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【過乾燥】乾燥・調湿・除湿剤の賢い選び方-カメラ-タンス-楽器用【湿気】

湿気でカビが生えたかと思えば、過乾燥で絵画にヒビがはいったりと、年中湿度変化に振り回される日本の気候。ここでは各種除湿・調湿剤の違いを解説し、目的ごとに正しい種類の除湿・調湿剤を選べるようまとめました。

更新日: 2019年06月16日

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worldtravelさん

スーパーやホームセンターでは様々な除湿剤が数多く売られていますが、それら一般的な除湿剤は、「塩化カルシウム」「シリカゲルA型」「シリカゲルB型」の3種類に分類できます。
これら3種類の特性をよく理解して用途・目的に合わせて正しい除湿剤を購入しましょう。

塩化カルシウム -水とりぞうさん-

水とりぞうさんやドライペットで有名な塩化カルシウム除湿剤、タンスに設置すればいつのまにか水がたくさん溜まりますね。目に見えて水が溜まるので3種類の除湿剤の中でも除湿効果をもっとも感じることができると思います。

しかしデメリットも。溜まった液体は塩化カルシウム溶液といって、衣類や革製品につくとシミやダメージを残してしまうやっかいもの。
また、せっかく空間を除湿しても押入れや下駄箱の戸を開けてしまえばそれまで。せっせと除湿したにも関わらずまた湿気が入り込んできては塩化カルシウム除湿剤を何度取り替えてもキリがありません。

使用するなら頻繁に開閉しない場所、密閉された所が良いでしょう。
例えばシーズンオフ用に密閉度の高い収納ボックスや、五月人形、クリスマスツリーなど季節物用品の収納タンス、手の届かない下駄箱や洗面台の上の収納スペースや床下収納のような開閉頻度の低い所に最適です。

シリカゲルA型 -お菓子や食品に入ってます-

お菓子や食品の除湿用にいれられてるアレがシリカゲルA型です。
材質は二酸化ケイ素。無数の細孔があり、1gあたり約700m2もの表面積があります。
細孔にはシラノール基(水と結合しやすい)が無数にあり、科学的に水分と結合、除湿します。

シリカゲルA型の特徴はなんといってもせっせと除湿すること。
湿度が高い時は勿論のこと、低湿度になっても保持できる限り空気中の湿度を吸着しようとするため、適湿ではなく低湿を必要とする用途・場所に最適です。

塩化カルシウムと同様、吸ったら吸ったままとなるため、こちらも開閉の多い場所での使用はオススメできません。
また特性上、低湿状態でも除湿するため設置過多は過乾燥の原因にも。
A型シリカゲルはレンジで加熱することで放湿し、1-2度の再利用ができるようなので、捨てる前に試してみると良いかもしれません。

シリカゲルB型 -除湿シート 楽器用-

応用範囲が広く、必要最低限の除湿をしてくれるのがシリカゲルB型です。
材質はシリカゲルA型と同様の二酸化ケイ素。B型は1gあたり約450m2の表面積をもち、化学的な吸湿であるA型とは違い毛細管現象による物理的な吸湿を行います。

シリカゲルB型の特徴はなんといってもその調湿作用。低湿な場所に設置すると蓄えていた水分を放湿します。
一方高湿になると塩化カルシウムやシリカゲルA型とは比較にならないほど急速かつ大量に吸湿を始めます。
毛細管現象という物理的現象の為、低湿になると今度は蓄えていた水分を放出することから、設置空間を60%前後の適湿に保つ特性があります。

塩化カルシウムやシリカゲルA型と違い、吸湿、放湿の両方を行うため、密閉性の低い場所や、頻繁に開閉を行う場所に設置してもコスト負担になりません。高湿によるカビの予防は勿論のこと、木製の家具や楽器の膨張-ひび割れを防ぐといった目的にも最適です。
吸湿力はA型の2倍に達し、高湿状態では最大で自重の70%もの水分を吸湿するという高い除湿効果を誇ります。

何を選べばいいの?

密閉収納ボックスにスキー用品をしまいたい→水とりぞうさん
和ダンスの引き出しに着物をしまいたい→シリカゲルA型
カメラケースに入れたカメラをカビから守りたい→シリカゲルB型
お雛様や五月人形の季節用品をカビから防ぎたい→水とりぞうさんかシリカゲルA型
楽器の音の狂いを防ぎたい→シリカゲルB型
下駄箱をカビと匂いから守りたい→シリカゲルB型

実際高頻度に除湿剤を買い換るのは手間もコストもかかります。
高湿を防いでカビを防げれば良いというのであればシリカゲルB型がもっとも使いやすく、手間もコストも抑えられます。さらに臭いの吸着効果もあるので下駄箱にも最適ですね。
シリカゲルB型の商品はカメラ用やふとん用除湿シートとして販売されていますが、容量あたりもっとも低コストなのが楽器用として販売されている調湿剤です。
例えばピアノは密閉性がないにも関わらず、高湿や乾燥はもちろん、湿度変化自体を防ぐ必要があるため、500グラムもの大容量な物が安値で販売されています。

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