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幻想生物図鑑

幻想妄想嘘図鑑。

更新日: 2015年05月29日

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pianissさん

グリフォン

グリフォンは鷲の頭に獅子の体を持つ合成獣(キメラ)の一種である。全長は約4m。非常に力があり、牛や馬をその巨大な鍵爪で数頭まとめて持ち運ぶ事ができる。獅子の体を持ちながらも卵生であり、鳥のように卵を産み、雛を育てる。グリウォンの巣は何処からか見つけてきた黄金によって造られており、卵もまた宝石(メノウ)を産む。そのため宝を狙うヒト種にとって、グリフォンはまさに財宝の番人であり、一攫千金を夢見てグリフォンに挑むものは数多い。
旅行家バンジャマン・ド・テュデールは「グリフォンは牛を捕らえて巣に持ち帰っては餌として子に与える」と記したように、主に狙う獲物は牛、馬、山羊、羊などの家畜や、大型の野生動物である。まれに人間も狙うことがあるが、山深い断崖絶壁に営巣するため、家畜を狙って人里近くに出没する時以外で、ヒトと関わり合いになることは少ない。
しかし『グリフォンは馬を嫌悪し、捕食する』と言われるように、旅人が馬に乗ってグリフォンの縄張りを通ると、猛烈に怒り狂い襲い掛かってくる。狙われているのは馬であるため、たとえ愛馬であろうとも捨てて逃げる事が最善である。また、牝馬は繁殖の対象となるらしく、繁殖期になるとグリフォンは牝馬と交尾し子供を産ませようとする。その結果生まれるのが鷲の頭に馬の肉体を持つ「ヒッポグリフ」である。グリフォン同士のつがいからはグリフォンしか生まれない。

リザードマン

リザードマンは沼地や湖などの近辺に多く生息する爬虫類型生物の一種である。二足歩行するトカゲというべき風貌をしており、トカゲの頭部と尻尾、全身に硬い鱗で覆われた皮膚を持つ。食性はほぼ完全な肉食で、特に生の魚類を好んで食べる。生まれてから暫く経つと狩りや武具の扱いの訓練などが雌雄分け隔てなく施され、そのため種族全体が高い戦闘能力を持っている。その凶悪な風貌から魔物と同一視されがちであるが、リザードマン達は独自の言語を持ち、狩猟を基礎とした経済意識まで備えている。子育てや狩りなどにはグループ全体で一致団結し行動する郡生生物であり、知能のない魔物とは一線を画す。が、獰猛な一面もあり、己の属するグループ以外には酷く排他的な面も持つ。
リザードマンは縄張り意識が強く、同種であっても餌場などをめぐってグループごとに対立し、血を見る決闘にまで発展することも少なくない。それはリザードマンの法や倫理、価値観の根底に『個々の強さ』が大きなウェイトを占めており、武勇こそが誉れであり、『決闘』こそが最も公平かつ『理性的な』問題解決の手段であると考えているからである。そうしたリザードマン達の倫理観と、ヒト種の持つ倫理観の溝は深く、ヒト種とリザードマンが共生する地は稀である。時おりヒト社会に紛れて生活を営むリザードマンも存在するが、そうした存在はリザードマン全体から見ればむしろ『変り種』であり、リザードマン社会での爪弾き者、不適合者でもある。ヒト社会に進出するリザードマンは総じて高い知能を持ち、理知的、理性的であり、賢人の風格を持つといわれ、ヒト種からの信頼を得るものが多い。そして、そうしたリザードマンは何故かわからないが左利きの者が殆どである。

グール(屍喰鬼)

グールはゾンビー、リッチ、ヴァンパイアなどと同様にアンデッドの一種と見做されている。しかしながらグールには雌雄があり、卵から生まれ、雌は子供に授乳して育てる。れっきとした哺乳生物であり、ノーライフキングに連なるものではない。雄に対して雌はグーラーと呼び分けられる。
墓を荒らし死体食いを行うことから屍喰い、屍喰鬼などと呼ばれ、「死体を喰らうのも、また死者であろう」という理由付けからアンデッド扱いをされることになった。しかし特に屍体が好物という訳ではなく、ヒトの肉であれば生きていようが死んでいようがお構いなく食べる。
餓えのあまり屍体を喰ったヒトの変化(へんげ)が独自の生態を築き、結果として派生した亜人であるとも云われるが定かではない。悪魔の憑依である鬼の一種ではないかとも云われる。
グールは凶悪な魔物であるが、知性があり、人間社会に溶け込む術を心得ている。また体色を周囲の色に合わせて変化させたり、姿かたちを自在に変化させて人間に化けるなど、高度な擬態能力を持っているため、ヒト社会に紛れ込んでいるグールを見破るのは容易くない。そのためグールの出現する地域には「グールのように色を変える」「グールが色を変えるように気まぐれ」などの諺がある。
知能、膂力ともにヒトと大差ないが、四肢の再生能力が異常なほど高く、切断された手足も栄養を取れば一晩で生えてくる。もちろんその栄養とはヒトの肉である。しかし何故か腹部は再生できないようで、刃物で腹を裂くとそのまま衰弱して死に絶えるという。

ミノタウロス

ミノタウロスは牛頭の凶暴な人型生物である。酸素の薄い澱んだ空気を好み、迷宮や洞穴、塔などの深いダンジョンの最奥に潜む。視力は弱く、嗅覚、聴覚、直感に優れ、暗がりを好む。深々度の迷宮には必ずこのミノタウロスが潜んでいるといわれている。
非常に好戦的な性質で肉食。
ミノタウロスは常に軽い興奮状態にあり、物理的な肉体を持つ存在を見つけると問答無用で襲い掛かる。獲物から奪い取った棍棒や戦斧などの武器を所持していることもある。
素手で岩をも砕く怪力の持ち主であるミノタウロスだが、この魔獣の特筆すべき点はその学習能力と戦闘センスの高さにある。力押しがメインであるが戦術を理解し、行使する程度の知能を持ち合わせている。また、戦闘技能に対する学習能力が恐ろしく高いといわれ、文字通りミノタウロスは戦うほどに強くなる。そのため歴戦のミノタウロスは格上の生物であっても互角以上に戦うことがある。
ミノタウロスは戦闘生物であるとも言われ、食事や睡眠、性欲よりも戦いを優先する。その戦闘に対するストイックさ、たとえ格が上の相手でも臆さず襲いかかる様から、ミノタウロスは魔獣でありながらヒトの戦士に崇め奉られることもある。咆哮(ハウリング)には格下の生物を心神喪失状態に陥らせる効果がある。

スフィンクス(ジノ)

スフィンクスは獅子の体に蛇の尾、それ以外の何らか(猿・鷲など)の動物の頭部を持った生物である。数多くの亜種が存在するが、ここではもっとも有名な『ジノ・スフィンクス』について語る。
ジノ・スフィンクスは山岳地の奥深くに潜むといわれる魔獣で、獅子の胴体に人間の女性の胸部と顔をもっている。
知能は非常に高く、ヒトの賢者に教えを授けることもある。知識欲が旺盛で、知恵ある言葉や謎掛けの類を収集することを好み、ヒトに教えを請われる際には、報酬にヒトの間で流行っている最新の謎掛けを求めるといわれている。反面、金銀財宝を真に価値有るものと看做していない。そのために、高い知能を誇るにもかかわらず黄金の収集癖がある竜種をことさらに軽蔑している。
ジノ・スフィンクスの性質は苛烈で、とても穏やかとは言い難い。しかし論理を重んずる彼女たちは基本的に理知的で冷静であろうと努める為、下手な刺激をしない限りは穏やかに交渉することが可能である。交渉以外でヒトと交わることはほとんどない。またヒトを襲うこともない。
強い魔力や怪力を備えているが、その力を使用するのはもっぱら防衛時であり、自ら他者に挑むときは、必ず頭脳戦を挑むといわれる。勝てば相手を食い殺すが、知恵比べで負ければ、如何に相手がひ弱な存在であろうとも負けを認め、谷から身を投げて自ら死を選ぶといわれている。

ワーム

ワームは『蠢く口』、『這いずる胃袋』などと呼ばれ、砂地や森林などに潜む、蛇のような細長い体を持つ生物である。
体長は10~30センチほどで、隠れもせずに地面の上を這い回っているため、他の鳥獣に捕食されている姿を時折見ることが出来る。
そのようにしてほぼ捕食されてしまう運命にあるワームだが、まれに生き延びた個体が1メートル大になることがある。そのサイズになると逆に他の動物や魔物を捕食するようになっていく。
ワームには満腹中枢というものがなく、また痛覚も無いため、胃が破裂寸前になろうとも口に入るものは片っ端から飲み込もうとする性質がある。また無限成長種であるワームは餌さえ豊富であれば寿命の尽きぬ限り際限なく大きくなっていく。そのため、いったん巨大になってしまったワームは巨大化に歯止めが掛からず、発見が遅れてしまうととてつもないことになる。それは3メートルを超えるワームが発見された程度でも、緊急で討伐隊が組まれるほどである。
稀にだれにも発見されず、また他の魔物に返り討ちにあうことがなかったワームが長い年月を経て大きくなり、そのサイズが数十メートルに到達すると、もはやその脅威度は天災レベルとなる。巨大化したワームは生態系を破壊するほどに森林地帯の生物を食い荒らし、喰らう物がなくなると餌を求めてヒトやエルフの街へ侵攻する。
その脅威度は『地竜』と呼ばれるほどで、まさにドラゴン並みのサイズとなったワームは城壁を破壊し、町並みを蹂躙し、人々を食い荒らす。ようやく討伐した際には復興不能なほどに街が破壊された例は数多くある。
かつて上位巨人族を襲った『世界蛇』も、その正体は年経たワームではないかと云われている。

スライム

スライムは迷宮や洞窟などに潜むゼリー状・粘液状の怪物である。
環境適応能力が高く、様々な生息域に順応してその性質を変質させるため、非常に種類が多い。なかには液体金属や溶岩のような生物として異常な性質を備える固体までいる。また単細胞生物なのか多細胞生物なのかもわかっておらず、生態に不明な点が多い。
スライムに共通しているのは『物理的な衝撃で破壊することが出来ない』という点である。粘性のため、打撃を与えても飛び散るのみで効果がない。スライムを倒すためには『炎で焼く』『凍らせる』など熱量の上下によって組成を破壊するしかない。
基本的に肉食で、動物であればなんでも食べる。スライムを発見すると、食べかけの動物が体内で溶かされている光景を見ることがあり、非常にグロテスクである。もちろんスライムのサイズによっては人間も餌食となるため注意が必要である。
上記の理由から、スライムは事前準備がなければ倒すことは不可能と言えるほどに厄介な魔物であるが、移動のスピードは遅く知能も低いため、先に発見することが出来れば回避は容易い。しかしダンジョンなどでは天井に張り付いたスライムが落下してくることもあるため注意が必要である。顔面に張り付かれ、呼吸器を塞がれればもはや成す術はない。

ケンタウロス

ケンタウロスは半人半馬の生物である。
集団で洞穴に暮らし、弓矢を巧みに使用した狩猟採集社会を営む。
知能は高くヒトとの交流もあるが、種族的に荒々しい気性を持つものが多く、特に雄は好色で酒癖が悪い。発情すると相手がヒトであってもエルフであっても襲いかかり押し倒そうとするため『野獣』と揶揄され魔物と同一視されることも少なくない。
戦闘能力は総じて高く、弓、剣、棍棒など武器の種類を問わず、種族全体が武器の扱いに長けている。特に機動力を生かした集団戦ではケンタウロスに並ぶものはない。
好戦的な割には排他的な気質があり、また他種族に対する敵愾心や、領土的野心というものも乏しいようである。そのため野蛮な種族と疎まれつつも、ケンタウロスと明確に敵対する種族は少ない。トロールやゴブリンのような魔獣の群れを退治するときなどは、むしろ他種族と共同戦線を張ることもある。

天使

天使や悪魔は高次元の霊的存在であり、厳密には生物ではない。
ドラゴン、オーク、ヒポグリフ、エルフ、ヒトなどの通常の生物が星を起源として発生した生命体であるのに対し、天使はそれら生命体の身体を苗床とし、『何か』からの意思を伝えるために現世に受肉した云わば異次元存在である。
天使の受肉は大抵小動物の群れや大型の蟲などを苗床に行われるが、時にヒトを苗床にした際の変態は天使病、場合によっては悪魔憑き等とも呼ばれ忌み嫌われる。苗床となった人間は、絶頂と恍惚を繰り返しながら快楽に咽び泣き、そして例外なく『何か』に対して崇拝の歌を捧げながら異形の肉と化し、次第に天使へと変態していく。
そうして完全に受肉し、現世に顕現した天使は辺りを圧倒するような神々しい光を放ち、何処かへと飛び去っていくという。
受肉した天使は生命体として活動するようで、時折迷宮などの上空を飛んでいる天使を見ることが出来る。

コカトリス

ニワトリの頭部、竜の翼、蛇の尾、黄色い羽毛を持つ非常に醜悪な怪鳥。
コカトリスはこの世の不条理を体現した呪われた生物と言われており、雄鶏が産み落としたタマゴをヒキガエルが暖める事でこの世に誕生すると言われる。
体内に呪いを集積した毒袋を持っており、常に口から石化の毒息(ブレス)を垂れ流している。その毒息に触れたものは瞬く間に石となってしまうため「視線で睨んだものを石にする」などの伝承が生まれたが、あくまで石化はブレスによる効果であって、コカトリスは魔眼は持たない。
凶暴な性質とは裏腹にコカトリスは草食性で、とある霊薬の元となる草しか食さない。これは石化を中和する魔力を含んでおり、この植物のお陰でコカトリスは自身を石化から守っているのである。
だが同時に霊薬を食べ続けなければ自身が石化する運命を背負っているために、コカトリスが死ぬときは、退治されるか、餓えて霊薬の効果が切れ、自身の吐いた毒息によって石化してしまうかのどちらかであるという。

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