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儲かるらしいだけでやるのは危険!FXで損した人たちの生々しい話

「9割の投資家が市場から退場する」と言われる為替市場。それでも何百万と儲けた人たちがマスコミに紹介され話題になれば「儲かるなら私も!」と思ってしまうのが人間の性。では挑戦する前に負けた体験をした人の聞いてからでも遅くはないのでは?

更新日: 2016年11月10日

egawomsieteさん

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「9割の投資家が市場から退場する」と言われる為替市場の中で、負けるのは当たり前

■「仕事してたら、あっという間に大暴落」 「トランプ相場」の地獄

2016年11月9日の東京金融市場は、米大統領選の開票速報に一喜一憂する展開となり、外国為替、株式ともに大荒れ。稀にみる大接戦のなか、選挙直前の世論調査では民主党のヒラリー・クリントン氏(69)が僅差でリードしていたこともあり、東京外国為替市場はドル円相場が105円前半で推移。ところが、開票が進むにつれて「トランプ優位」が伝わると、みるみるうちに円高が進み、11時すぎには1ドル104円台に入った。

さらに、選挙結果を左右するとみられている大票田のフロリダ州でのトランプ氏の優勢で、正午すぎに一気に1ドル101円台まで円高が進んだ。ヘッジファンドなどによるリスク回避のドル売り・円買いが加速したとみられる。

円は105円台半ばを付けた10時すぎから、わずか2時間で3円以上も急騰。101円台を付けるのは約1か月ぶりのことだ。

そうしたなか、外国為替証拠金(FX)取引に投資する個人投資家の中には、ロスカット(強制的な損切り)の憂き目にあった人たちが少なくなかった。

外為どっとコム総合研究所の調査部長で上席研究員の神田卓也氏は、「フロリダ州でトランプ氏の優勢が伝えられると相場は一変しました。8日の米ニューヨーク外国為替市場がクローズした段階で、クリントン勝利に賭け、『ドル買い・円売り』のポジションを保有していた投資家がストップロスとなり、下げ幅を拡大する要因となったことは否めません」と説明。「104~103円でドルの買い持ちしていた投資家が損失を確定した」と話す。

ただ、その後はドルがじりじりと下げる展開で、「それなりに対処している様子がうかがえます」という。

2016年で損失が一番大きかったのは、英国の欧州連合(EU)離脱のときだ。6月24日の英国の国民投票の結果を受けてポンド円取引などが大きく変動したことで、ロスカットによる未収金の発生口座数(速報ベース)は、6月だけで2149件(個人・法人の合計)、金額ベースで2億円にものぼった(金融先物取引業協会調べ)。このうち、個人投資家は口座数で60%、金額ベースではじつに85%を占めていた。

その二の舞にならないよう、多くのFX投資家が今回の米大統領選は結果が出るまでは様子見を決め込んでいたようだ。

一方で、「鼻の利く」FX投資家も少なくないようで、前出の神田氏によると、「トランプ氏の優勢が見えはじめた正午すぎには、ドルの下げ局面のトレンドにあわせてドル売りへの動きが活発になってきました。様子見の個人投資家が動きはじめ、しっかり利益を確保しているようです」と話す。

とはいえ、ドル円相場が大混乱するなか、インターネットには、

「ドル円スゲーな。バンジージャンプかよw」
「マジかよw俺死ぬのwww」
「マジでトランプ来るんか? またまた偏向報道に騙されたって感じだな」
「仕事してたら、あっという間に大暴落だよ(泣)」
「胃に穴があきそうなんですが・・・」
「億単位で損してるヤツいそうだねwwww」

と、損したFX投資家らしき人たちの声が少なくない。

■豪ドルのナンピンで強制ロスカット

FX取引の豪ドル買いで、痛い思いをしたのは山井美江さん(仮名・40代)。「ナンピン買いで、安易に取引量を膨らませてしまった」とため息だ。

 2014年にFXを始めた当初は、円安の波に乗って利益が出た。強気になった山井さんは、証拠金と取引量をどんどん増やした。

そして、豪ドルが14年11月に天井を付けた後、下落していく過程でナンピン買いを繰り返す。買い建て量は最大60万通貨に増え、証拠金も約800万円まで膨らんだ。「途中、証拠金維持率が下がって、慌てて定期預金を解約して追加入金したこともありました」。

FXで2年分の年収を飛ばす ナンピン買いがあだ(失敗さん」の実例に学ぶ投資の落とし穴)

 過大なリスクを取った結果、15年6月末からの一段の下落で300万円以上の損切りを余儀なくされ、最後は8月末に強制ロスカット。FXを退場した。「損切りは早め、ナンピンは禁物。年収の約2年分の、高い高い授業料でした」

■システムトレードでいきなり失敗

「手間をかけずに稼げるかと期待したのですが、そうおいしい話はないですね」と語る森野一起さん(仮名・40代)。思惑が外れたのは、FXのシステムトレード(プログラムによる自動取引)だ。

 通常のFXで、年間に数十万円の利益をこつこつ積み上げてきたという森野さん。ただ、会社員だけに「トレードの時間に制約があるのが難点だった」。そこで目を付けたのがシステムトレードだ。

2015年に、証拠金200万円を入れて取引を開始。過去の運用成績が良かったユーロ/ドルの通貨ペアのプログラムを選び、売買を任せた。ところが、3月末にプログラムが建てたユーロ買いのポジションが、4月に自動決済された結果、40万円の損失が発生。

 「そのうち何とかなるだろうと見ていたが、あっさり損失が確定してしまった」と森野さん。自動取引を十分に研究しないまま、大きな額を入れたことを反省している。

■FX投資家、ポンドより円ドルで阿鼻叫喚 「いくら損しても懲りない」

英国の国民投票は、事前の世論調査で、わずかの差で「残留」が優勢と伝えられていた。2016年6月23日、この情報を材料に、EU離脱による英国経済への悪影響を避けられるとの期待から、英ポンドが円やドルに対して大幅上昇。英ポンド円相場は、6月24日9時すぎに1ポンド160円33銭で推移していた。

一方、英ポンドの上昇は円売り・ドル買いを誘い、ドル円相場は1ドル104円台半ばから105円台後半で推移した。円が買われ、23日には106円前半の円安水準まで値下がり。開票がはじまった24日9時すぎでも、1ドル105円近辺で値動きしていた。

市場関係者の多くは、「1ドル103円がひとつの節目」とみていたようだ。

ところが、24日昼ごろに「離脱優勢」の観測が伝わると、「市場の景色は朝方と一変した」(東京金融取引所)。「節目」としていた1ドル103円前後を付けると、その後は開票情報が伝えられるたびに、円売りと円買いがめまぐるしく入れ替わる乱高下で、円ドル相場の値幅は4円弱にも達した。こうした情報をいち早く得ようとユーザーが殺到したらしく、ヤフーファイナンスなどのサイトは一時、アクセスが難しくなるほどだった。

大勢が「離脱」に傾くと、円を買う動きがさらに加速して、円相場は11時30分すぎ100円を割り込み、2013年11月以来、2年7か月ぶりに1ドル99円台まで値上がりした。

ポンド円相場も、一気にポンドが急落。14時30分すぎには1ポンド137円まで値下がりした。ポンドはドルに対しても、1985年以来31年ぶりの安値となる1ポンド1.33ドル台を付けた。

ただ、こうした状況にも外国為替証拠金(FX)取引に投資する個人投資家は、ポンドに関する限り、「取引は比較的、落ち着いていました」と、取引所FX取引の「くりっく365」を取り扱う東京金融取引所はいう。「(くりっく365のポンド円取引は)個人投資家などがリスク管理の動きを強めていた結果、6月23日までにポンド買いのポジションが10万枚(1枚につき、1万通貨)も解消されています」と説明する。

また、外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長・上席研究員も、「ポンドの取引は、FX業者が事前に取引制限を設けたり、投票結果に伴う相場急変について注意喚起したりしたことが奏功したこともあり、ポンドの暴落による個人投資家の混乱はある程度抑えることができました」と話す。

東京金融取引所によると、「ポンドの下落予想から、『売り』ポジションから入る投資家はゼロではありませんが、限られています」といい、大きく儲けた個人投資家は少ないと推察する。「(投票結果を経て)さらに買い建て玉は減少に向かうと思います」と、しばらくは様子見を決め込む投資家が多いとみている。

直前の予想を超える急激な円高で「損切り」続出

しかし、英ポンドはあらかじめ対応がなされていたが、あおりを受けた円ドル相場は、もともと取引量も多く、事前の警告もなかったため、24日に「阿鼻叫喚」となったFX投資家が存在したようだ。

英国の「EU離脱」の情報に、インターネットでは、

「またまたロスカット続出! いくら損しても懲りないんだねぇwww」
「FXの奴ら全員死亡だなwww」
「世界経済、あーもうめちゃくちゃだよ」
「EU崩壊だな・・・」

といった声があふれた。

前出の外為どっとコム総合研究所の神田氏は、「たしかに、1ドル100円割れした円ドル相場で多くのロスカット(損切り)がみられた」と指摘する。

今回の国民投票では、事前に「残留優勢」が伝えられたところで、FX投資家の多くが急激な円高への懸念が後退したとみていた。その判断の決め手となったのが、「ブックメーカーだった」という。

「ブックメーカーが『残留』の賭け率を変更して9割に引き上げたことで、23日夜のうちに、『残留』と決めてかかってしまったフシがあります」と、神田氏は話す。それがふたを開けてみたら、一変。残留優勢に傾きすぎたポジションが急激に調整され、6月24日になって1ドル103円を突破すると「ロスカットが生じた投資家が多くなりました」という。

ところが「返す刀」で、今度は1ドル100円を割り込むと急激に切り返して、個人投資家は『押し目買い』に走った。24日18時のドル円相場は、103円前半まで値下がり。「この動きは個人投資家が主導したものと考えていいと思います」と話す。

しばらくはFX投資家にとって眠れない夜が続きそうだ。

■悪夢のリーマンショックで328万円損失した女性のFX失敗談

当時の私は30代半ばで貯金が600万ほどありました。その貯金を眠らせておくのはもったいないなと思っていた矢先に、東大を出ている友人がFXをやっていると聞き、FXって何だろう?と調べはじめました。

ちょうど会社の人が読んでいたスパという雑誌にFXの特集記事があり、それを読んで、これだ!と思いました。デイトレとかカッコいいし、バンバン儲かるみたいだし、貯金の半分くらいを運用して、貯金総額を1,000万にする目標を立てました。

先の東大の友人に連絡し、どの会社がいいか相談したところ、彼はセントラル短資を使っていて、使い勝手も良いし、ニュース配信も良い、スワップ狙いでちょこちょこ稼ぐにも良いと勧められました。

そこですぐにセントラル短資の口座を開く手続きをして、即金で400万ほど入金しました。私の上司も一緒にやりたいと言い出し、二人でデイトレーダーとなりました。

当時の私はフリーランスのデザイナーで在宅でしたので、時間は自由に使えました。そのため、仕事そっちのけでFXにかじりつき、ほんの数時間で3万、5万と儲かるので、もう本職を辞めようとまで思いました。

最初はよく分からずに米ドルでFXをしていましたが、動きの大きいオーストラリアドルでもはじめ、一日で10万円以上の利益を出すことも普通にありました。

ですが、あの悪夢のリーマンショックの日が近づいているとも知らず、私は大きな勝負ばかりに出て、損失があってもお金を動かしている感覚が鈍り、また取り戻せばいいやと楽観的でした。

そんな矢先にいきなり入ってきたニュースに頭が真っ白になり、損切りしなくては!と思ったのですが、時すでに遅しで、損切りするにももう諦めきれない金額がスクリーンに映し出されていました。

私はどうしよう、どうしよう、と不安で泣きそうになりながら、一緒にFXをやりはじめた上司や東大の彼に電話すると、二人とももう損切りをしたとのことで、彼らの英断に唖然としました。

結局私は損切りができず、最終的にもうダメだ、これだけでも残れば良い方なんだと腹をくくり、損切りをし、結果失った金額は328万円となりました…。

328万円あれば… とそればかり考える日々が続き、けっこう病んでいたと思います。私の中で最悪の事態を招かなかったことは、貯金の全額をつぎ込まなかったことです。あまりに儲かるので、資金を足してしまおうかと何度も思いましたが、止めておいて良かったです。

FXのデイトレは面白かったですが、私は地道に稼ぐ道を選ぶことにしました。

■南アフリカランド/円に人生を掛け投資していた男が巨額の損失を食らう。

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