【ノーベル賞2016(発表は10/3~)】日本人有力候補者24人まとめ【候補者の言葉と共に】
国際情報企業「トムソン・ロイター」は2016年9月21日、ノーベル賞受賞に値する研究者として、医学生理学で本庶佑(ほんじょ・たすく)・京都大客員教授(74)、化学で前田浩・崇城大特任教授(77)と松村保広・国立がん研究センター新薬開発分野長(61)の3氏を含む24名を発表。
更新日: 2016年09月22日
国際情報企業「トムソン・ロイター」は2016年9月21日、ノーベル賞受賞に値する研究者として、医学生理学で本庶佑(ほんじょ・たすく)・京都大客員教授(74)、化学で前田浩・崇城大特任教授(77)と松村保広・国立がん研究センター新薬開発分野長(61)の3氏を含む24名を発表。
更新日: 2016年09月22日
サイエンスに限らず、興味を持てることを見つけて欲しいですね。私も30年コツコツと研究を続けてきたことが今回認められたように、何でもいい、興味のあることをとことん追求していると、思わぬ形で広がり、つながり、自分の人生を豊かにしてくれると思います。
医学部の教育を受けている時に、自己免疫病って面白いと思ったんですね。免疫系は、本来ウイルスとかバクテリアから自分を守るのですが、それが自分を攻撃する事がある。正常ではそうはならないようになっている。非自己は攻撃しても自己は攻撃しないという二律背反的なメカニズムが面白そうで、きっとうまいメカニズムがあるに違いないと思っていました
森和俊
京都大学大学院 理学研究科教授
専門は、分子生物学、細胞生物学、生物物理学。
岡山県倉敷市出身。
テキサス大学博士研究員、エイチ・エス・ピー研究所主任研究員などを経て、1999年京大助教授、2003年同教授。細胞内の小胞体で作られた不良品のたんぱく質がどのように感知され、処理されるかを明らかにした。
2015年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞
受賞コメント
『基礎研究者にとっての無上の喜びは、刊行された自分の論文がたくさんの研究者や大学院生に読まれ、長きにわたって引用されることですから、トムソン・ロイターより引用栄誉賞をいただくことは格別に嬉しく、また名誉なことであります。…』
当時一生懸命働いたが、うまくいくという見込みはなかった。自分に本当にサイエンスをやる能力があるか見極めたい。うまくいっていないのは自分に能力がないからか環境が悪いからか、それがどっちか試したい
大隅良典
東京工業大学 フロンティア研究機構 特任教授
1945年、福岡県生まれ。分子細胞生物学者。
2009年より、東京工業大学 特任教授。
2005年 藤原賞 、藤原科学財団
2006年 日本学士院賞 、日本学士院
2009年 2008年度朝日賞、朝日新聞社
2012年 京都賞
2013年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞
受賞コメント
『オートファジーの研究を酵母で始めて4半世紀が経ちました。当時を思い起こすとオートファジーの研究がこのような広がりを持つに至ったことに隔世の感があります。これまで沢山の共同研究者にめぐまれましたが、基礎研究者としてこのような栄誉を頂くことに感謝します。』
「最近の若者は安定志向で保守的であると同時に、太鼓判を押したように、『人に役立つ研究がしたい』と言います。そのため、酵母やマウスよりもヒトを研究すべきだというのです。
しかしながら、生命の本質に迫る基本的で重要な問題は、酵母でも解くことができます。逆に、オートファジーのように、顕微鏡で観察できる酵母だからこそ解明できた研究もあります。
そもそも、原子力然り、人に役立つものという定義すら、実は怪しいものではないでしょうか。
このような中、私が皆さんにお伝えしたいのは、科学の道を志すのであれば、人がまだやっていないこと、そして、自分が心底面白いと思えることをやって欲しいということです。
研究には苦しさが伴います。しかしながら、その研究テーマが自分にとって魅力的で面白いものでさえあれば、たとえ一時期不遇であっても、苦しさは必ず乗り越えることができます。
1度きりの人生です。
傍から見れば、些細なことでも構いません。是非とも、苦しさの先に待っている成功の喜びというものを味わって欲しいですね」
水島昇
東京大学大学院 医学系研究科 分子細胞生物学分野 教授
1996年東京医科歯科大学大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。1997年、大隅良典教授の下でオートファジーの研究を開始。財団法人東京都医学研究機構・東京都臨床医学総合研究所室長を経て2006年9月に東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授に。2008年日本学術振興会賞、塚原仲晃記念賞、2009年 井上学術賞、2010年 日本生化学会柿内三郎記念賞、2011年 武田医学賞などを受賞。
2013年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞
自分の経験からいって、国語と歴史の勉強はしておいた方がいい(笑)。研究者も論文などは日本語か英語で書くことになります。英語の重要性ばかりがいわれますが、国語も重要であることを忘れないでください(笑)。主人公の心を読み取るのが苦手であっても、正しい日本語と英語は書けるようになっておきたい。
それと、いまは、一人だけで研究することは少なくて、チームプレーで研究することが多いのです。それだけに、ほかの研究者とコミュニケーションをとれるような社会性をもつことが大切。勉強だけでなく、広がりのある友人関係を築くためにも、いろいろなことにトライして幅広い視野を持ってほしいですね。
竹市雅俊
日本の細胞生物学者、発生生物学者。京都大学名誉教授、日本学士院会員。理学博士(京都大学、1973年)。
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター センター長
愛知県名古屋市生まれ。細胞接着分子カドヘリンの発見者として知られる。
2012年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞
受賞コメント
『生命の謎解きはわくわくする楽しい作業です。このような純粋基礎研究に社会的な栄誉をいただき身が引き締まる思いです。』
今の時代、最新情報はむしろ若い人の方がよく知っていますよ。むしろ、情報がオンラインであまりに簡単に得られる弊害として、研究もそういう頭になると良くない。昔、私が京都大学で助手をしていた時、岡田節人教授は「論文を読んで、そこから研究を始めるな」と口癖のように言っていました。他人の論文を読み、次に自分だったらどうするか?というようなやりかただけで研究を進めると、その時代の研究の進歩には貢献するけれど、真のオリジナリティには繋がりにくい。
小川誠二
日本の物理学者。 東北福祉大学特任教授。Ph.D.(理学博士、化学物理)
磁気共鳴画像法(MRI)において、神経血管結合による脳血流の変化を含めた生理現象によって生じるMRIの信号変化を観測するための基礎原理として BOLD法 (Blood Oxygenation Level Dependent) を確立した。 1992年、BOLD法に基づいた画像処理法として機能的磁気共鳴画像法 (fMRI) を開発した。
2009年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞
審良静男(あきらしずお)
日本の医学者。大阪大学教授。免疫学の世界的権威。医学博士(大阪大学、1984年)。大阪府東大阪市出身。
「トール様受容体と先天免疫の研究」分野で著名。
米トムソンサイエンティフィックの「世界で最も注目された研究者ランキング」で、2004年度に第8位、2005年度と2006年度に第1位、2007年度に第4位と連続でランクイン。
2008年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞
いつも自分はゼロだと思ってやっています。そうでないといけないと思っている。だから、ノックアウトマウスも僕はみんなあげてしまうことにしているのです。それでええと思う。自分がやれへんのに、囲っていても意味はない。あげていい研究をしてもらえたらいいでしょう。あげることによって、こっちは窮地に立たされるけど、相手と同じことをやらないためには、その方がいいんです。相手と対等に闘って勝てるような状況でないといけない。特別なものを持っているから勝てるという状況はダメ。それでは、今は勝てても将来はたぶん勝てない。
●物理学分野
細野秀雄
材料科学者。東京工業大学応用セラミックス研究所教授。
主な研究分野は無機材料科学・ナノポーラス機能材料超電導物質、無機光・電子材料、磁気共鳴、透明酸化物半導体など。セメントにおける高い電気伝導の金属状態の発見などで知られる。「超電導物質」の論文は科学雑誌「サイエンス」で「ブレイクスルー オブ ザ イヤー」に選ばれ、論文引用数でも世界一を記録した。
2013年トムソン・ロイター引用栄誉賞
「成果を挙げ続ける戦略は何ですか」と聞かれるのですが、それほどの戦略があるわけではないんです。1つ言えることは、この分野が、それだけ肥沃(ひよく)な土地だということです。少なくとも僕はそう思っているから、新しいことを見つけようと探していると、無理せずに自然にいろいろな成果が出てくるんですよ。
よく「挑戦的なテーマはオール・オア・ナッシング」と言う人がいますが、それを聞くと「ああ、この人は本当の研究をやっていないな」って思います。そんな研究などあり得ないからです。一生懸命やっていると、必ず新しい考え方やヒントが出てくる。物質は多面的だから、ある面で切ったら見えないかもしれないけど、別の視点で切れば、必ず新しい顔を見せてくれるんですよ。
材料科学を縛るのは、世の中のために役に立つ、それを目指すことだけです。すぐに役立たなくても構わないけれども、いずれ必ず社会の役に立つことをする、それを目指すのが材料科学の最低条件なんですね。
十倉好紀(とくらよしのり)
専門は物性物理学。
現在は独立行政法人理化学研究所 創発物性科学研究センター センター長(併任:東京大学教授)。実兄の十倉雅和は住友化学代表取締役社長。
強相関電子系の系統的・開拓的研究を行い、高温超伝導体の基本電子相図の解明、電子型高温超電導体の発見、巨大磁気抵抗酸化物の発見とその電子論的機構の解明など、世界的に傑出した業績。
2002年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞
(「新しいマルチフェロイック物質の発見」の功績により)
2014年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞
(「超伝導化合物の発見を含む、強相関電子酸化物に関する傑出した研究、および巨大磁気抵抗現象に関する研究」により)
研究室に入ると、理論だけではなく実践が中心になります。自分が手を動かして、実際にいろいろな研究をしてみると、新しい発見に出合えるものなんですね。「この分野に関しては、ひょっとしたら世界中で、一番自分が詳しく知っているのではないか」。研究者なら誰しもが、そう思える瞬間があるはずです。
それは、非常に小さく狭い世界での話かもしれません。しかし、コツコツ一生懸命頑張れば、世紀の大発見をするチャンスもある。尊敬する先生方よりも先に、それを自分が手にするかもしれない。そのための手段と考えれば、勉強も苦になりません。どんなにつらくても、それを上回る楽しさが待っていると、私は実感することができたからです。
中沢正隆
日本の物理学者。エルビウム添加光ファイバ増幅器の開発で知られる。山梨県生まれ。
1975年金沢大学工学部卒業、1980年東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。
1980年日本電信電話公社入社。1984年‐85年MIT客員研究員。1999年NTTR&Dフェロー。2001年東北大学電気通信研究所教授に就任。現在、東北大学ディスティングイッシュトプロフェッサー・電気通信研究所長。
2006年トムソンロイター引用栄誉賞受賞。
私が最も喜び・やりがいを感じたのは自分のやってきたことが、本当に世の中を変え、新たな社会形成のために役立つと確信したときです。
先端的な研究をする中で、世界で初めては当たり前、しかし本当に世の中を変えましたかと問われると、難しいです。私は1度だけあります。それは光ファイバー通信にとってブレイクスルーをもたらしたといわれるEDFA(Erbium-doped Optical Fiber Amplifier:エルビウム添加光ファイバー増幅器)を研究開発したことです。励起光源として半導体レーザーを用いて小型高効率の光増幅装置を世界で初めて提案し実用化しました。この装置は世界中の光ネットワークに用いられており、太平洋の8000mの海溝にも敷設され、皆さんの海外とのインターネットなどのやり取りを助けています。それを経験できただけでも幸せな研究者だと思っています。
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