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森博嗣の小説における表紙引用文まとめ

「森さんの言葉に、ハッとさせられ、ニヤッとさせられ、ウーンとうならせれる」(養老孟司)森博嗣氏の小説の表紙には、本文から引用された文章が添付されています。それらをまとめてみました。

更新日: 2012年12月13日

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Ftarouさん

S&Mシリーズ

「先生……、現実って何でしょう?」
萌絵は小さな顔を少し傾けて言った。
「現実とは何か、
と考える瞬間にだけ、
人間の思考に現れる幻想だ」
犀川はすぐ答えた。
「普段はそんなものは存在しない」

面白ければ良いんだ。
面白ければ、無駄遣いではない。
子供の砂遊びと同じだよ。
面白くなかったら、誰が研究なんてするもんか。

起源は忘却され
伝統の手法だけが取り残される。
たとえ、
神のトリックであっても。

それに、人間大の物質に関する密室、
細菌大の物質に関する密室、
気体に対する密室、
電磁波に対する密室、
なども定義する必要があります。
外部からいかなる影響も受けない部屋を作ることは
たぶん不可能です。

Serching for the Bull
Discovering the Footprints
Perceiving the Bull
Catching the Bull
Taming the Bull
Riding the Bull Home
The Bull Transcended
Both Bull and Self Transcended
Reaching the Source
Wandering in the World

(本文中にはない)

記号を覚え、
数式を組み立てることによって、
僕らは大好きだった不思議を排除する。
何故だろう?

たとえば、
「子供に夢を与える」と言いながら、
本当に夢を見る者を
徹底的に排除しようとする社会。
集団はいったい何を恐れているのだろう。

人間が世界を支配している?
誰がそんなことを言ったのだろう?
もちろん、人間以外に言わない。

自分は、どこまでで一つだろう?
生きていれば一つなのか?
生きているうちは、どうにか一つなのか?

善と悪、正と偽、明と暗。
人は普通、
これらの両極の概念の狭間にあって、
自分の位置を探そうとします。
自分の居場所は一つだと信じ、
中庸を求め、妥協する。
だけど、彼ら天才はそれをしない。
両極に同時に存在することが可能だからです。

Vシリーズ

講談社文庫版の表紙には引用文がありませんので、ノベルス版に準拠した内容です。

「遊びで殺すのが一番健全だぞ」
「仕事で殺すとか、
勉強のために殺すとか、
病気を直すためだとか、
腹が減っていたからとか、
そういう理由よりは、
ずっと普通だ」

換言すると
「役に立たない」人工物は、
それが物体であれ情報であれ、
目的物であれ手法であれ、
ほぼすべて
悪魔と神に関わっているからだ。

本当は、
動物の中で人間が
一番恐ろしいのだ。
間違いないだろう。
人間さえいなかったら、
恐いものはない。

私のショーを観にこられますか?
貴方、私に殺されるかもしれないわよ。
それでも、来る?

美しいからこそ、
飛ぶのだ。
あるいは、
美しいから命を預けられる。

人はどんなときでも、
逆戻りは出来ないのだから、
永遠に真の答など得られない。

六人より三人を選んだときは、
すべて等しいか、
すべて等しくないか。
いずれかで分け与えよ。

この密室が解けるかな。
この謎を看破したものに、
エンジェル・マヌーバを譲ろう。

「混沌とした話をしているね。
もっと抽象的にいいなさい」
「ようするに、
つながっているのに、
つながらない」

自分はここにいるのだろうか?
否、自分はここにはいない。
彼女は、自分の影を見ているのだ。
光が当たれば消えてしまう影を。

Gシリーズ

講談社文庫版の表紙には引用文がありませんので、ノベルス版に準拠した内容です

そもそも、謎だと思うこと
自体が主観であり、
基のデータには、
客観的な謎が存在している
わけではない。

物理的な証拠が、
仮設を少しずつ
揺るぎないものに
していくだろう。

事実とは
こうしてあとから
形成されるものだ。

惨劇は、人知れず最初の小さな亀裂を生じさせる。

そう、生と死の狭間が美しい。
その境界だけが、
朝日や夕日のように特別に輝く。

いつまでもは、愛せないのだ。
生きているものは。

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