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35億円かけて薬を無償で提供する「エーザイ」の本気

グローバル化する製薬業界の中で、とてつもない決断をしたエーザイ株式会社の考え方をまとめます

更新日: 2012年07月27日

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この記事は私がまとめました

「顧みられない熱帯病」根絶を目指す

当社は、ロンドン宣言のもと、WHOとのリンパ系フィラリア症制圧プログラムへの支援について、WHOの制圧目標である2020年まで支援期間を延長し、DEC(ジエチルカルバマジン)22億錠をWHOに無償で提供する契約に調印しました。

当社は2013年からDECの供給を開始し、このプログラムを通して2020年までに2.5億人の開発途上国の人々にお届けする計画です。

「顧みられない熱帯病」とは?

「顧みられない熱帯病」はトラコーマ、リンパ系フィラリア症(象皮病)、住血吸虫症など寄生虫や細菌による感染症。アフリカや南米、アジアなどで14億人が感染しているとみられるが、マラリア、エイズ、結核より知名度が低く、国際的な治療体制が十分に整備されていなかった。

これはチャリティーやCSR(企業の社会的責任)ではない

これは現在の途上国に対する中長期的投資と考えることにしました。

我々のコスト負担は2013年から2020年まで7年間で35億円。

考え方としてはあくまで「ビジネス」

患者さんが、できれば経済的貢献をできるようになるぐらい回復してもらいたい。それが新興国における中間所得層の誕生の一要素になり、今度は我々の革新的な製品を購入してくれればと考えています。

エーザイの定款

エーザイの目的は患者価値を増大することと書いてあります。それができれば、利益がもたらされる。(中略)熱帯病の取り組みについても患者満足が得られれば、いずれ利益がもたらされるに違いないと、こういう仮説ですね。

仮説に35億円!

大きな目標

世界の健康問題を解決する重要なステークホルダー(利害関係者)の一員となれるか。グローバル製薬企業のトップと話をしていても、我々の目的はもはやこの一点なんです。

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