間口をすすぐ
⑤水を吐き出したら、すすぎはそれでおしまい。
⑥最低2時間は飲食禁止。

歯磨剤を 2 cm使用する、2 分間刷掃する、活発に頰、唇、舌を動 かして歯列周辺に歯磨剤の懸濁液を勢いよくいきわた らせて、吐出するまでの約30秒間、隣接面部に懸濁液 を通過させる、刷掃後は洗口せずに 2 時 間飲食もしない

出典フッ化物配合歯磨剤によるう蝕予防効果を さらに高めるために

さらに、これを改良した方法。
要するに、磨いた後で唾液と混ざった歯磨き粉を30秒間口の中でぐちゅぐちゅさせ、吐き出しておしまい。
すすぎません。
これを1日2回、2年間行うことで虫歯をなんと66%も抑制できたという報告があります。

上の二つの方法だと、どうしても歯磨き粉が口の中に残っているような感じになってしまう。
そこで、こんな方法もお勧めできます。

①普通に歯を磨く。
②普通にすすぐ。
③フッ素入りのうがい薬でうがいをしっかりとする。
④2時間は飲食禁止。

イエテボリテクニックには少し劣りますが、フッ素をきちんと取り入れることで、高い虫歯予防効果が期待できます。

おすすめのうがい薬はこれ。
バトラーの「バトラーF洗口液」ですが、残念ながら歯科医院でしか買えません。欲しい方はかかりつけの歯医者さんに相談してみてください。
洋梨味で味もおいしく作られています。
ボトル1本でだいたい1ヶ月程度使うことができます。

他にも、歯科医院では一般では買えない「ミラノール」などのフッ素のうがい薬を手に入れることができます。

コンクールはフッ素の他に、クロルヘキシジンという抗菌作用のある成分も含まれていて、歯周病予防の効果も期待できます。
歯磨きの後のうがいにおすすめです。
使っている方には、「気持ちがいい状態が長持ちする」と好評です。
歯医者さん以外に、amazonなどでも購入可能です。

新しい虫歯予防コンセプト「POs-Ca」

「フッ素」は聞いたことがあるけれど、「POs-Ca」って?
という人もいるかもしれません。
「POs-Ca」とはジャガイモ由来のカルシウムです。
このPOs-Caは、初期の虫歯を治すことができる再石灰化の力がとても強いのです!

この「POs-Ca」が配合されて、さらにフッ素まで入れてしまったのがこの「POs-Ca F」です。
他のキシリトール入りのガムなどと比較しても、再石灰化がよくおこることが研究でわかっています。

POs-Ca F は唾液中のカルシウムイオンの濃度を高め、口内環境を整え、さらにだ液中のフッ素(フッ化物)イオン濃度を高めることが出来ます。

ガムをかんでいるときの唾液中のカルシウムの濃度を調べてみると、POs-Ca(赤いグラフ)は従来のガム(青いグラフ)と比べてこんなに高い濃度になります。

正確には唾液中のカルシウムとリンの比率を示しています。この数値が1.67に近いほど再石灰化がおこりやすいといわれています。POs-Caのそれは、非常にその数値に近いことがわかります。

出典poscam.jp

POs-Ca Fを食後に噛むことで、初期の虫歯をなおしてしまうことができるかもしれません!
歯医者さんも、できれば虫歯の治療はやりたくありません。

噛むだけで虫歯がへらせるのであれば、噛むだけでお口の中の環境が良くなるのであれば、やってみる価値はあるかもしれません。

イエテボリテクニック+ポスカで「歯の質」をまもる!

虫歯の予防効果をしっかりとさせるための方法として
「イエテボリテクニック」
「ポスカ」
をご紹介しました。

朝晩の歯磨きは「イエテボリテクニック」で。
お昼の歯磨きの後には「ポスカ」で。
など、上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。

*ただし、フッ素も、ポスカも虫歯をできなくすることはできません。しっかり磨いて、定期的な検診が一番大切です。

一番のポイントはやっぱり歯科医院での定期検診

フッ素で毎日のセルフケアをきちんと行っても、100%の虫歯抑制効果がある訳ではありません。

そのため、定期的な歯科医院への来院が重要になります。その際に専門的なクリーニング(PMTC)を受けてもらうことが、とても虫歯予防の効果が高いことも、研究でわかっています。
その虫歯の抑制効果、なんと60%以上!!

適切なセルフケアと、プロフェッショナルケアで大切な歯がきちんと守れるといいですね。

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kazuto57さん

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