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井上ひさし「黙阿彌オペラ」プレミアムシアター

1月28日(土)午後11時30分~午前3時井上ひさし「黙阿彌オペラ」NHKBSプレミアム プレミアムシアター

更新日: 2012年05月03日

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doyoubiさん

幕末から明治にかけての、日本の一大動乱期。江戸の老若男女はあげて歌舞伎に熱狂していた。それらの狂言を一手に引き受けていたのが、二世河竹新七、すなわちのちの黙阿彌。この劇詩人が、小さなそば屋で知り合った江戸の庶民たちと株仲間を組み、天下のご一新をはさんでくりひろげる大騒動。笑いと感動の物語。
作:井上ひさし
演出:栗山民也
【キャスト】
藤原竜也
北村有起哉
大鷹明良
松田洋治
朴勝哲
熊谷真美
内田慈
吉田鋼太郎

いろいろ印象的な台詞はたくさんありましたが、やはり黙阿弥の
「食べるものさえ始末して貯めた小金を、ぎゅっと握りしめて木戸にやってきてくれた観客たちが、オペラを観て、白浪狂言を観たとき以上に幸せになって帰れるとは思えない」
というのが一番心にささりました。
成果物は、受け取り手(求める人)がいてくれて初めて存在意義があるという、ものすごく当たり前のことを、あらためて思いました。

お芝居の中の時間経過的には、冒頭と最後では20年以上時が流れていると思うのですが
舞台セットは、お蕎麦屋さんの店内の1つだけ。
セットチェンジはなく、多少の店内の変化はありますが、あとは役者さんの演技で間を持たせる感じ。
ちょっとシチュエーションコメディに近いものがあるかな?
台詞は、今まで観たこまつ座の中では一番膨大で、どの役者さんも1回は噛んでいたような気も(^^ゞ

藤原竜也がメチャクチャ楽しそうに演じていた。のびのびしてた。もしかして、本人の性格にとても近いところで演じてる?と、見ていてついニヤニヤしてしまう程。
 そして黙阿弥の吉田鋼太郎。ン十年観続けてるマダムでも、こんなふうに静かに内側へ内側へ悩む役で見るのは初めて。新しい吉田鋼太郎を見た、と思ったわ。役の幅がまた広がっていく。素敵だ。

4時間近い舞台だったけれどむちゃくちゃ面白かった。鋼太郎さんの抑えた中に優しさとか不器用さとか人一倍あついこだわりがある新七が凄く良かった。御恩送りの気持ち、芝居にかける物書きの気持ち、急速な変化についていくために置き去りにしてきたもの、色々なメッセージが押しつけがましくなく織り込まれていた。

この芝居、普通にやったら多分つまらなくて、成立させるためにはかなりのエネルギーが必要と思われますが、吉田鋼太郎と藤原竜也をはじめとして、ものすごい勢いが舞台から伝わってきます。藤原竜也がいつの間にか上手くなっていたり、エロがなくても内田慈が魅力的だったり(髷は似合っていませんでしたけど)、北村有起哉や熊谷真実が格好よかったり、役者に発見がいくつもありました。ここまで役者の力を引出した栗山民也も褒めておきます。特に前半の最後はやられそうになった。

幕開けから台詞をわめくので全然聞き取れない。買って損したと思わず唸ってしまいましたね。別の芝居で「新劇風シュプレヒコールでなく」というト書きがあるのですが、少なくとも新劇の特に「赤毛もの」の「シュプレヒコール」は何を言っているのかはわかりますもんね。と言って別にそれが好きなわけじゃないですが・・・とにかく後ろを向いて、ささやいても天井桟敷まで声が届くというのが「芝居」の大基本じゃないでしょうか!台詞のテンポが速く、とんとんと唄に入っ

吉田鋼太郎さんの黙阿彌はもう素晴らしい。
ただ、ほかのキャストのセリフが少々聞き取れない。特に序盤。
また、舞台俳優が多い中、熊谷さんが若干浮いてたかな・・・
上手い下手以前に、セリフの発声から違う。とちゅうから声が枯れて台なし。
内容は面白かったです。それは好みによるとは思います。

井上ひさし「黙阿彌オペラ」 matome.naver.jp/odai/213359104… 前半少々退屈したが後半/明治維新後面白くなった。改革派(文明開化の風潮、権力にすり寄って出世しようとする連中)vs保守派(黙阿彌=文明開化と謂えども人の心は簡単に変わりはしない)の対立と明るいラスト/やり直そう

改革派はこの波に乗って銚子国立銀行設立して一儲けしようとしたのだが、融資先(猪苗代近辺の荒れ野開拓)破綻の道連れであえなく失敗となるのだ。井上ひさしは、明治維新(現物経済から貨幣経済、世間金融/高利貸し・無尽から市場金融/銀行・証券)をきちんと踏まえた上でこの人間喜劇を書いたのだと感心した。

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