その音楽、その後は厳かな雰囲気を帯びながらも、思っていたよりも通俗的で、大勢集まったお客にとってもすぐに受け入れられ、共感を呼ぶタイプの音作りとなっていた。調性は曖昧だが、いつでも中心になる音がある旋法めいた音運びで、更に低音楽器や打楽器がしっかりと印象的なリズムを刻んでいるため、体で音楽を感じ、共感できる。その最たる場面は、第2幕、アメノウズメの踊りの音楽。土着的な激しさを感じるダンス音楽に、舞台上の群衆が一斉に手拍子を加えて踊りを盛り立てる場面は、プログラムにも書いてあった黛のストラヴィンスキー的な一面を色濃く感じさせた。

出典黛敏郎「古事記」 - facciamo la musica!

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プレミアムシアター歌劇「古事記」黛敏郎

チャンネル:BSプレミアム放送日: 2012年3月10日(土)

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