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『危険運転致死傷罪』はどんな事件で適用されてるのか?~事例・判例まとめ~

ずっと気になっていたのでまとめてみました。

更新日: 2012年09月18日

harujoonさん

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-適用例-

■飲酒運転により仙台育英高校の生徒を死傷させ、危険運転致死傷罪で懲役20年の判決

2005年5月、宮城県多賀城市の国道交差点で、酒に酔ってRVを運転した男(27)が、居眠りで赤信号を無視して横断歩道に突っ込み、学校行事のウオークラリーに参加していた仙台育英高1年の男女生徒3人(当時15歳)を死亡させ、他の生徒ら15人に重軽傷を負わせた。

加害者:解体工の男(26)
・事故直前まで約7時間に渡って飲酒
・走行直後から断続的な居眠り状態

被告と弁護人は公判で「被告は前日からの仕事でほぼ丸一日、睡眠を取っておらずこれが原因となった」と主張。

「この状態は無差別殺人に匹敵すると言わざるを得ない」とし、危険運転罪の法定刑上限である懲役20年の実刑を求刑。

http://response.jp/article/2006/02/14/79319.html
被告弁護側は期限までに控訴を行わず、これによって懲役20年の実刑判決が確定した。
危険運転罪の最高量刑は2005年に懲役20年と改められたが、改正後に最高量刑が確定するのは今回が初めて。

■飲酒運転ひき逃げ事件に対し危険運転致死傷罪で懲役20年の判決

2005年2月、千葉県松尾町で中学の同窓会帰りの男女が軽ワゴン車にはねられ、4人が亡くなり、4人が重軽傷を負った事故。

犯人は、自宅に戻った後、近くで乗用車を盗み友人宅に行き、8時間後に出頭。事件の約11時間後に逮捕された際にはアルコールが0.03mgしか検出されず、酒気帯び運転に当たらなかった。

加害者:建設作業員の男(31)
・酩酊状態
・ひき逃げ
・制限速度オーバー(犯人申告で30kmオーバー)
・免許停止中

(免停=速度違反やシートベルト非着用などの累積のため。1か月ほどは運転を控えていたが、その後、自家用車、会社のダンプカーも運転を再開していた)

「無免許で飲酒運転し、重大かつ凄惨な事故を起こしたのは言語道断。厳しい非難が幾重にも向けられるべき」とし、懲役20年(求刑懲役25年)を言い渡した

http://kenji145x.blog95.fc2.com/blog-entry-97.html
客観的証拠(アルコール量の検出)がないうえ、被告や被告友人が飲酒事実の証言を裁判で翻したため、正常に運転できる状態だったかどうかが争点に。地裁は、危険運転致死傷罪の成立を認め、懲役20年(求刑懲役25年)を言い渡した。検察は、窃盗、道交法違反による加重の25年を求刑するも、「事故の加害者が発覚する前に自ら出頭した」として加重分は認められなかった。

被告側は即日控訴するも、高裁、最高裁でも棄却され、2007年3月、懲役20年が確定。

■バイクを車であおって事故死させた被告(20)に懲役12年

2010年8月、三島市内の県道で、19歳の少年が乗用車を運転し、当時17歳の少年2人が乗っていたバイクを追い立てて事故を起こさせ、1人を死亡、1人に大けがを負わせた。

加害者:19歳の少年
最高時速90キロでバイクに接近するなどのあおり運転をした

元少年側は、「追い立てたことで事故が起きたとは思わない」と無罪を主張。

「犯行の危険性や執ようさ、それに結果の重大性からみて検察官の求刑は軽い」として、求刑より2年重い懲役12年を言い渡した

■時速20キロの衝突でも危険運転致傷罪

03年11月、乗用車を運転中、札幌市の交差点で、赤信号で停止中の車をよけて右折しようと、反対車線に時速約20キロではみ出したところ、対向してきたトラックと衝突。相手に全治8日の切り傷を負わせた。被告は、交差点手前で赤信号で停止している車を追い抜こうと、対向車線に出たところ、左折してきた車と衝突していた。

加害者:無職の男(35)
1.信号無視
2.重大な危険を生じさせる速度

弁護側主張:
1.「原因は信号無視ではなく、反対車線にはみ出したこと」であるから、赤色信号を無視したことと被害者らの傷害との間には因果関係が認められない。
2.「時速20キロでは重大な危険は生じない」から、「重大な交通の危険を生じさせる速度」の要件を充たさないこと

時速20キロで起きた事故でも、悪質な場合は危険運転致傷罪が成立する(最高裁判断)

http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/blog-entry-61.html
傷害罪なども合わせて懲役1年6カ月の実刑とした一、二審判決が確定。

-当初不適用だったが、のち訴因変更され「危険運転」が認められた例-

■福岡 海の中道大橋飲酒運転事故

2006年8月、福岡市東区の海の中道大橋で、家族5人の乗る乗用車が、飲酒運転をしていた当時福岡市職員の男の乗用車に追突され博多湾に転落し、同乗していた1歳から4歳の3児が死亡した事故。

加害者:福岡市職員の男(22)
・飲酒運転
・事故後逃走を諦め、大量の水を飲んで飲酒運転の隠蔽を図る
・複数の友人・知人に身代わりを依頼し、断られている

弁護人は「飲酒運転の影響はまったくなく途中の追突もない正常な運転で、わき見が原因」、「被害者の父親は居眠り運転をしていた」と主張

■飲酒運転により兄弟2人が死亡した事故

深夜の皆既月食を見た帰りの兄弟2人が軽トラックにはねられて死亡。運転していた男の呼気からは1リットル中0.4ミリグラムのアルコールが検出された。

加害者:建築業の男(53)
・複数の店で酒を飲んでいた

警察は最高刑が懲役20年の『危険運転致死罪』で送検した。しかし検察が、危険運転致死罪の適用を見送り、量刑の軽い『自動車運転過失致死罪(最高刑懲役7年)』などで起訴。
訴因変更を求める署名が6万筆余り集まった。2012年2月、神戸地検が「事案の重大性と、遺族の処罰感情を勘案した結果」訴因変更した。

-不適用例-

■飲酒・無免許・ひき逃げ・無灯火・逆走で、懲役7年判決

2011年10月、名古屋市北区で、19歳の大学生が自転車で横断歩道を自転車で渡ろうとしていたところ、車にはねられて死亡した事故。車はそのまま逃走およそ2km先の路上で壊れて動かなくなった車の中にいたところを逮捕された。

加害者:ブラジル国籍の男(47)
・事故直前に、別の停車中の車と衝突、当て逃げし、
 無灯火で逃走中、一方通行を逆走した上での事故

・飲酒運転(テキーラをショットで6杯、生ビール3杯と供述)
  呼気1リットルにつき0.15mg以上のアルコールを検出
  ※呼気検査は2時間以上も遅れた

・ひき逃げ
・母国ですら免許を持った事が無い
・無車検・無保険

初動捜査を行った愛知県警北警察署は、FNNの取材に対して、「極めて悪質な事件であるため、発生直後から危険運転致死罪を視野に入れ、捜査を行ったが、事件の内容が、同罪の要件に該当しないと判断された」とコメント。そして検察も、遺族に「事故後に検出した呼気のアルコール濃度が少なく、事故直前まで信号無視をしている形跡もなかったことから、危険運転致死罪が適用できなかった」と説明したという。

被告は、ひき逃げ事件の前に起こした衝突事故後、ヘッドライトを消して逃走。
この行為は、「お酒を飲んでいて、事故を起こしてまずいとわかるのは、酩酊状態ではない」と判断されたという。

意味が分かりません!!!

「走る凶器と化し、無謀かつ危険な犯行」として、懲役7年(求刑同10年)を言い渡した。

約4万8千人分の署名を名古屋地検に提出したが、適用されず。
ご両親が「危険運転致死傷罪」の適用を求めて活動を続けています。
▼ご遺族のコメント
http://mikay.blog44.fc2.com/blog-date-201203.html

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harujoonさん

ネタも好きですが、基本的には自分の好きなこと、行きたいところ、したいことを、メモするつもりでまとめてます。気に入ってもらえたらうれしいです。