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【鵜呑みにしないで!!】米国の「無人機戦争」について、ソースのない話が広く出回っているらしい。

※この「まとめ」をアップしてから1時間半くらいしたころにはてブとか見たら、また「読まずに批判」の人たちがいて、ほんっと心底うんざりしつつ順番入れ替えるなどした。とにかく@dronesフォローして、live tweetのログ読んでください(このまとめの2番目と3番目の私のツイート参照)

更新日: 2012年07月03日

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この記事は私がまとめました

nofrillsさん

■ 忙しいあなたの為に、結論だけ

今日話題になっている「いきなり殺人機械が飛んできて」云々のブログ: bllackz.com/2012/06/blog-p… 「ドローン戦争」というトピックなのだけど、冒頭の、最も衝撃的な「女子高生にミサイル2発、彼女は肉片に」的なストーリーは、ソースが示されてないんです。ご注意を。

(「ソースが示されていない」と「注意」の関連が読めない人って、多いんですね。びっくりした。)

承前。「ドローン戦争」に興味がおありの方は、@drones フォロー必須です。

はてブとか見たらまた「読まずに批判」の人たちがいて、うんざり。@dronesフォローしてください。

承前。ドローン戦争については、今年4月28日(まだCIAがドローン使用について今のように大っぴらには認めてなかった時期のはず。記憶曖昧なのでどうか各自調べてください)にDCでカンファレンスが行われた。その時のlive tweetのログ: chirpstory.com/li/6962

はてブとか見たらまた「読まずに批判」の人たちがいて、うんざり。live tweetのログ読んでください。

てかさ、「女子高生がミサイル2発くらって肉片に」まで言われないと、ドローン戦争に関心持てなかったんか? そこまでのセンセーショナリズムが必要なんか? そのことを私は憂えているのだが。

Re: http://b.hatena.ne.jp/entry?mode=more&url=http%3A%2F%2Fmatome.naver.jp%2Fodai%2F2134017640182284901

シリアだってそうだよね。弾圧が始まって1年近く経過して、ホムスがああなるまでほとんど誰も関心持ってなかったような状態だし(だから「FSAに武器を」みたいな単純な話がぼこぼこと)、ああなればああなったで「すべて西側の陰謀」みたいなのが大手を振って…。あげく、「シリアの虐殺」について伝えようとする行為そのものを「南京事件についての修正主義者の相対論」と同一視するアホが湧いてきたり。

「ドローン戦争」のファクトと分析(※初版では2ページ目にあったんだけど、誰も見てないみたいだから1ページ目に移動した)

Accountability has also declined as the use of drones has expanded. Top al Qaeda suspects were once carefully vetted for assassination, but the list for these killings has grown; targets now include, for example, drug lords in Afghanistan and militants in Somalia. Operations are conducted in isolated areas under the utmost secrecy, making it virtually impossible to determine who has been killed or injured, and whether the strike complied with the laws of war.

Many modern armies claim to be increasingly attentive to their legal obligations. But at the same time, they seem ever more reluctant to account for their actions publicly and transparently. This may be an unintended consequence of their perceived expanded exposure to prosecutions, whether before the International Criminal Court or elsewhere.

出典kwout.com

報道が確認できるだけで、これだけある、という数値。

キャプチャ画像のように、個別の攻撃事例について死傷者数と概要、報道記事抜粋(あれば)がまとめられて、報じられた媒体の一覧が最後に添えられています。この攻撃については、BBC, CNN, NYT, Reuters, APなど「英米」のメディアが伝えていることが確認できます。

なお、民間人(非戦闘員)の死者は赤い字で示されています。

▲ここまで、初版では2ページ目にあったんだけど、誰も見てないみたいだから、1ページ目に移動した。

この「まとめ」を批判したければすればいいけど、書いてあることまともに読んでからにしてくれないか。頼むから。

■ 本編

今日、こんな記事がTwitterで話題になっていた。

出典kwout.com

Twitterだけでなく、はてなブックマークでもすでに440件に達するというバイラルっぷりだ。

2012年4月29日。ひとりの女子高生に向かって、いきなり殺人機械が飛んで来た。その殺人機械は、なぜか彼女を「テロリスト」と認識する。

そして、ミサイルを撃って、彼女を爆殺し、肉片として飛び散らせるのである。ミサイルは2発撃たれた。彼女は、即死だっただろう。

いきなり殺人機械が飛んできて、普通の女子高生が爆殺される。これは現実だ。


……

女子高生を無慈悲に殺す殺人機械とは、いったい何だったのか。そして、それは誰の持ち物だったのか。

……このように非常に衝撃的なことが書かれているのだが、疑問はいろいろある。いくらドローン(無人機)の攻撃でも、人間を標的に、ミサイル2発も撃つか? まったく合理性がない。標的は、「彼女のいた家」ではないのか?(だからといってドローンの非人道性とも言うべき性質には何ら違いはないのだが)――そんなツッコミを入れつつ、とりあえず先へと読み進める。

(実はその前の部分、冒頭の「世界のどこででも見られるであろう平凡な朝の光景」の描写にもツッコミは入れられると思うのだが、これは実際に、「ライターの筆のノリ」でよくある書きぶりなので、「なんだかなあ」と思いつつ読み進めた。)

2012年に入ってからアメリカ軍は、パキスタンで無人機攻撃を20回も行っており、これらの攻撃で総計151人のパキスタン国民が死亡している。

そして、4月29日の無人機攻撃が爆撃したのが女子高生だったのである。女子高生を爆殺するために、4億円かけた爆撃機で攻撃に向かう。それがいかに理不尽か、誰にも分かる。

しかし、なぜかこういった記事はアラブ圏だけで報道されて欧米の新聞はまるっきり無視してしまう。

だから、無人機攻撃と言っても、私たちにはまるで知らないのである。

日本語の新聞での報道も、けっこうあると思うんですが……。勝手に「わたしたち」と大きなくくりをして、代弁しないでくださいませんか。。。

(まあ、正直この時点で、このブログの記事、読まなくていいかなって判断したんだけど、あんまりバイラルしてるのでスルーはしなかった)

普段から私は、「欧米の新聞」で情報を得ている。具体的には、主に英国とアイルランド共和国の新聞のウェブ版だ。新聞だけでなく、BBCなど放送メディアのサイトも見ている。米国の新聞のサイトもときどきは見るが、米メディアの場合は新聞より分析の多い雑誌(専門誌)を見ることが多い。

アラブ圏のメディアにも接さないことはないが(英語版で……アルジャジーラ、ガルフニュース、エジプトの各紙など)、「米国がドローンを使ってパキスタンに越境攻撃している」ことは、第一義的に、英国のメディアで報じられていることで、情勢を把握している。

また、米国ではドローン戦争に反対する運動が盛り上がりつつあることも、英語圏(=米、豪、英と中東の英語話者)の主にツイッターから把握している。

それから、「女子高生が肉片に」というセンセーショナルなトピックだが……そういえば最近、ティーンエイジャーの女子が犠牲者の中に含まれていたことがあったような気がする……(ドローン反対運動の文脈で、「親が嘆き悲しんでいる」ということを読んだ記憶がある)

"しかし、なぜかこういった記事はアラブ圏だけで報道されて欧米の新聞はまるっきり無視してしまう"…えっ、じゃあなんであたしこの殺人のこと知ってるの?パキスタンでのドローン戦争の件>「いきなり殺人機械が飛んできて、普通の女子高生が爆殺される」 bllackz.com/2012/06/blog-p…

※ただしこの後で、「この殺人」については私の記憶があいまいになっていたことが判明する。この後の部分をしっかりお読みください。

1つ前「ドローン戦争」の件、記事で特に取り上げられている「普通の女子高生が爆殺」されたときの作戦(というか攻撃)について書いたものは自分のログの中に見当たらないが、自分のTwilogのdroneでの検索結果: twilog.org/tweets.cgi?id=… 5月初に米大統領府声明あり。

http://www.bllackz.com/2012/06/blog-post_19.html のブログにある「2012年4月29日」を基準に、とりあえず、その日付のあたりの自分のTwitterのログを見返した。

自分のTwitterのログから(英文も、リンク先も、とにかく、読んでください)

RT @SeumasMilne: US covert #Yemen war escalates: steep rise in #drone attacks & 100s killed since #arabspring, 44 civilians in 1 strike ...

3月31日。私がRTしている元のツイートの主は英ガーディアン記者。この画面では切れてしまっているが、末尾に添えられているリンク先は
http://www.thebureauinvestigates.com/2012/03/29/arab-spring-saw-steep-rise-in-us-attacks-on-yemen-militants/
このthebureauinvestigates.comは上にも出てきたTBIJである。(ウィキリークスのメガリーク騒動のときに、「ジャーナリズムとは何であるか」論について大きな屋台骨のひとつとなった団体でもある)

Inside America's Drone HQ bbc.in/Hh5TTB "at a New Mexico base, they must tackle the questions of what it means to wage war from afar"

4月6日。英BBCが米軍のドローン戦争の基地を取材。

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