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家族編~「王将」阪東妻三郎×伊藤大輔1948年

チャンネル:BSプレミアム放送日: 2012年3月13日(火) 放送時間:午後10:00~午後11:45(105分)

更新日: 2012年05月15日

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doyoubiさん

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 【監督】伊藤大輔                     
                          【出演】
                         阪東妻三郎
                          水戸光子
                          三條美紀
                           滝沢修
                          三島雅夫
                              
  ~1948年 大映京都制作~              
                              
【企画】奥田久司                      
【製作】永田雅一                      
【原作】北條秀司                      
【脚本】伊藤大輔                      
【撮影】石本秀雄                      
【音楽】西梧郎

貧乏長屋のセットもすばらしく、遠くに通天閣もみえる。
夜中に将棋板に向かっていると、長屋奥の柵の下を、怒号をたてて蒸気機関車が走っていく。
迫力ある煙と音。
実は、この煙、美術監督らが、スモークを入れたふいごを車にのせて、出したもので、
煙に迫力がない、と伊藤監督に怒鳴られ何度もやった苦労の賜物。
坂田の気迫が伝わる。

物語は、典型的な浪花節そのもので、関根八段の名人就任の祝いにかけつけたその場で、小春が危篤になってのラストの盛り上がりなど、いくらなんでもしつこくて、ちょっと気持ちが引いてしまうけど、映画全体はおもしろかった。

前半の将棋ばかの無茶ぶりや目が悪くなりこれからどうなるのかというあたりまでは興味深く見ていたが、プロとなり、特に最後も延々と電話で小春を励ますあたりはちょっとしつこいかなと思ってしまった。
当時はこういう演出でも受け入れられただろうと思うが、いま見ると、自分にはちょっと重たいです。ちょっと涙っぽいかな。

映画での阪田三吉は、将棋大会への出場料を捻出するために、仏壇や娘の晴れ着までも質に入れる不届きもの。
無学で字も読めず(実際、生涯に覚えた文字は、「三」「吉」「馬」の3つだけだったそうです)、おまけに眼病で商いの草履づくりがうまくいかないため、極貧の生活をしている。それでも何かにつけて「妙見さん」を頼りにしています。ここには、明治の人の純朴な信仰心というものが、よく描かれていると思います。

三吉の将棋に賭ける熱い思いと、それを支える小春の健気な献身ぶりに胸を衝かれる。そんなベタな浪花節的人情物語に魅かれるのも、朴訥とした存在感を超えて、愛らしさすら漂わす阪妻の役にハマった熱演あってのこと。さらには水戸光子、滝沢修といった俳優陣もなかなか良く、このシンプルな物語を脇からピシリと引き締めていた。ついでながらこの映画、まったく不幸なことにどんな映画を観ても一度も落涙したことがない不感症の自分が、もう少しで滂沱の涙へと陥落したかもしれない自分史上究極の泣き映画のひとつでもある。

家族編~「王将」 - NAVER まとめ matome.naver.jp/odai/213370390…宿敵 関根名人の祝賀会に義理を通して挨拶に行った三吉。そこに大阪から妻危篤の電話が…。ああ、あんな愁嘆場を演じたら祝賀会がぶち壊しやんかあ、アホ、自己中心の坂田三吉の物語。

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