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プレミアムシアター 歌劇「ルサルカ」

チャンネル:BSプレミアム放送日: 2012年3月10日(土)

更新日: 2012年05月28日

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doyoubiさん

指 揮:ヤロスラフ・キズリンク
演 出:ポール・カラン
出演者:
【ルサルカ】オルガ・グリャコヴァ
【イェジババ(魔法使い)】ビルギット・レンメルト
【王子】ペ―ター・ベルガー
【ヴォド二ク(水の精)】ミッシャ・シェロミアンスキー
【外国の公女】ブリギッテ・ピンター
【森番】井ノ上了史
【料理人の少年】加納悦子
【第一の森の精】安藤赴美子
【第二の森の精】池田香織
【第三の森の精】清水華澄
【狩人】照屋睦

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

<放送番組> NHKBSプレミアム 「プレミアムシアター」
<放送予定日> 2012年3月11日(日)午前 0:00~(10日深夜)

あらすじ

水の精ルサルカは、森の奥深くにある湖にひっそりと住んでいた。ある日、湖にやってきた人間の王子に恋をして、魔女に頼んで自分も人間に変えてもらう・・・口が利けなくなってしまう条件を飲み込んで・・・そしてもし、王子がルサルカを裏切ったときには、王子もルサルカも命はないと知りながら・・・。ルサルカの愛は、何者にも打ち勝つと、そう、信じていたから。夜明け、森へ狩りにやってきた王子は、湖のほとりに立つ人間になったルサルカの美しい姿を見る・・・。一目で恋に落ちた王子は、ルサルカを伴って城へ帰ってゆく。

今回の「ルサルカ」の舞台から一番伝わってきたのは、異質なものに対する憧れや異質なものの受容ということ。2幕に至ってそれを明確に感じさせられました。皇太子様はどんな思いで鑑賞なさっているのかしらと思いました。この演出ではルサルカのキスによって王子さまは死なないのです。王子はルサルカから解放されたようです。ルサルカも自分の道を行くということでしょう。子どもっぽい憧れでは恋も愛も虚しい。互いに認め合いゆるしあうことができなければ、つまり、成長しておとなにならなければだめということでしょう。

ポール・カランは、アントーニン・ドヴォルザークが作曲した妖精オペラ『ルサルカ』が、フロイトが『夢判断』を出版した1900年の作品であることに着目し、また当時、イプセンやチェーホフが女性の社会進出をテーマに小説を書いていたからと、このオペラで少女が大人へと成長する心理的かつ肉体的な旅を描きたかったそう。「これはおとぎ話であり、現代的な作品でもあり、現代社会に関する話でもあります。愛、何かに取り憑かれるということ、セックス、コミュニケーションが題材になっています」と、11月22日に行なわれたトークショウでも話していました。

総譜の表紙には、Lyricka pohadka o trech jednanich(3幕の叙情的メルヘン)とある。今回の舞台は、このドラマが「メルヘン」であることに注目し、ルサルカの悲劇に込められた寓話性を強調して少女が初恋を経験して大人へと成長していく大人の童話に仕立て上げた。月(女性をつかさどる超自然の力)、水(自然や幼児性)、森(大人の世界)、血(大人になるための代償)、沈黙(コミュニケーションに内在する不完全性)など、シンボリズムの扱いが巧妙。

歌手陣は、主役のルサルカを歌ったオルガ・グリャコヴァさんが超えも良く通っていたし、立ち姿も美しく、常に水色のセクシーな衣装が素敵だった。ほとんど出ずっぱりだが、第2幕は喋らない=歌わない、というほとんど黙役で演技だけしているのがおもしろい。王子役のペーター・ベルガーさんはノーブルな声の持ち主で、ルサルカを口説くときの甘く情熱的な歌唱が良かった。イェジババ役のビルギット・レンメルトさんは大柄な美女で、魔法使いのお婆さんではなく、『魔笛』の夜の女王といったイメージ。抜群の存在感を発揮していた。外国の公女役のブリギッテ・ビンターさ

プレミアムシアター 歌劇「ルサルカ」 - matome.naver.jp/odai/213380728…このオペラ初鑑賞/新国立劇場公演。三角関係等の具体レベルではなく、白く冷たい美と紅く熱い情熱の形而上的対立構図と理解。メロディメーカーDvorakの声楽付き交響曲としても味わえる。

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