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最多37回目の優勝も…横綱白鵬の悩みは、「ダメ押しぐせ」と「帰化せず親方」

大相撲夏場所は紆余曲折だった横綱白鵬。ピークを過ぎての限界説から休養まで促されながら、踏ん張り優勝争いにまで加わった頑張りは改めて評価されるべき。ただ力の衰えは隠しきれず。

更新日: 2017年01月16日

egawomsieteさん

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■まさかの初黒星 モンゴル“後輩”荒鷲にアララ

結びの一番で横綱・白鵬が平幕・荒鷲に寄り切られ、まさかの初黒星を喫した。今場所まだ1勝の格下相手に左上手を取られ土俵を割った。これまで初顔合わせは28連勝中だったが、09年9月18日の秋場所6日目に翔天狼に敗れて以来、7年4カ月、29戦ぶりの敗戦。先場所6日目の遠藤に続く出場3場所連続、自身14個目の金星配給となった。全勝は悲願の初優勝を目指す大関・稀勢の里ただ一人となった。

乱舞する座布団が右腰を直撃しても、白鵬はぼうぜんと土俵を見つめていた。終盤に向けて徐々にギアを上げるこれまでの優勝パターンのように、初日からエンジンを温めてきた横綱が、中日で平幕相手に手痛い1敗だ。ざわめく場内を背にして支度部屋に引き揚げると、下を向いて小刻みに首を振り、風呂へと消えていった。悔しさを見せながらも「見ての通り。こういうこともある」と言葉は潔かった。

 初顔には09年秋場所6日目で翔天狼に敗れたのを最後に28連勝中だった。心強いデータに加え、相手は今場所まだ1勝の荒鷲。この取組の審判長だった藤島親方(元大関・武双山)が「まさかの展開」と目を疑うのも当然だった。立ち合いで左に動いてきた荒鷲に投げを打たれ、右四つの体勢で270度回り、気づけば土俵際。腰が浮いた状態で寄り切られた。藤島親方は「白鵬は(左の)上手が切れてしまった」と敗因を挙げた。

この日の朝稽古では場所入り後初めて平幕・石浦に胸を出した。さらに五輪に夏冬合計7度出場した橋本聖子参議院議員が見学に訪れた。元横綱・吉葉山の義妹と結婚した橋本氏の叔父が、吉葉山が率いた宮城野部屋を支援していた縁もあり、1年以上前から交流。前夜も会食した間柄だ。「頑張ってください。祈ってます」と激励されたが、これまでと違うルーティンで臨んだ結果、全勝で並んでいた稀勢の里の後塵(こうじん)を拝する結果となった。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「白鵬は引き締めて臨んだと思うが、どうしても油断してしまうほど力の差はある」と話したが、4場所ぶりの優勝に気の緩みは禁物。帰りの車に乗り込む前、「もう駄目〜」とこぼした横綱。劣勢をはね返してきた過去の実績があるだけに、まだその言葉に余裕すら感じられた。

■白鵬に土、稀勢の里トップ=大相撲初場所8日目

大相撲初場所8日目(15日、東京・両国国技館)
 白鵬は荒鷲に不覚を取り土がついた。荒鷲は6日目の鶴竜戦に続く金星獲得。稀勢の里が隠岐の海を逆転で下して8連勝とし、単独トップに立った。鶴竜は正代を退けて5勝目。照ノ富士は豪栄道との大関対決に勝ち、星を五分に戻した。豪栄道は3敗。かど番の琴奨菊は松鳳山に屈して6敗。

■横綱819回出場 北の湖の持つ最多記録を更新

白鵬が日を追うごとに調子を上げてきた。立ち合いで怪力の玉鷲にやや押されながらも、喉輪から張り手を浴びせて応戦。張り手で対抗してくる相手の動きを読み、的確に突いて勝負を決めた。

 気迫のこもった一番を制し「反応というか、動いているというか、見えている」とうなずいた。この日で横綱としての出場回数が819回となり、北の湖が持つ818回の歴代最多記録を更新。4場所ぶりの優勝に前進し「また新たな記録を見つけて再出発します」と切り替えた。

■全勝守り“マッチレース”へ 出場回数最多「818」北の湖に並ぶ

4場所ぶり38度目の優勝を目指す横綱・白鵬(31=宮城野部屋)が結びの一番で平幕・隠岐の海(31=八角部屋)を寄り倒して全勝を守った。この日で横綱としての出場回数が歴代最多の北の湖に並ぶ818回。節目を快勝で飾った。初日から6連勝は大関・稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)と2人になり、優勝争いは初優勝を狙う大関と一騎打ちの様相だ。

付け入る隙を与えなかった。白鵬は鋭く当たって左を差し、前に出ながらもろ差しになると、土俵際に強い隠岐の海にまわしを与えず、ぐいぐい前進。優勝から3場所遠ざかる中、復活を印象づける圧巻の強さで寄り倒した。横綱昇進後、土俵に上がるのはこの日で818回目。それが、北の湖に並んだ特別な日とあれば、力が入るのも当然で「いつも通りと自分に言い聞かせて臨んで、いい相撲が取れました」。そう言いながら、いつもとは、ひと味違う白星に頬が緩んだ。

 思い出は11年以上前になる。幕内2場所目の04年名古屋場所。白鵬は常に北の湖の視線を感じて戦っていた。初日から千秋楽まで「わざわざ、花道まで来てくれた」と記憶する。前場所で12勝を挙げて期待されていたからか、当時理事長だった大横綱は一番一番に目を凝らした。「お世話になった」と力も入る中で11勝を挙げた。今では記録もモチベーションの一つになっているが、「まだまだですよ」と謙遜した。

八角理事長(元横綱・北勝海)は「白鵬は素晴らしい」と褒め称え、「稽古の時も土俵に入る前に必ずよく動いている。動くのがつらい日もあるだろうが、粘り強い」とうなる。昨年秋場所を全休し、9月に右足親指の遊離軟骨除去の手術に踏み切った。その影響もあり、復帰の九州場所は「軽すぎた。その分、体が動きすぎた」と11勝にとどまった。この日は不安を一蹴する一番に「足がだいぶ良くなってきている」と復調をアピールした。

 天国から聞こえてくる北の湖さんからの声は「まだまだだよ」という。次に見据えるのは魁皇の持つ史上最多の通算1047勝。そして、その先へ。「(角界を)引っ張っていくような相撲を取っていきたい」と力強く言った。

■抜群の対応力で逆転全勝!6日目で横綱での出場回数最多タイ

白鵬が抜群の対応力で全勝を守った。立ち合いで松鳳山をのけ反らせたが、いなされて足が俵にかかりピンチとなった。だが、そこでも焦らず向かってきた相手を反応よく右から突き落とした。「(自分が)前に出る勢いが強くて(相手を)上回ってしまった。その分、時間がかかってしまった感じ」と振り返った。

日馬富士と鶴竜が既に2敗を喫し、存在感がより際立つ。6日目は、出場すれば北の湖の818回目に並んで横綱での出場回数が最多タイとなる。新たな記録に対して「小さい大きい関係なく、今後の相撲人生に大事だから」と冷静で、24歳の御嶽海を筆頭に若手が上位陣を脅かす中、大きな壁は簡単に崩れることはない。

 4場所ぶり38回目の優勝を目指す中、朝稽古の際には見学に訪れた4歳の女の子から一番乗りでバレンタインのチョコレートを手渡され「頑張ってね。また応援行くからね」とエールを送られた。横綱として子供たちの期待を裏切るわけにはいかない。声援に応えるべく「引き締めていきたい」と少しの油断もなかった。

■天覧相撲で無傷5連勝 自画自賛の正代2秒4斬り

白鵬は昨年5月の夏場所以来、通算2度目となる正代との対戦。「勢いのある新関脇。しっかり当たっていこうと思った」。前回は強烈な右で顔を張り、わずか2秒7で沈めた。

 張り手に対する新関脇の恐怖心を察してか、かち上げのフェイントをかますと、まんまと体を起こした相手の懐に飛び込み土俵際へ追い込んだ。反撃に転じる相手のパワーを利用し、腰をくの字に曲げて引き落とした。正代コールに沸いた場内を2秒4で消沈させ「体の反応がいいのかな。立ち合いで圧倒していい相撲が取れた」と自画自賛した。

 これで魁皇の持つ史上1位の通算1047勝まで残り38勝。天覧相撲の連勝を5に伸ばし、支度部屋に引き揚げる際に両陛下の席を見上げた。そして、正代へ「一番一番やっているうちに伸びてくる」と言葉を贈る余裕ぶり。4場所ぶり優勝へ強い横綱が戻ってきた。

■ピークを過ぎた「最強横綱」白鵬は来年復活することができるか

今年の大相撲は、横綱の白鵬にとって、決していい年だとは言えなかった。

春場所、夏場所と2場所連続の優勝を果たし、本場所の優勝回数を37回に伸ばしたが、後半は低迷して苦しんだ。白鵬が年に2回しか優勝できなかったのは、一人横綱のプレッシャーにより、本領を発揮できなかった2012年以来、4年ぶりのことだ。

何より、怪我に苦しめられた年だった。秋場所は右足親指や、左ひざの故障のため、横綱10年目にして初めて初日から全休する事態となった。そのため、8年連続で受賞してきた年間最多勝を稀勢の里に譲ることになった。

満を持して出場した九州場所も、大事な勝負どころで優勝争いから脱落している。「3日目に史上3人目の1000勝を達成したところで燃え尽きた感じで、勝負勘が足りなかった。もう少し時間をかけて準備をやっていたら、前みたいになっていた」と、3場所連続して優勝を逃した千秋楽の支度部屋で唇を噛みしめていた。

これまで万年青年のようなタフさを売り物にしてきた白鵬だったが、去年あたりからけがや故障が目立つようになり、一時の飛びぬけた強さも影を潜めてきた。

決して白鵬が特別なわけではなく、歴代の横綱もこんなふうに徐々に優勝から遠ざかり、やがて引退のときを迎えている。白鵬もいよいよ衰退期に入ったのだろうか。

「もう一度、全盛期の輝きを取り戻せるかどうかは、あくまでも本人次第でしょう。一時の勢いがなくなったといっても、まだあれだけの体力があります。白鵬本人が本当にもう一度復活したいと思っているのなら、十分に可能であるはずです。ただし、いまのように初日の1週間前に2~3日の出稽古して、本番を迎えるといった稽古では無理でしょう。もっと本気で相撲と向き合って稽古しないと」(日本相撲協会関係者)

その白鵬に、願ってもない奮発材ができた。12月21日の沖縄県宮古島市を最後に打ち上げた冬巡業中に、第4子となる女児が誕生したのだ。

白鵬はさっそく自分のブログで、《私の4人目であります。女の子が無事3400グラムで産まれてきてくれました。》とうれしそうに報告している。この日、巡業先の奄美大島で行われた幕内上位によるトーナメントでの優勝し、その子へプレゼントだとした上で、《新しい家族が増え、私もパパとしてこれからもっとがんばらなくちゃいけないと思っております。》と記した。

新しい年は白鵬にとってとても大事な年になることは間違いない。

■白鵬関ら幕内が熊本慰問 被災地4カ所で触れ合う

大相撲冬巡業で九州各地を巡業中の横綱白鵬関ら幕内力士が12日、熊本地震で大きな被害を受けた熊本県内の4カ所を慰問した。宇土市民体育館を訪れた白鵬関は「一人一人と触れ合うことができた。来て良かった」と、うれしそうに話した。力士たちは10人前後のグループに分かれ、熊本市、益城町、南阿蘇村の商店街や小学校なども訪問した。

同体育館には地元宇土市出身の正代関も登場。「頑張って」などと声を掛けられながら、丁寧に握手や記念撮影に応じた。11月の九州場所で11勝を挙げ、来年1月の初場所(両国国技館)で新関脇昇進が濃厚な正代関は「(地震後に比べて)ブルーシートが掛かった屋根が少なくなった。応援を糧に頑張りたい」と故郷に思いを寄せた。

 日本相撲協会と力士会は、これまでも熊本県に義援金の寄付などをしており、九州場所では被災者を招待した。

■4敗目もサバサバ 残り2日間「ケガのないように」

白鵬の優勝の可能性が消えた。勝てば1差に迫るチャンスだったが、鶴竜に1年ぶりに土をつけられ4敗目。全休明けの場所だけに「いつもと違うと思いますよ」と万全ではなかったことを認めた。

 鶴竜戦はすぐに相手の左下手を切ったが「まわしを切ったところで、ちょっと下がっちゃった」と後手に回った。そこから自分の流れには持ち込めなかった。通算1000勝を飾った場所で賜杯を抱けず、残り2日間について聞かれると「ケガのないように」とサバサバと答えた。

■白鵬の年間最多勝止まる=大相撲九州場所

白鵬は稀勢の里を土俵際まで追い込んだが、動きが一瞬止まったところで反撃された。「決まったと思ってしまった。その辺は勝負勘が足りなかった」。先場所を全休したことから来る影響を否定しなかった。
 この1敗で、年間最多勝は消滅。残り5日を全勝しても合計64勝にとどまり、既に65勝を挙げている日馬富士と稀勢の里を上回れなくなった。史上最長の9年も続いた記録が止まり、「1場所休んでいるから、しょうがない」と現実を淡々と受け入れた。(

■遠藤に金星配給の白鵬、遠藤の力を認めた「勢いはある」

◆大相撲九州場所6日目 ○遠藤(寄り切り)白鵬●(18日・福岡国際センター)

 大相撲九州場所(福岡国際センター)6日目で、1000勝横綱・白鵬(31)=宮城野=が13個目の金星を献上した。相手は結びで対戦した角界随一の人気を誇る前頭3枚目・遠藤(26)=追手風=。立ち合いから一気に押し込まれ、俵に足をかけて弓なりでしのいだが抵抗もここまで。最後は観念するように土俵を割り今場所初黒星をつけられた。

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