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サービス開発時に大切なこととは?ユーザーヒアリング手法やリーン開発など:頓智ドット谷口昌仁氏講演

セカイカメラの進化版として開発された、頓智ドットの新サービス『tab』のリリースまでの開発秘話。何を意識してどんな手法でやってきたのか、選択と集中と判断の基準など、かなり詳細に話してもらいました。

更新日: 2012年08月29日

tabteamさん

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こういった製品を作ってこういうことを世の中に問いたいんだ!という考え方を変えて、ユーザーのニーズを聞いていく。

製品よりもまず価値を確認というアプローチで検証をしていく。
価値の確認から、UIの確認、そしてコンテンツの確認という順序。

それぞれ異なるテストマテリアルを用意しながら、
・デプスインタビュー(参加者の行動・意識をより詳しく知り、深く分析する)
・グループインタビュー(参加者の相互刺激により参加者の本音を探っていく)
・アンケート(クイックにある程度定量的なデータを得る)を主に利用してユーザーヒアリングを進めた。

価値の確認のステージでは、リリースしたらどんな記事になるのか?というのを作った。
それをユーザーに見せ、良い/悪いを検証した。

その結果を元に、以下のような重視すべき価値やポイントを見つけていった。

・「街」自体の情報が欲しいかと言われるとちょっと…
・週末何をするか決める時や、用事の後でヒマになったときに使いたい

そこからメディアとツールという二面性を持ったサービスになっていった。

5. プロダクト・アウトからの脱却(UI)

UIモックを作成し、PDFで価値の表現方法を検証。
多くのユーザーにチェックをしてもらった。

6. プロダクト・アウトからの脱却(コンテンツ)

■コンテンツの検証
「メディア」にとってコンテンツはすごく重要。

Tumblrを使ってコンテンツの検証を行った。
社員がTumblrに画像とテキストをアップして、テスターに興味のあるアイテムをReblogしてもらった。

コンテンツ生成→コンテンツ評価→フィードバックというサイクルを通して、リリースに向けたコンテンツ獲得、表示を改善していった。これを1ヶ月程度回した。

同じお金を払うなら、少し良い物にお金を払ってもいいかな、というコンテンツが人気だった。HotPepperの平均予算が高いお店などが人気のコンテンツだった。

コンテンツの生成方法は、基本的にはCGMだが、地域店舗やブランド、メディアからも情報を頂いている。

CP(コンテンツ・プロバイダー)営業

エリアの規模、駅乗降者数と、コンテンツ量と質を考慮し、銀座と渋谷エリアを優先するように計画。
webメディア、出版社ブランド、店舗を中心に、大型のパートナーだけではなく、中小規模のパートナーもリストアップしていった。

アタック中に改善した点としては、Facebookやブログなどで上質なコンテンツを頻度高く更新しているところを優先するようにした。

キュレーター募集

キュレーターの定義は、コンテンツを独自の趣味に応じた切り口で生成、編集できる人。また、自分の作品を人に見られたり、人に影響を与えたりすることに価値を感じる人。

当初は間違った方向に向かってしまったこともあったが、「エンドユーザーでありリア充(Actionist)」ということがいちばん大事。リアルな生活がとても充実している人が良かった。

7. 機動的なエンジニアリング

UIもコンテンツも開発も、こまめな軌道修正を行なっていくことが重要。

①こまめな軌道修正を基本とした開発プロセス
仮説を立てて、ユーザー検証をして、プロトタイプを作って、ABテストを作って、というのを1週間ベースで行う。

②1週間単位のイテレーション
スプリント計画ミーティングでは今週最低限やることは何があってもやる。時間が残ったらそこは自発的なアクションをしてもらうようにしていた。
スプリント振り返りミーティングでは、「来週、気をつけること」を相談、設定。1週間のKPT(Keep,Problem,Try)を全員で共有するようにしていた。

③設計書よりも、コードの記述、レビューを優先

設計書は気持ちいいくらい、まったくない。

従来の開発手法の 設計書作成→実装→テスト→(設計書修正)→デプロイ という流れに対し、
頓智ドットは 実装→テスト→コードレビュー→デプロイ、という流れ。

④最新のツールを積極活用
・Pivotal Tracker(アジャイル開発ストーリー管理)
・Github(バージョン管理、コード共有)
・Jenkins(CIツール)
・RSpec & GHunit(自動テスト)
・Testflight(自動デプロイ)
・Hipchat(コミュニケーション支援)

8. クローズドβからローンチまで

■そのまま正式ローンチできるくらいの完成度の製品を公開

日付を先に決定 4月26日
理由:ゴールデンウィークでβテストを実施

β公開の基準を策定するとき、社内は二項対立の状態。
「完全なものは間に合わない」vs「間に合わせるなら不完全」
政府で働いていたときは、法律を変えると既得権益が変わるので、色んな人が色んなことを言った。複雑な連立方程式を解かなければいけない。

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ITを駆使してリアルな世界をより便利に、より楽しくしたいと思っています♡

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