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ドリフターズ考察:嗤う第六天魔 織田信長

ドリフターズ考察その2は、みんな大好き織田信長(趣味・焼き討ち)今回は戦略家としてみた信長、ということでまとめてみました。

更新日: 2015年11月26日

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軍師 織田信長

作中の信長は、多くの作品にある「信長」像とかけ離れています。
蓬髪・無精髭・隻眼という山賊か野伏の頭領みたいな容貌、火器に対する異常なまでの執着、戦争を楽しんでいるような言動と、かなり平野ナイズドされています。
その際たるものが、彼の作中での立ち位置でしょう。
作中の信長は王佐、つまり豊久を王とし、それを補佐する立場に自らを置きます。
その心中は今後作中で明らかになっていくことだろうとということで、ここではおいておきましょう。
このまとめでは、史実における信長の軍政に焦点をあてていこうと思います。

戦略家 織田信長

信長の戦略は、現代の経営学の本やビジネス書に多く取り上げられています。
これは単に彼が有名人だというだけでなく、彼の戦略眼が普遍的であり、真に優れていたことの証左ではないでしょうか?

■おそらく戦国時代に軍事的にもっと強い武将は存在したのに信長が覇者た
りえたのは、その行動の「合目的性」の明確さだったと思われます。

■集団戦法と鉄砲
信長はニート兵士の弱さを克服するために「集団戦法」と「鉄砲」を導入した。
通常の3倍近く長い槍や鉄砲などを一つの舞台に統一してもたせることで、
武器統一がされていない各国の兵士に対抗したのである。

上記の記事から引用ですが、これなどは作中の信長が積極的に行っている軍事戦略でしょう。
彼はエルフたちに軍事教練を施し、一つの軍集団に仕立て上げていきます。
豊久から剣術は向かないときかされてからは、トラップと弓による遠隔攻撃に優れたレンジャー部隊として運用していきます。
また作中で「農兵でも三間槍を持てば武者を殺す」「恐らく進化した鉄砲によって騎士の世も武士の世も終わるだろう」というセリフを言ったり、ワイルドバンチ強盗団のガトリングに戦術・戦略的思考をめぐらせたりしていることからも、彼が「個」の戦闘力ではなく「集団」の戦闘力を常に意識している近代的な戦略家として描かれていることがうかがえます。

単行本未収録。
信長といいハンニバルといい、ガトリングに喰いつき過ぎです。

戦略家として有能である反面、戦術家としてはどうだったかというと、必ずしも戦巧者ではあったとはいえないという見方もあります。作中でも色々と酷い目にあったと披瀝していたり、戦術レベルでは豊久に任せていたりするところからも、自覚はあるようです。

黒澤映画リスペクトですね。
ヒラコーの趣味が全開です。

鉄砲・火薬の製造

信長が執拗に拘っていることが、鉄砲の製造と火薬の精製です。
恐らく自分が経験した技術・戦術戦略ターニングポイントであり、その威力を身に染みて知っているからでしょう。長篠の戦いの鉄砲の三段戦法が史実どおりか否かに関わらず、そんな話がことさら取り上げられる程に、史実の信長も鉄砲と言う最先端火器に執着していたのでしょう。特に鉄砲自体は国内で量産出来ていたようですが、火薬の調達が難しかったそうです(下記リンク参考)。
であれば、「自分で作っちまえばいいじゃん?」と考えて、作中で黒色火薬を作ってしまうほどの知識を持っていたとしても、不思議ではないのかもしれません。

「死んで玉薬になれい」
火薬の精製を急ぐ信長と相まって一種狂的なものを感じますが、これらの処置はそんな熱狂ではなく合理性を追求した先の冷酷さから来ているようです。

ちなみに掲載中の本編(2012年6月末現在)ではついに火薬が完成し、それを存分に活かし、帝国軍を翻弄している最中です。

戦争狂 信長

と、ここまでは信長の理性の面から見てきましたが、そこは英雄・織田信長。
ただ理性的に優れた戦略家というだけでは、到底ここまでの人気はでないでしょう。
その理性とは相反するかのような、彼の狂気の一面も見てみましょう。

魔王の異名にふさわしき姿です。
(正確には1名生き残りがいますが・・・)

あまり戦場に立つ信長ではありませんが、エルフを率いて戦場を駆ける際は、豊久に負けず劣らぬ残虐な笑みを浮かべています。老いたりとはいえ武士、武の血が騒ぐのでしょうね。

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